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2014年11月 6日 (木)

リスボンに誘われて を観て

今日(6日)は、明日で上映期間終了となる映画『リスボンに誘われて』 を観てきました。家からバスで30分もかからない ジャック&ベティ にかかっています。先日観た『アルゲリッチ 私こそ音楽!』が早くも29日からここで上映されるそうです。文化村にはなかったチラシも手にはいりましたので、先日のページに写真をのせました。
この リスボン、、、も文化村とほぼ同時期です。家の近くで封切りからそれほど日がたたないうちに、いい映画が観られるのは実に助かります。

リスボンに誘われて

http://www.lisbon-movie.com/

14110601

ジェレミー・アイアンズ主演とあれば是非とも観たい。良かったです!! ジェレミー・アイアンズが初老の高校教師役でいい味だしていました。

一人暮らしの高校教師であるライムントは 一人チェスをするような孤独な生活をしています。が、学校へ行く途中、橋の上から身投げしようとしている女性を助けるところから彼の人生は思わぬ展開をします。
学校が始まる時間だからでしょう。その女性を教室につれてきて脇に座らせるのですが、途中でコートを置いたまま出ていってしまいます。あわてて、授業をほうりだしてコートを抱えて女性を追いかけますがみつかりません。コートのポケットには本が入っていました。リスボン行きの列車のチケットが挟まれて。迷いつつその列車に飛び乗り、列車の中でその本を読みます。
そうしてリスボンに着いてその本の作者や登場人物を尋ねて町を歩きまわるのです。

私は全く知りませんでしたが、ポルトガルでは 1974年まで60年間も独裁政治が続き、言論の自由がなかったそうです。
ポルトガル映画というと オリベイラ監督。作品をいくつか観ていますが、彼の映画はファムファタールものが多くて、政治抜きだったように思います。
この本では著者アマデオの哲学的思索とその当時の抵抗運動の仲間たちのことが語られているのです。

当時の若者たちの姿と、ライムントが出会う彼らの現在の姿が交互に映し出されます。著者アマデオの言葉「人生の一部しか生きえないとしたら残りはどうなるのだ」 が何回か出てきます。(他にも哲学的な言葉がいくつかでてきて、それがライムントの心に響くようなのですが正確には思い出せません) 
アマデオの言葉は、離婚して一人で暮らしの今の自分の生き方について考えてみるきっかけになっているようです。 眼鏡が壊れたことから眼科医との出会いにも思いがけなく積極的な行動にでます。

色々な出会いを通じて、ことの真相が明らかになっていくのですが、彼がさまようリスボンの町の風景がとても良かったです。(ポルトガルは教会等ゴテゴテが多いので私の行きたい国リストの上位にはないのですが、これを観て行きたくなりました)

ラストはちょっと思わせすぎでは?とも思いましたが、しっとりとして素敵で楽しめました。
お薦めです。   

 

 

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コメント

kikuko様
原作をおよみになっていらしたのですか? とても読まれた本だそうですが私は知りませんでした。 映画を観て図書館に予約を、とおもったのですが、予約者数も多く、それに私の予約可能冊数も限界、 予約かご、というので 順番待ち状態です。映画の中でてきた 言葉で気になる所がいくつもありましたので 順番がきたら読んで確かめたいと思っています。
 ポルトガルには 行ったことがないのですが、 よく写真で見る、坂道を電車が走っている風景もでてきて、 旅への想いがふくらむ映画でした。

原作を少し前に読んでいたので、映画化されると知って、とても期待しています。リスボンは2度行きましたが、坂の多い街を路面電車が走っていたのが印象的でした。近くの映画館に来たら、ぜひ観たいと思っています。

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