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2013年7月28日 (日)

「クロワッサンで朝食を」

昨日、 銀座で映画 「クロワッサンで朝食を」をみてきました。

http://www.cetera.co.jp/croissant/

じつは木曜日にも行ったのですが満席でみられなかったのです。

木曜日、新宿カルチャーが終わって駆けつけたのが1時。それでもう2時30分の回が満席、次の4時半ごろでは」帰りが遅くなりすぎです。聞くと6日前までの分は窓口でチケットが買えるということなので、土曜日の2時30分を確保しておいたのです。この時点ではとてもいい席がとれました。金曜日の朝日新聞夕刊には好意的な評が出ていましたのでますます混雑は予想されます。 チケットをかっておいて正解。

昨日は午前に横浜でカルチャーでしたが、チケットがあるのでゆっくり横浜で食事をしてちょっと買い物をして開始15分前に到着。 
チラシ裏

1307282
この映画、久々のジャンヌ・モロー主演ということでいらしてる方が多いのではないでしょうか。私は本当のところジャンヌ・モローは好きな俳優ではありません。何だか口元がだらしない感じがして。私はエストニアということで 何がなんでも、こうして出直してでもみたいと思ったのです。

母親を亡くしたばかりで、子供たちも独立したエストニア女性が、たのまれてパリのお金持ちの老婦人のお世話をする、という話だということは知っていました。

最近バルト三国に行ったばかりですが、三カ国の中で(最後だったので印象がまだ鮮明なせいでしょうか)エストニアが もっとも素敵だったのです。 首都タリンはまるでおとぎの国のようでした。(ホームページ作成中、まだもう少し時間がかかりそうです)

旅行中、現地ガイドに聞いた話では 三カ国どの国も人口が減少しているが、その原因は出生率の低下とともにが出稼ぎなど職を求めて国外に出る人が多いからだそうです。(EUの仲間入りをしたので、グリーンカードなどが必要ないというわけ)ついでに書きますと、これら三カ国では スカーフ姿の女性も黒人もみかけなかったのです。つまりこれらの国に職を求めて移住してくる人はいないということなのです。 

そういうわけでパリにお仕事に行く、ということに納得して見に行ったのです。ところがこの世話をされることになっているパリの老婦人(名前はフリ-ダ)はエストニア出身だそうですから エストニア人ということは必須条件だったようです。それに頼まれた女性も別にお金に困って出稼ぎというわけでもなさそうです。

タリンの町もサーレマー島もよかったので、あの素敵な町や森、海、川の景色が見られるかと 期待して出かけたのですが見事に裏切られました。白い教会の尖塔に胸をおどらせましたがチラリ、で町もタリンの町ではなさそうです。雪のつもった町、よっぱらい、素敵なところは出てきません。 母親が亡くなって気の抜けたようなアンヌ(家政婦になってパリに行く女性)が思いあぐねるのに 家の中でなく近くの森でさまよっていてほしかったのに。でも重点はパリにあるのですから、あまりエストニアが素敵では困るのでしょう。

 ストーリーは上記公式ホームページでご覧になれますので書きません。

この映画、好き嫌いは別として矢張りジャンヌ・モローが凄かったです。役のための誇張もあるかもしれませんが(自前のシャネルということなので実際もそうかもしれない)崩れた体型、ウエストなんてあるどころか樽、顔もたるんでしまって、よくよく眺めてやっぱりジャンヌ・モローかぁと思うほどの面変わり。私の記憶では最終に見たのが20年前の 「ニキータ」のメーキャップ指導係りかなんか、でその時すでに魔女っぽかったのですから。もう老醜をさらけだしての出演です。

チラシ表1307283

大金持ちだけれど、愛人を次々つくったり、85才にしていまだにステファン(カフェの主人で フリーダの元愛人、家政婦を探したのも彼) を求めるしぐさをしたり、、。兎も角 誇り高く、頑固、きまぐれ、そのために エストニア人の友達とも喧嘩別れ、という難物老女、これを演じられるのはたぶんジャンヌ・モローの他にはいないでしょう。アクの強さ(そうして チラッとかわいらしさもやさしさも)全開です。もう85歳だそうで、年齢相応の役ではではありますが、彼女の女優史においても特筆すべき名演と言えるのではないでしょうか。
本当に老いの頑固さ 孤独 人への甘え どれをとっても迫力がありました。

アンヌも良かったしステファンも(この役者ジャン・レノではないかと思うような容貌)も役を得ているように思えましたが、もう一つの主役は断然パリです。
夜アンヌはよくパリの町を散歩するのですが、その夜景がしみじみ心にしみる美しさ。

一番の見せ場は 一晩さまよって、エッフェル塔の向こうで夜がしらみはじめるところ。 思い悩んでいたアンヌの心がほどけて じわじわと 今自分はパリにいるのいだ、という喜びに満たされ始める(私はそうみたのですが)ところ、ここが秀逸。

学生時代からフランスに憧れフランス語も勉強したアンヌにとって やっぱり何があろうと憧れのパリ、そこにいる、という幸せは何ものにも代えられなかったのでしょう。

これは エストニア出身の監督の思い、でもあるようです。監督の母親はアンヌのように、昔裕福な女性のお世話係を頼まれて巴里にでかけ、出掛ける前はうつ状態だったのに帰ってきた母親は見違えるようで またパリに行きたいといっていた、その思い出がもとになって作ったそうです、監督自身、母親によってパリへの憧れが植えつけられていたのでしょう。
この映画は素敵なパリへのオマージュでもある、とみました。  

エストニアのことが少しでも載っていりかと、帰りにパンフレットも買いましたが、全然

1307281

でも分かったことは イルマル・ラーグ監督が サーレマー島のクレッサーレ出身だということ。また島の思い出がよみがえります。(エピソードは旅日記で、後日)

そうして私はパリよりもエストニアの景色の方がずっとすてきなのと思いながらも、なんと、ああパリのあのカフェに行きたいな、なんて、、。
それにしてもあのフリ-ダさん、昼、夜はどこで何を召し上がるのかしら、出前?
一度 エストニア料理をつくってみました、と言ってアンヌが持って行ったのを拒否していたけれど、、、。 そのあたり大幅に省略したのでしょう。現実的な私はちょっと気になりました。

パリ好き、ジャンヌ・モローが気にかかる人にお薦め。エストニアファンには、、ね。

今日、このブログを読み返していて、サーレマー島や タリンのことは 旅日記でいずれ、とあるのを見つけました。旅日記完成も お知らせしましたが、 ここにも貼り付けておきます。
バルト三カ国の旅   http://ykharuka.s113.xrea.com/balt2013/main.html
エストニア、もっと映して、という気持ちが 少しわかっていただけるかもしれません。
    (10月3日追記)

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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

tina 様
 体調をくずされちたのですか。 7月に入って急に暑くなりましたものね。暑いときは家のなかで クーラーを適温にしているのが一番。 どうかお大事になさってください。
 兎も角混んでいました。 窓口で買う以外ないので、 しばらくは大変でしょうけれど これだけ人気だと長期間上映するのではないでしょうか。時折、混雑状況をチェックなさっていれば きっとラクに見られるときは来ると思います。
 私はバルト三国に行くために少し歴史をよみました。 あの国はソ連の支配下にあって、反体制的なことを口にすると、殺されたりシベリア送りになったそうですから、50代くらいの人にとっては自由の象徴でもあるパリへの憧れは非常に強いものだったでしょう。 飛行機にのればたった数時間で行けるのに。 日本からでは12時間も乗らなければいけないので、なかなか行きにくいですが、でもパリへは乗り継ぎなしにいけるので(エストニアからの帰りモスクワで6時間待ちでした)、まだ行きやすいですよね。といっても 私は次、いつ行けるかわかりませんが。  

ちょっと体調をくずして、観に行きたいなと思いながら我慢しています。やっぱり混んでいるのですね。
あの劇場では満員でざぶとんが貸し出されて通路に座って観たことがあります。
今考えると防災上も考えられない話ですね。
ああパリが見たい!

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