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2018年8月16日 (木)

山種美術館と 縄文展

気になっている展覧会が二つありました。この暑さで出かけるのをためらっていたのですが、 段々残りの日にちが少なくなってきたので、14日意を決して出かけました。山種美術館と東博平成館です。

山種美術館は駅から遠いのでつらいな、と思いながら美術館のホームぺージのアクセスのところを見るとバスで行けるようです。上野もタクシーを利用することにして暑くても出かけることにしたのです。

恵比寿駅 ホームでキョロキョロ、バスとかかれている方向へ指示にしたがって進むと 駅(美術館と反対側)を出たすぐ少し左手にバスがとまっていてそれが日赤医療センター行き、それにのって二つ目の停留所、道を隔てて目の前が美術館です。家を出て1時間半後、11時少し前に着くことが出来ました。

山種美術館 では 水を描く、 というタイトルの展覧会が開催中です。

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http://www.yamatane-museum.jp/exh/2018/mizu.html

お盆休みのせいか、ほどほどの混み具合、 広重のところあたりは少し人垣ができていましたが、他は鑑賞が妨げられるほどの人数ではありません。

想像した通り、水色、青、緑、白など涼しくなるような色合いの絵が多くて気持ちがよかったです。

チラシの上の絵は 千住博 「ウオーターフォール」
下は 川端龍子の 「鳴門」 大きな屏風でこれは半分、帰りにこのクリアファイルを買いました。

チラシ裏

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奥村土牛 「鳴門」 美術館ホームページから

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 ステキだと思ったのは「水花火」 宮廽 正明

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絵葉書は色がよくありません。漁師が白い網をパッとなげたところですが、編み目が1cm×2㎝くらいの紡錘形でそれはそれは細かい作業。レースのような美しさ。でも白さがこれでは全くでていません。

絵葉書は 8種類ほど買いました。 涼し気で 夏のお便りを書くのによさそうだとおもって。 そのうち あと 2枚だけ小さく載せます(あまりこういうことをしてはいけないのでしょうから)

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上 「波乗り兎」守屋多々志、 下 「山潤雨趣」奥田元宋 

作品の数は多くなく40分ほどで観終わり12時少し前でしたが、カフェでお食事

冷たい梅そうめんにしました。

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展覧会のチラシにあるように 美術館で納涼してさわやかで満ち足りた気分でしたので、上野に行くのはやめようかと思ったのですが、まだ12:20 。それで矢張り上野まで行きました。

上野駅で改札を出る前にかけられている地図でタクシー乗り場を確認、公園口でをわたって 中には入らず、道沿いにしばらく進むとタクシー乗り場があり、すぐ乗れました。これまで東博まで歩かずタクシーなんて贅沢はしたことがありませんがこの暑さ、やはり老いた身はいたわった方がいいのです。

タクシー代 なんと410円でした!最近、近距離だと安い料金設定があると聞きましたが、実際に遭遇したのは初めてです。 

数日前の調べではチケットを買うにも入場するにも待ち時間なし、とあったのですが、この日は暑い中、5分くらい行列に並びました。

チケットを買って最近平成館にいってないせいか、多くの人が左奥へ向かうのにおかしいと思いつつそのまま、まっすぐ目の前の建物へ。 ロッカーに日傘などをいれて、さて会場は? インフォで聞くと、「ここは本館ですけれど中からもいけますよ」ヤレヤレ、あちこち曲がって やっと着きました。

縄文展  http://jomon-kodo.jp/

図録 表紙

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こちらはかなりの混みよう、お盆休みのせいか家族連れ、若いカップルも多いです。こちらの方がポピュラーで子供のお勉強にもなりますから、混んで当たり前でしょう。三重くらいの人垣、頑張ってみて回りました。古代のものって、すぐエジプトとか中国などを思い浮かべるのですが、日本で一万年も前から土器が作られていたのですね。驚きです。また嬉しくもありました。

確か昔は 縄文時代というのは土器に縄目で模様をつけた、としかおそわらなかったような気がするのです。私が火焔型土器の存在を知ったのもわりに最近です。

紀元前11000~7000年の頃の作とされている、壺の形の美しいこと。アンフォラのように下部とがっていて横方向にの筋目が丹念に入れられています。

殆どは素焼き(というのでしょうか、色のついていないもの)でしたが、中には漆がけされて簡単な模様がつけられているものもありました。漆の歴史も古いのです。 

デコラティブな火焔型土器や、土偶が多くつくられているのは 紀元前3000~1000年

火焔型土器、王冠型土器が12個ほど一か所に展示されているところは圧巻でした。

縁に装飾のある土器は その飾りの形によって、色々名前が違っていますが、同じ形がまとまって出てくることから、その土地土地で固有の意匠があり、そういうなかでも他の場所で 発見されたものと同じものがでてくるので、何らかの形で交流(交易、あるいは人の移動など)があったことも推測されるようです。

狩猟,採集生活を していた時代ですから、家に残っている女性が土器の作り手ではなかったかの推測も成り立つそうです。

遥か古代の人の生活ってどんなだったのか興味がわいてきました。 

土偶 これはまた表情があるせいか、怖かったり、面白かったり、 かわいかったり、、、、楽しめました。

みみずく土偶(上記ホームページから拝借)

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縄文のヴィーナス とよばれる作品、腰回りがふっくら、というか巨大なのはマルタ島でも似たようなものを見ました。豊穣を願う気持ちは洋の東西を問わない、ということでしょうか。(上記ホームページから)

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おもしろくて2時間余りしっかり見て回り、といっても最後の方は疲れて少し端折りましたが、 充実した時間が過ごせました。

ところで帰りも矢張りタクシー利用。門の前には客待ちのタクシーがいました。上野駅、と言って乗ったのですが、来る時とは道が違います。聞くと文化会館前のあの通りは一方通行なのだそうです。かなり大回りして反対側の駅入口に着きました。大回りしたせいか帰りは820円でした。

湘南電車は東京からではなく上野からも乗れるのです。横浜まで31分で着きました。

近頃 体力の衰えを痛感していたのですが、バス、タクシーを利用したとはいえ美術館のハシゴができて、体力テスト合格!と勝手に思うことにしました。(帰りにデパートもぶらついたので 1万歩超えました)

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美術、映画」カテゴリの記事

コメント

kikuko様
 三内丸山へは奥入瀬にいらしたときにまわられたのですね。またブログ拝見させていただきました。
縄文展を見ながらああいう狩猟、採集の時代、食べることにおわれていたのでは? と思われるのに、 あのような手のこんだ、そして遊び心?のあるものを作っていたなんて一体当時の人はどんなことを考えどんな生活をしていたのか、とても興味がわきました。 
三内丸山の編み籠や板状土偶も展示されていました。 この土偶 十字型というのに興味を持ちました。十字というのは人間にとって基本的な形なのでしょうか。
土偶や壺に彫られた模様にも目が釘付け。
ただ 思いついたが吉日とばかり 日にちを考えずにでかけたのが間違いでした。 いまは お盆もすぎて人は少なくなっているのではないでしょうか。
三内丸山も行ってみたいです。 

 どちらもこれから行こうと思っていますが、うっかりすると終わってしまいますね。山種美術館は渋谷からバスで行っています。
 縄文土器は、こんなにまとまって見られるのは初めてかもしれません。年代観もだんだん遡っていって、旧石器時代に接近しそうですね。青森県の三内丸山遺跡は非常に興味深い遺跡で、縄文時代の人々の暮らしが、かなりわかりました。最近、一部の人がやたらに縄文時代を美化しているのは、いささか疑問ですが、DNA解析が進むと、日本人のルーツが少しはわかるかもしれません。
 あまりにも暑くて、プールに行く以外は引きこもっていましたが、そろそろ始動しませんと。

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