最近のトラックバック

2025年7月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ

« 関内イタリアン | トップページ | 映画 「25年目の弦楽四重奏」 »

2013年7月 8日 (月)

展覧会二つ 川合玉堂とエミール・クラウス

先週の日曜美術館で 川合玉堂展 が取り上げられていました。 日本画にはどうも馴染みがなくて敷居が高いのですが、この方の絵はとても親しみやすい感じがして実物が見たくなりました。それとアートシーンでは エミール・クラウスが取り上げられていました。 これは 新聞にも出ていて行きたいと思っていた展覧会です。

昨日(7日)まとめて見てこよう、と行ってきました。
思い立ったが吉日なんてとんでもない、猛暑をとおりこしてまるでサウナ状態の中を行きました。実は美術館二つとも初めてなのです。

まず恵比寿まで行って 山種美術館へ。

しっかり地図をコピーしてきたのに、駅の出口が少しずれていてちょっと行ったり来たりしたおかげで、時間が余計にかかってしまい、熱中症になるかと思うほどでした。ともかく着いたところで水分補給、ちょうど時分どきだしとロビーのカフェでお昼にしました。

 冷やし梅そうめん

13070801

結構酸っぱかったですけれど、冷たくて一息つけました。少なそうに見えた割にはおなかがいっぱいになって少々く苦しかったです。

会場は地下です。(地下に宝物、なんだか一瞬エジプトの王家の墓を思い出しました)

川合玉堂(1873~1957)  今年は生誕140年、その記念展覧会というわけです。http://www.yamatane-museum.jp/

13070802
子供のころからとても絵が上手だったそうで、 15歳のころの花鳥の写生も見事でした。私は墨絵風なのは苦手なのですが、日本の 原風景シリーズには 惹きこまれました。

テレビでも 紹介されていましたが、いいですね、このチラシの「早乙女」昭和20年、 戦時中の作品、ということになるのでしょうか。疲れたあ、とのびをしているのがほほえましい。チラシも部分なのですが、全体の構図もいいと思いました。

13070803
チラシ裏13070804
絵葉書から

「渡所晩晴」 昭和27年13070805
風景の中に小さく描きこまれた人の姿が画面を和やかなものにしているようでとても穏やかな気分にしてくれました。

もう大分くたびれましたが、駅にもどって山手線で東京駅へ。 20分ほど座っているうちに足も少し元気をとりもどしました。

 東京ステーションギャラリーも初めてなら評判のドームも初めてです。 携帯でパチリ。 今頃になって珍しげに写真を撮っている人なんていませんでした。

14070811
13070813
これは二階から見下ろしたところ

13070812
さて 展覧会です。

エミール・クラウスとベルギーの印象派

ともかく玉堂の落ち着いた世界に感動していましたので、しばらくはついていけませんでした。行きつ戻りつしているうちに少しずつ色彩のある絵になじんできました。  

http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/now.html

チラシ表は 「野の少女たち」 1892年頃

13070809

チラシ裏

13070810
新聞で見て 明るい色彩が気に入ったのです。解説を読むと エミール・クラウス(1849~1924)は 独自の ルミニスム(光輝主義)というスタイルで書いた画家だそうで、なるほど 輝くような色彩が眼をひくのだ、ということに納得がいきました。日本人の画家も彼に学んだ人たちがいて、その影響を受けた画家の作品もありました。(チラシの右上下二枚)

絵葉書から

「レイエ河畔に座る少女」 1892年頃

13070806
「夏の日中」1895年頃

13070807
その他 ピサロやモネの絵も数点ありました。特にカミーユ・ピサロの 「林檎の木」というのが好きだったのですが、絵葉書は売っていませんでした。 正直 印象派は それほど好みではないので 図録は買わなかったのです。
三階から二階に降りていく らせん階段の壁 が 昔のレンガでした。

13070814
説明をはっきり覚えていないのですが、何かを打ち付けるために、所々木製の煉瓦を使っていたのが、戦災で焼けてしまった。その焦げた木製煉瓦が嵌め込まれていました。

新装なった東京駅と煉瓦壁をみられたことも今日の収穫の一つ。それにしても暑いさなかの美術館のハシゴはくたびれました。 

« 関内イタリアン | トップページ | 映画 「25年目の弦楽四重奏」 »

美術、映画」カテゴリの記事

コメント

kikuko様
やっと旅行のぼんやり状態から 少しは他のものも入れることができそうな状態になったので、逃さないようにと、でかけたのです。 
玉堂展は日本画に疎い私にとって親しみやすくてよかったです。 バスで行けることはことは知っていましたが、横浜からですとやはり恵比寿からの方が便利だと思ったのです。渋谷のバス停も不案内ですし。 この猛暑では遠回りでもバス利用の方が良かったのでしょうね。 ともかく照り返しが ものすごかったです。 どうかお体とご相談の上いらっしゃってください。

 

お暑い中、頑張られましたね。私は渋谷からバスで行きます。恵比寿からも出ていますよ。いずれも日赤医療センター行きです。イタリア文化会館に通っていたころは九段下に美術館があったのに、当時は日本の絵画には関心がなくて素通りしていました。
 暑さになれるまで、どこにも行くまいと思っていましたが、ブログを拝見して刺激をしっかりいただきました。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 展覧会二つ 川合玉堂とエミール・クラウス:

« 関内イタリアン | トップページ | 映画 「25年目の弦楽四重奏」 »