映画「画家モリゾ、マネの描いた美女~名画に隠された秘密」
去年上映されて、みようかなと思いつつ観ていなかった映画「画家モリゾ、マネの描いた美女~名画に隠された秘密」が ユー○○ストにあったので観ることにしました。
いつまでも「ドリームハイ」 にひたりきっていてもいけませんから。
今横浜美術館で「メアリ・カサット展」をやっているのですが、その関連でも観たかったのです。
モリゾ、というとすぐこの絵を思い浮かべます。マネの描いた「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」

モリゾ自身、画家で作品も観たことが気はするのですが、よくおぼえていません。
「画家モリゾ マネの描いた美女~名画に隠された秘密」
http://morisot-movie.com/
ベルト・モリゾ(1841~1892年) 没後120年を記念して作られた映画だそうです。
モリゾは裕福な家庭に育ち 姉とともに絵を習っていました。
サロンに入選するなど画家としての道を歩みはじめていたのですが、その美しさがエデュアール・マネの目にとまり、モデルを頼まれます。
この「バルコニー」の絵のモデルも彼女ですが、これを描く場面もありました。

映画は 「オランピア」 がスキャンダラスだとして評判になったころに モデルを頼まれたときから、普仏戦争を経て、戦後 印象派展に参加、マネの弟のウジェーヌ・マネとの結婚までを扱っていました。
モデルであり、絵の師として仰ぎながらもながらも、お互い恋愛関係にあったのではないか、とうわさされたことは事実かどうかの答えを与えてもいます。
マネ家もモリゾ家も裕福な家庭のようです。自宅で開く夕食会でマネ夫人の弾くハイドンを聴きながら、韓ドラに夢中だったけれど、私はやはりこういう洋画、好きだったのだわ、とあらためて思いました。
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姉とともに 教育の一環として習わせた絵。二人とものめりこみすぎて、婚期を逸するのを母親は心配しています。
特に姉の方が多く入選もし、妹のベルトはおちこんでいます。でもとても仲良し姉妹でした。
向かって左がベルト 右は 姉のエドマ

そういうある日、その美しさに惹かれてマネはモリゾにモデルになってほしいと頼むのです。
最初に描くのが上の有名な「バルコニー」です。
モデルになる一方、モリゾは思うような絵が描けず悩んでいます。
マネには「光の変化を感じる」 「みごとな透明感だ 表現できずとも、何かをつかんでいる。」
と姉の絵より高く評価されるのですが、なかなか先へ進めません。
先生には 「記憶を絵に表現するんだよ」 と言われるのですが、アトリエの中ではなく外に出て描きたい。「見えるままを描きたい」
印象派に向かう絵の姿勢がみられます。

仲の良かった 姉の結婚、マネの突然の従軍などで心乱され、特に戦争中にマネをさがして戦禍のパリへ無謀にも向かうところもあるのですが、 どちらかというとベルトは寡黙です。
映画は戦争という激動の時代もはさむのですが、ドラマチックという映画ではありません。 映像であの時代をみせている、という感じでした。
思うように絵が描けない悩み、慕わしく思うマネには妻がいる。
奥が ハイドンを弾く マネの妻シュザンヌ

絵の評を頼むと、マネは指導するのではなくではなく自分で手を入れてしまう。
母には 結婚するよう言われている。
こういう中で ベルトは 孤独に自分の内にこもっているかのように見えます。
固い表情の中に 凛とした孤独感がにじみでています。
この映画が私にとって魅力的なものに思えたのは このモリゾの凛とした固い表情です。
甘さはなくときにいかつさ、さえ見えるのですが、孤独感が胸をうちます。
もう一つ この映画ですてきなな場面は結婚した姉を訪ねてブルターニュ地方の海辺の町 ロリアンに行ったときのことです。(1869年10月)
光あふれる海辺の町は ベルトの気に行ったようです。

そのときか描かれた絵 映画と場所の設定は違いますが。

その後、印象派展に参加 印象派の画家として 結婚後も活躍するのですが、映画は 結婚までの話です。
モデルをするために訪れたマネの家には 「笛を吹く少年」 「オランピア」 の黒人召使の部分がみえていたり、そういう点でも 興味深いところはありました。
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