アイルランド 3
6月14日
5月29日 キラニー~ロック・オブ・キャシェル~クロンファート~アスローン
ロック・オブ・キャシェルは再訪ですが、2002年当時はまだ日本で翻訳が出ていなかった〈修道女フィデルマシリーズ、ピーター・トレメイン著 創元推理文庫〉をその後読んだ(まだ全巻は翻訳されていない)ために新たにここに関心を持つようになっていました。
というのはフィデルマはこのキャシェルのお姫様だからです。
7世紀のアイルランド法廷弁護士であり裁判官でもあるフィデルマが素晴らしい叡智でもって難事件を解決するのですが謎解きの面白さだけでなく当時の社会生活が詳しく描かれていて楽しさを増してくれます。
ロック・オブ・キャシェルは事実、5世紀ごろから101年までマンスター王のお城だった場所です。現在の教会は其の後建てられたものですからフィデルマが住んでいた建物はないのですが、この岩山の上であの草原を観ながらそだったのか、などと想像を膨らませました。
目的のロマネスクの教会は コーマック礼拝堂 修復されたそうですが、以前は自由にはいれたのに今は人数を制限して15分ずつ、ということになっていました。
壁画保護のため明かりを落としている、とのことでしたが、以前は真っ暗だったのにとても明るくてよく見えました。でも壁画は剥落がひどくて判然としませんでした。

写本で有名なダロウへ。
ダロウ修道院は546年(諸説あり、いずれにせよ6世紀中葉)に聖コロンバが創設しました。ここで680年頃『ダロウの書』と呼ばれる装飾写本が製作されたのです。現存するケルト系写本の最古のものです。
トリニティ大学に保管されているのでここにはありません。教会内にハイクロス(9世紀)が移されていてそれを観ました。内部の信者席は中央通路をはさんで両側はいくつかに仕切られていました。家ごとに場所がきまっていたそうです。

ここではこの地域の文化財保護委員会(?)の委員長さんが熱心に説明してくださいました。途中、副委員長さんもいらして。
熱心すぎてお話長すぎ、足がくたびれました。
いつも日中はこの教会はあけています、ということでしたが次の予約はなんと10月だそうです!帰りがけに添乗員さんがこれからケルズに行きます、とおっしゃると「あんなところいっても何もないわよ」とおっしゃったとか。最古の写本製作地である誇りでしょうか。
教会を出てから〈聖なる泉〉に行きましょう、と森の中へ、小さな泉をみて戻るとき、「あれが修道院」小さくされて今はナントカ協会がつかっているそうですが、そのナントカ協会となかが悪く敷地にはいれないの そこにある小さな塚を見せてあげられない、おっしゃっていました。

(中央奥のグレーの建物〉兎も角広大な敷地を持つ大修道院だったようです。
途中マリンガーで昼食をとってケルズへ
ケルズ修道院、『ケルズの書』は アイオナ島の修道院で製作がはじまったが、806年バイキングの襲撃にあい、修道士たちは内陸のケルズにのがれてきて、写本はここで製作、完成されました。〈9世紀末〉ダロウの書より後だけに神像、聖人像も描かれています。
入口にラウンドタワー(10世紀、入ってから振り返る)
ラウンドタワーの目的について 宝物の隠し場所、とか修道士の避難所など諸説あるが、狭いので避難には不向き、上部に窓があることから、鐘楼、ランドマークなどのためであろう、という見方が多いそうでした。

2年くらい前に「ブレンダンとケルズの秘密」というアニメ映画を観ました。
http://ykharuka.cocolog-nifty.com/blog/2017/08/post-87db.html
そのなかで修道院囲い地のようす(高い壁にかこまれている)が描かれているのですが、↓の案内板で状況が少し分かりました。

昔の教会はないのですが、200年くらい前にできた現教会には写本のコピーも飾られていました。敷地内にはハイクロスも3基(完全なもの、未完のもの、シャフトだけのもの)みました。少なくとも5基はあったそうです。町の東西南北に置かれ護りの役をした、とも考えられるそうです。↓南の十字架 9世紀

上図右にある 聖コロンバの家にも行きました。9ないし10世紀に建てられた修道士たちの家。彼らが写本を守ったと思われています。
最終地であるダブリンへ。ここで三泊して旅も終わりです。
実は今日は私の誕生日、後期高齢者入りの日でした。
お部屋にケーキが届きました。25㎝くらいの大皿にかざられていて 到底一人では」食べきれません。

それで 皆さまに一切れずつ召し上がっていただこうとレストラン(ホテルない)に持っていきました。入口でウエイターさんにお手伝いしましょうか、と言われお皿を渡しました。でもテーブルには運ばれてきません。テーブルではプロセッコで皆さまにお祝いしていただきました。ケーキは結局戻ってきませんでした。あとでお聞きするとテーブルで分けるのはまずい、ということでお部屋に届けたそうです。ああ、
続きは次回
« アイルランド 2 | トップページ | アイルランド 4 »


コメント