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2017年8月28日 (月)

映画 「ブレンダンとケルズの秘密」

昨日は いつもの J&Bに映画を観に行ってきました。
 
アイルランドのアニメーション 「ブレンダンとケルズの秘密」 です。
http://secretofkells.com/
 
この映画の存在は知っていたのですが日本では映画祭か何かで上映されただけで、一般公開は されなかったのではないでしょうか。
それで J&Bの 上映予定表に発見した時は大喜び。
ロマネスク友達から推薦メールlもいただきました。
 
アニメーションで子供も楽しめる、ということでしょうか、吹き替え版もあり、やっと三週目にはいって字幕版になったところで観ることにしました。
 
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チラシのストーリー紹介より
 
9世紀のアイルランド。バイキングの来襲にそなえ、ケルズ修道院を囲む兵を作る大規模な工事が続く中、バイキングに襲われたスコットランドの アイオナ島から、高名な修道士エオダンが、 「ケルズの書」 を携え逃れて来る。 その本には 隠された 知恵と力が 秘められていた。 ケルズの書を 完成させるためブレンダンは、インクの原料である、植物の実を探しに、危険を冒して、不思議な生き物が隠れ住む森へ出かける。森でオオカミの妖精アシュリンの助けを得てブレンダンは、無事に実を持ち帰るが、バイキングの来襲がケルズにも迫っていた。ブレンダンは本の力によって、闇を打ち砕き、光を取り戻すことができるのか?
ケルズの書は アイルランドの宝ともいうべき書物、ダブリンのトリニティカレッジの図書館で見たことがあります。
保護のため極端に明かりをおとしていて、殆ど真っ暗。
ガラスケースの中に頁が開かれておかれています。 
大勢の人で押し合いへし合いしながら観ました。でも地味な絵のページでがっかりした記憶が、、、。 
その時、CD を買ったのですが、、、 行方不明。
 
ところで、 映画は 
アイオナ修道院がバイキングにおそわれ、修道士エイダンが未完の書を携えてやってきます。ブレンダンに「一番美しいキー・ローページを 見せてあげよう」ところが それは 白紙だったのです。 
 
それを書くためのインクの材料を探しに森へ出かけるのです。
 
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森へ行くことは修道う院長に禁じられているのですが、そこにこそ、素晴らしい世界がひらかれていたのです。
エイダンの連れてきた猫のパンガ・ボンをお供に。
 
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唐草などケルズの書にみられる図案のもとになる光景に満ちています。でも怖いオオカミも、、。
森で危機を救ったのが 妖精アシュリン 白いオオカミに姿を変えていました。
 
アシュリンの絵を入れ忘れましたので追加します。 この唐草 蛸唐草みたいです。(8月30日 追記)
 
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バイキングの来襲をのがれて修道院を出たエイダンとブレンダンは年月を経て書を完成させて修道院に戻ってきます。
最終的に描きあげられたキー・ロー・ページ
 
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キー・ローとはキリストの頭文字 XPI  で この文字そのものに、神の子の顕現を視覚させる、つまりこの本はこの世に光をもたらすものなのです。
映画の修道院の高いラウンドタワーを見ているうちに 2002年に行ったアイルランドの旅で訪ねた グレンダロッホを思い出しました。
http://ykharuka.s113.xrea.com/ire/iremain.html (写真がよくなくて恥ずかしいのですが)
 
買ったPAMPHLETによるとやはりケルズは町中なので修道院の場所のモデルはグレンダロッホだったとありました。
 
 
 
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森に囲まれていますしね。
この映画の森の木もすてきでした。
最後に仕上がった キー・ロー・ページを 修道院長に見ているとき、まるで万華鏡のように 模様が動き出す、
ああ、 猫もいますね。
 
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描かれた顔は成人したブレンダンの顔に重なる。
 
 
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ともかく画面が美しく 各人物が愛らしい。うっとりみいってしまいました。
音楽もよかったです。
アシュリンの歌もよかったですが、最後に流れる音楽、リズムがアイルランドのリバーダンスを思わせて、心地よかったです。
観終わって、これほど幸福感に満たされた映画はこれまでなかったように思います。
 
未だあちこちで上映されているようです。
70分と短いもの(とても充実感があって短いとは感じませんでした)ですので、気軽にみられるのではないでしょうか。 幸せな時間が過ごせます。
:
 
『ケルズの書』 は アイオナ島に修道院の建てた ケルト人聖コルンバ(521~597年)の偉業をたたえるためにつくられた 豪華な典礼用福音書写本。
 
アイオナ修道院は 608年にバイキングに襲われて68人の修道士が殺されています。未完の写本は アイルランドのケルズにはこばれ、そこで完成されたのです。
この映画では 高名な修道士エイダンが持ってきたことになっています。
実際に誰だかは分かっていないのではないでしょうか。
私は修道士エイダンというと、アイオナで聖コルンバの弟子だった聖エイダンを思い浮かべてしまいます。彼はその後ノーサンブリアの リンディスファーンに修道院を開きます。(634年)
少年修道士 ブレンダン 
ブレンダンというと7年間にわたって航海したという クロンファート修道院長 聖ブレンダン 
(484~578年頃)を思い浮かべます。 
7年にわたってこの世の楽園を求めてした航海と バイキングをのがれて森に隠れ住んでこの世に光をもたらす写本を完成した、というところに共通点をみたのでしょうか。
 
この映画をみて、久しぶりに 『ケルト神話と中世騎士物語』 や『アイルズ 西の島の歴史』 を取り出してページをめくりながら、しばし旅の思い出に浸りました。
 
 

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