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2017年1月20日 (金)

映画 「生うつしのプリマ」 「花、香る歌」

気が付くと、ブログをしばらく更新していませんでした。 毎日パソコンには向かっているのですが、ホームページの方を仕上げなければ、でもなかなか出来きあがらなくて、という状態です。 でも、オンデマンドで映画は観ています。最近見た二つを。二つとも劇場で観たいと思っていて見逃していたものです。
 
 「生きうつしのプリマ
http://gaga.ne.jp/ikipuri/ 
 
17012001
 
「ハンナ・アーレント」のマルガレーテ・フォン・トロッタが監督で主演が同じくバルバラ・スコバということで、観たかった映画なのです。
情報なし、この二人の名前だけで、タイトルから、母親は本当は亡くなっていなかったのか?などと思いっていたせいか、最初は意味がよくわかりませんでした。バルバラ・スコダが老けているせいかもしれません。(実年齢60、ゾフィーの母親であってもおかしくない)母親にしては若いが、でも、、、。 
 
ドイツのある町 クラブの歌手である ゾフィーが父に呼び出され、「母(父にとっては妻)と瓜二つのオペラ歌手をネットで見つけた、ともかく彼女 カタリーナ に会ってきてくれ」と頼まれます。
なお彼女は歌手だけでは食べていけないので、結婚式の進行役の仕事もしています。
クラブをクビになったばかりで同居していた男とも別れたばかりのゾフィーは仕方なく引き受けてニューヨークへ。
メトロポリタンに出るような歌手によく会いに行けたもの、と思うがそこは美人で得をしているのか、マネージャーに彼女と一緒に食事を、と誘われカタリーナに母の写真をみせることころまでこぎつけます。
しかし、カタリーナは不愉快と激怒。しかしどうやら、思い当たるふしがないではなさそうです。
一方ゾフィーとマネージャーのフィリップとはいい仲に。
そうして少しずつ分かってくるのは、ゾフィーのまったく知らなかった母の過去、、。ミステリー仕立てです。
歌が 良かったです。 特にゾフィーの歌がすばらしかったです。歌唱力があるし、雰囲気も良かったです。ふたりとも 吹き替え無し、だそうです。 バルバラ・スコバの声もきれいでした。
 
思いがけない結末でした。でも 出だしの父のショックを受けた様子から、彼はこの結果を最初から予想をしていて、それを確かめるために娘をニュ^ヨークへいかせたのでしょう。
観終わって、あの「ハンナ・アーレント」 を作った監督がなぜこんな映画を?としばらく考えました。
たぶん、愛について 考えてみたかったのではないでしょうか?
ゾフィーは結婚式の進行役、 結婚する「人たちに出会いや どこにひかれたかなど 質問をしたりしますが彼女といえば、男とは2年しかもたない、カタリーナのマネージャーは 「私は3年」 
母親の過去どころか死ぬまで続いていた秘密、父と父の兄との争い、永遠の愛、なんてあるの?
そういう問題提起、というか、冷めた目で人間をみているのか?
そう考えてくるとやはり、この監督なかなか、と思えてきました。
 
もう一つは 韓国映画です。 夢中になってみた「ドリームハイ」に出ていた スジ が 主演ということで観ました。
 
花、香る歌」  http://hanauta-movie.jp/
 
17012002
 
時代は 1867年、日本でいうと 明治になる直前です。 
韓国では パンソリ というという伝統的民族芸能があり、太鼓とともに歌を歌うものだそうです。この歌い手は男性に限られていたのですが、女性で初めて歌い手となったチン・チェソンの話です。
男性と偽ってなんとかパンソリ塾に入って (そのうちばれるが)男性同様の厳しい訓練を受け次第に声がでて、歌えるようになっていく様子、また師にたいしてほのかな思いを抱いていく様子などよく描写されていました。
 
スジ、汚れ役でがんばっていました。
 
当時の乱れた世の中、でパンソリが庶民の慰めであるだけでなく、王も心動かされるようなものであったようで、王の祝宴に出るために彼らは努力を重ねます。
 
結局 チェソンが優勝するのですが、王(高宗)の父興宣大院君のおそばにはべることになってしまい、想いを寄せていた師とは別れ別れになっていしまう、という少しかわいそうな話でした。
実際のところ、興宣大院君失脚後のチェソンの行方は分からないそうですが、映画のラスト、雪景色の場面はとてもきれいでした。 
 
パンソリ、が 実際は どういう歌い方をするものかについては 知りません。 いわゆる地声を出すためにものすごい訓練をする場面が出てきましたが、スジはよくとおるいい声で歌っていました。
ただ 映画としては今ひとつ、迫力がなかったかなあ、という感はありました。
好みの問題かもしれません。
韓国映画としては、年末にテレビで観た「王の涙 ーイ・サンの決断」のほうがずっと面白かったです。陰謀渦巻く世界の孤独な王、イ・サン。
それにひきかえ、興宣大院君の変節ぶりがなんともがっかり。
 

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