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2013年8月23日 (金)

素晴らしい贈り物  モスクワ受胎告知大聖堂壁画集

思いがけなくお友達から小包が届きました。
開けてみてビックリ ロシア教会の壁画集でした。正確にいいますと モスクワ、クレムリンの 受胎告知大聖堂の壁画集です。
Murals In the Annunciation Cathedral
   Frescoes by Thedosiua(1508) and by mid-16th century artist in tha moscow Kremlin

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先日この方とお電話でプーシキン美術館のことをお話していて、プーシキンより私は トレチャコフ美術館に行きたい、という話をしました。
彼女が40年くらい前に旧ソ連を旅行った、ということは知っていましたが、それについて、あまりお話をおききしたことはありません。
私にとって旧ソ連は無論ロシアというのはちょっと行くのをためらう国なのですが大決心して何年か前ツアーを申し込んだところ 人数不足で催行されなくて、それっきり行きたい思いもしぼんでしまっていました。でもイコンやフレスコ画などの美術作品はには未練たらたらなのです。そういう話をしたからでしょう、そのご旅行の折りに求められた画集を贈ってくださったのです。

お礼のお電話をして 伺うと 当時はツアーでも一ヶ月。 それも船でナホトカに行きそれから シルクロードを行って最後がモスクワだったとか。40年前なんて私には海外旅行は夢のまた夢、それだけでも凄いのに、一ヶ月も。 考えてみれば当時は シルクロ-ドの 何とかスタン という国々もソ連邦に入っていたのですね。グルジアとかアルメニアなども。 凄い大旅行です。その折りモスクワでプーシキン美術館もトレチャコフ美術館もいらしたそうです。

そんな遠い日の大事な大事な思い出の品をくださるなんて、持つ手もふるえそうです。「いつでもまた手元に置きたいと思われたらお返ししますから」と改めてメールをさしあげましたら、「私にとっては無用のもの、あるべきところに収まったような感じがしています」とおっしゃっていただきました。 

 画集の中から何枚か

画家はテオドシウス(ディオニシーの息子) と 16世紀のクレムリンの画家たち 

牢からペテロを導くところ、 ダマスカス脱出でしょうか?

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拡大

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少し身長が引き伸ばされたような天使の優美な姿 ペテロの顔もいい、急ぎにげでいるのでちゃんと衣が翻っています。

この大天使ミカエルも素敵です

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拡大します

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西欧ではあまり見ませんがビザンティン絵画ではおなじみの主題 
セバステの40人の殉教者たち
はっきりしないのですが、殉教の兵士たちを よく描きわけているように思います。

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本当に素晴らしい画集です。画集そのものも嬉しいのですが、そのお気持ちが涙が出るほどうれしく思いました。宝物として大事に大事にさせていただくつもりです。

9月7日追記

この画集の 表紙には ロシア語とともに英語で Annunciation Cathedral  とありましたので 直訳して 受胎告知大聖堂 としましたが 今ウイキペディア (これを安直に使ってはいけない、とよく言われてはおりますが)を見ますと、 正教会では 受胎告知という言葉は 使わず 生神女福音祭 というそうで、 この教会の訳としても 生神女福音大聖堂(しょうしんじょふくいんだいせいどう)と訳すべき、とありましたので、とりあえず書いておきます。

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美術、映画」カテゴリの記事

コメント

まみ様
 早速コメントありがとうございます。
ロシア旅行記もみせていただきました。すごいですね。 ロシアって怖い気がして個人旅行なんて とんでもない、思っていました。よくぞご無事で、という感じです。 ロシア旅行への思いが 再燃してきました。。ビザンチン絵画について 別に詳しくはないのですが、 ロマネスクが好きでその影響関係からビザンチン美術の講座にもでるようになりました。ローマ兵の殉教は 西では サン・モーリスが有名で セバステはそれの東版かな、 と解釈しています。 場所がトルコですから(私のHPでは キプロスで 取り上げています。実はこの時の旅の予習で知ったことなのです)
それにしても トレチャコフだけでなく ノブゴロドとかスズダリでのんびり川や野原を眺めたいものです。

早速、まずはブログから見に来ました〜。
タイトルが目を引いたので。
7月にロシア旅行をしてきたばかりなので、モスクワのクレムリンの教会もまだ記憶に新しいです。
クレムリンの教会は内部は撮影禁止なので、記憶にとどめるしかなく。
ビザンチン絵画についてもお詳しいようですね。
セバステの40人の殉教者たちという主題は知りませんでした。

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