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2017年5月 4日 (木)

映画  「午後8時の訪問者」

今日はいつものJ &Bに映画を観に行ってきました。
 
観たのは「午後8時の訪問者」 http://bitters.co.jp/pm8/
 
チラシ
 
17050401
 
あらすじを書くかわりに チラシの裏も載せておきます。
 
 
17050402
 
ベルギー、リエージュ郊外の高速道路沿いにある小さな診療所での出来事です。
 
リエージュという町、ずっと以前に少しだけ歩いたことがあります。観光で行ったのですから大きな教会のある古い重厚な感じのする街並しかみていません。しかしこの映画に出てくる場所は古い歴史的街並みなどではなく、出てくる人々は生活に疲れたどちらかというと社会的弱者です。
 
リエージュという町について 「かつては工業都市として栄えていたが、不況で住民が減り、 街は崩壊寸前です。私たちの映画に孤独な人物が数多く出てくるのは、町の荒廃と結びついているからだと思います」とリュック・ダルデンヌ監督は言っています。
 
女医ジェニーは研修医に先輩風をふかせたくて 「感情にながされてはだめ」 「時間を1時間もすぎているのだから開ける必要はない」 と 8時過ぎの呼び鈴にこたえませんでした。 
その結果の少女の死。 
罪悪感にかられてジェニーは少女の名前、なぜ死に至ったかを調べ始めます。
若い女性がこんな場所に一人で出かけて大丈夫なの? ハラハラしながらみていくと、矢張り、こわいことが、、。 
派手さはないのですが、最初からずっとスクリーンから目がはなせません。
上の写真にみられるように少々ぶっきらぼうな感じのする女医さんですが、やさしさと責任感のある医師です。
最期には少女がどういう人間か明らかになります。
 
この映画、というか監督のダルデンヌ兄弟はすごいな、と思ったのは、ジェニーがかかわりのありそうな人を尋ね回って事実があきらかになると同時に彼らがとりわけジェニーが前とは少し違った人間になっていることでした。
娼婦にさせられて死んだ少女はあわれです。あの時ドアをあけていれば死なずにすんだのでしょう。でも周りの人を少し前へ進ませたのです。
 
移民を含めた社会的弱者と言葉を交わし体を診ることにより心の言葉もきくことによって医師としての自分の役割に目覚めていく、ヒューマン・サスペンス と称されるだけはあるよい映画です。
 
終ってエンドロールが流れるのを見ながら、音楽が流れていないことに気が付きました。 
そういえば映画の中でも音楽はなかったような。言葉以外は患者の息づかい、電話やドアホンの音だけでした。エンドロールでも時々聞こえるのは道路を走る車の音だけです。
 
音楽がないことによって余計、心にしみる作品になっていたと思いました。  

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