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2014年8月28日 (木)

突然の入院について

退院して三日。さぼりながらも家事はしています。

全く予期しない入院を経験してどうしても書いておきたいことは、日ごろの備え ということです。 

今回の入院は、着のみ着のまま、化粧もせずストッキングもはかず、お財布に保険証が入っていることだけを確かめて救急車に乗ったので、準備を全くしないままの入院でした。

頭の中をよぎったのは 『55㎡の暮らし替え』 大原照子著 の中で クローゼットの箱の一つが入院セット入れ になっていたことでした。

この本を読んだときは そもそも著者の家のリフォームのきっかけがロンドンの空港で突如 歩けなくなったことでしたから、入院は著者にとって身近な問題なのだな、と思っただけでした。しかしいざ自分が緊急入院することになると、やはり備えは必要であることを痛感しました。

災害に対しての備えはよくi言われていて、ある程度そろえていますが、心の底では、きっと私の生きているうちには、あれほどの地震は起こらないだろう、とあまり真剣には 考えていませんでした。しかし、年齢からいっても、これからもまた急な入院はありそうです。

生協ではよく 回転備蓄 ということを言っています。 入院用品といっても 普段も使うものなので 予備を箱等にいれておいて、使うときはそれを使って補充する、そういう方式でいけばよさそうです。

我が家は現在 夫婦二人暮らし、主人は自分の食べるものの支度や洗濯機を回すことなどはできます。でも私の下着類を引き出しの中から選び出して、となると結構難しいらしいのです。(具体的に書くのは はばかられますが、寝ているのにどうしてこれが必要と思ったのかしら、というようなものをもってきて、これ、というものがない、結局絵をかいて説明したりもしました。化粧品も、、。「女の物って色々種類があるんだねえ」 なんて言っておりました。他にもあった方がいい、という程度のものはある場所やその中のどれをということを、説明するのが面倒になってあきらめました。
男性はとかく繊細さがないので、 タオルを入れるのに、新しいポリ袋を探さないでその辺にあるスーパーの袋にいれてきたりします。ポリ袋の大小も一緒に置いておいた方がいいです。
タオル類等 予備はあっても未使用ですと、水分をすわないので、一度洗濯してから しまっておくといいです。

またさらには(これは 私の反省) 普段から物の置き場所を決めて、他人にもわかるように (引き出しの外にも)ラベルを貼っておく、等も必要(やってはいたのですが、入れ替えのうちに狂ってしまっている状態)だと思いました。

病院によって額は違うと思いますが、入院に際して保証金が必要で、今回は5万円 でした(あとで入院費に充当されます。翌日支払でもOk)これ∔ 売店で 何か足りないものを買うための現金が必要、ということも 頭に入れておいた方がいいかもしれません。
これは病院によって、かなり違いがあると思います。ここ7年間に主人は三回 入院・手術をしましたが、支払った記憶がありません。さほどの金額ではなかったからかもしれませんが。 病室には多額のお金は持ち込まない方がいいので特に一人暮らしの人は、運び込まれそうな近くの病院のことは調べておいてもいいかもしれません。
ついでに すぐに必要だったのはスリッパでした。(看護婦さんが売店からもってきたものを買ったらしいです。 これも踵を覆うものがあるもの、という指定の病院もあるようです)

長々書きましたが、 病院によって違いはあるでしょうが、リースで 間に合わせることもできますし、 売店で購入も可能です。(多分入院案内に書いてあると思う)

パジャマ等 何枚も買うより借りた方が安くあがります し、何よりお洗濯をしなくてすむことは 家族には大助かりと思います。(私は借りましたが、1回110円でした)
ただし 病院によっては手術の時は 浴衣=和式寝間着、という指定もあります。(主人の場合はそうでした。 病院の売店で買いましたが スーパーより高いです) 

コップは 紙コップ(洗わなくて済む)にしました。お箸、スプーンも必要とかかれていましたが、 実際はついてきたので不用でした。(必要なら 割りばしと ハイキング用のプラスチックスプーンを使うつもりでした)
タオルも 洗面所にはペーパータオルがありましたので、必要ありませんでした。(枕カバー用や背骨が痛くなるので背中に当てる、などには使用しましたが)

書かれていいなくてあった方がいいと思ったのは、ショール。冷房対策に。主人にさがしてもらうのも悪くて 私はバスタオルで代用。私は小柄だから大きさは何とかOK. (勿論ガウンがあればいいわけです。フリースもいいでしょう。 リース寝巻は袖が太いので、カーディガンは無理そうでした)

具体的に何を準備するかは、近くの総合病院のHPを開いてみると 出ているはずです。それらを箱あるいは専用の引き出しにまとめて入れておけば、災害にも役に立つ、というわけです。

私の持ち物は少なかったです。(9日間の入院で 7日目にシャワーをあびただけ、おはずかしいことに顔もその時一回以外洗いませんでした!!)

スリッパ、 下着、 タオル(バスタオル、フェイスタオル 各2枚)石鹸、 歯ブラシ、 歯磨き、 ティッシュペーパー、 ウエットティッシュ、 紙コップ
携帯(充電器も)


私の場合は 読み物が必需品、それに書きたいこともあるので、メモ用の紙と筆記道具 なども後からもってきてもらいました。新聞も主人が毎日もってきてくれました。

退院に際して、着て帰るものも(化粧品も)持ってきてもらわなくてはいけません。 靴がなくてスリッパで、なんてことにならないよう、前々日には持ってきてもらって、チェックして 足りないものは次の日に持ってきてもらうようにした方が安心です。(私の場合はやはり忘れ物がありました) 忘れものなんてそっけなく書いてしまいましたが、 毎日通ってくれた主人にはとても感謝しているのです。

だらだらと書きましたが、要は 備えが必要、それを回転備蓄という形で維持するのがいいのでは、 ということです。 

 

読んだ本

図書館から借りっぱなしになっていた本をおおいそぎで読みました。

緑衣の女』 アーナルデュル・インドリダソン著 東京創元社

この作者の作品『湿地』 は以前読んでいて、少し気持ちが悪くて、これも借りたけれど、そのまま返そうかと思いつつ、少し読んでみたら面白そうで結局最後まで一気読みしてしまいました。『湿地』よりいいと思いました。

アイスランドの作家で 物語の場所はレイキャビクです。 
物語は 現在と60年くらい前が交錯しています。 
ある家で子供が拾ってきたものが人骨であったことから、捜査が始まります。

捜査をしていくうちにあるサマーハウスに関わりのあることが判明。
そこの持ち主と借り手との二つの家族の物語に 捜査している現在(そこには家族のことで問題を抱えている捜査官がいる) が絡み合います。テーマはドメスティック・ヴァイオレンスです。それぞれの人物家族が うまく書き分けられていて、警察小説というよりは 普通の小説のような感じで、読み応えがありました。 

幽霊の2/3』 ヘレン・マクロイ著  創元推理文庫

この著者の『逃げる幻』が アマゾンのお知らせメールがきたことがきっかけで、この著者のものを試しに一冊、と借りてみたものです。

なんだかとてもクラッシックな感じのミステリー、たとえばエラリー・クイーンとか、ディクスン・カーのような。本格的 謎解き小説なのです。
調べてみると、ヘレン・マクロイはアメリカ人で 1904年~ 1994年の人です。
本書は1964年の刊行ですからクラッシックなわけです。時代が時代ですから、現今のミステリーのような残虐さはなく、事件の場所も出版社の社長宅。安心して楽しめます。
事件はパーティの最中に死んだ人がいてその解明にあたるのは(この著者の作品ではいつも探偵役となるそうですが)、精神科医。 明らかになってくる 死者の素顔。(ミステリーなのでストーリーは書けません)でも、この作者のものはまた読みたい、と思わせるに十分な 面白さでした。

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コメント

j今頃になって、時期遅れのコメントを書いております。読ませていただいて、病院によって、ずいぶん違うものだと思いました。この5年間に何度か入院しておりますが、最初にお世話になった病院は、業者が入っていて、半ば強制的に入院セットなるものをレンタルさせられました。パジャマからスリッパ、コップ、洗面用具まで、およそ入院生活に必要なものは、すべてそろっていますが、費用は1日100円以上かかりました。タオル類の持ち込みは衛生上禁止というお達しで、手ぶらで行って、平気です。
 昨年、入院したクリニックは、パジャマとタオル類の持ち込みは禁止でしたが、その他は自由でした。義兄が入院したリハビリ病院は、ホテル仕様のふかふかタオルのレンタル料だけで1日200円かかったと姉がこぼしていました。
 私が入った病院はどちらも小規模で売店はなく、必要なものは家族の手を借りなければなりません。怪我で緊急入院された独り暮らしの方が退院されるとき、師長が宅配業者と便利屋さんを手配したという話を聞いて、身につまされたものです。
 すっかりお元気になられたようで、お祝い申し上げます。まだお若いのですから、楽しくお過ごしくださいませ。

corsa様
救急車、即入院、という事態。主人はかなり右往左往したようです。
corsa様が 直面されたような 重篤な病気ではなかったのですが、一人暮らしや老夫婦二人で近くに子供がいない、という状況の方も多いと思って この項を書きました。

入院中はスマホで corsa様のブログを読ませていただくのも楽しみでした。 
中断していた ラングドック・ルションの旅日記(まだ草稿段階) corsa様の後追いですから、ラクさせていただいています。貴重な参考資料とさせていただきながら書いております。
体の方は少しずつ 慣らし外出をして、 まだ以前より 疲れやすいな、という状態ではありますが、もう大丈夫そうです。 

 

M.K.様
まさかこの年齢で虫垂炎とは思いもよりませんでした。
痛みはものすごかったのですが、かなりポピュラ―な病気で、経験者は多いことでしょう。
読書はお楽しみ読書で、痛み 心配 退屈を追い払っていただけです。

ただ高齢者の仲間入りしてからの 入院・手術 というのは、これからの人生を暗示させて少し気の滅入るところはあります。 「肉体は衰えても、魂や眼力に磨きがかかる」 という心境には ほど遠いです。
体力が限界にならないうちに もう少しあれこれ楽しみたい、と気持ちは内面をみる方向にいっておりません。お恥ずかしいことです。

ykさん
びっくりしました。予後がよろしいようで何よりですが、いきなりの痛み、入院、と大変でしたね。
しばらくは、ゆっくり、ご自愛くださいね。
暑かった夏も、ようやくちょっと落ち着いたように聞いております。
お大事に。

久しぶりにブログを見たら、入院していたそうで、びっくりしました。虫垂炎で、もう退院したと書いてあったので、少し安堵しました。もちろん、虫垂炎も中には大変重いときもあると聞きます。事後もどうぞお大事にしてくださいね。
入院中も読書をなさっていたのですね。本当にいつも、こんな時も、自分らしくなさっているのに、頭が下がります。

2か月位前に、曽野綾子の『人間にとって成熟とは何か』の読書会があり、なんと始めて彼女の本を読みました。彼女の「上からの目線」で物事を見るのは好きではありませんでしたが、人間の成熟とは、「肉体は衰えても、魂や眼力にすこし磨きがかかること」で、そのために「鏡を磨いてよく見えるようにすることだ」というのがありました。
これは、あなたにぴったりだと、改めて思いました。
どうぞご無理されないように。

maria_clara様
 ありがとうございます。 大体普段の生活に戻っています。
 主人は 一生懸命 がんばってくれましたが、 わかっているつもりでも 何がどこにあるか、など 把握できていなかった、というか これは私の責任なのですが、置き場所等きちんときめていなくて、あれはあそこ、でなければ、あそこ、といった調子ですから、どんなものかもよくわかっていない人にとっては大変だったと、思います。(探し回ったのか引き出しの中は見事にぐちゃぐちゃ) 
でもおかげで、 生協の注文もできるようになってもらえました。 
老後は家事も分業、というお宅も多いかもしれませんが、実際にすることは分業でも、 一応全体を把握してもらうことは必要だと思いました。 
入院によって生活のあり方を見直すきっかけが与えられたように思います。

突然の入院、手術と大変な思いをされましたね。
虫垂炎の痛みは相当激しい痛さと聞いています。、さぞお辛かったと思います。
手遅れにならずよかったですね。
無事、退院おめでとうございます。

日頃からもしもの時のための入院の準備、参考にさせていただきます。

どうぞお大事になさってくださいませ。

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