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2020年1月10日 (金)

映画「国家が破産する日」

昨日、近くの J&B で映画を観てきました。

韓国映画「国家が破産する日」です。  公式ホームページ http://kokka-hasan.com/

少し前に見た「工作 黒金星と呼ばれた男」に続く社会派映画で「新聞記者」のように不都合な真実は隠蔽される、それに対して戦う姿が描かれている、ということで観たかった映画です。

             20011001

新聞をいい加減にしか読まないので全く知らなかったのですが、1997年に韓国は通貨危機が起こり130万人の失業者を出し、自殺者も多く出た、という事実の裏側を描いた作品です。

チラシ裏

             20011002      

下の方に書かれているのは  

<経済が右肩上がりの成長を遂げ、好景気が続くと信じて疑わなかった1997年。韓国銀行の通貨政策チーム長ハンは通貨危機を予測するが、政府の対応は遅れ、さらに国民に公示さぜ、非公式の対策チームを立ち上げる。同じころ、危機の兆候を独自にキャッチした金融コンサルタントのユンは、一世一代の台勝負に出る。一方、何も知らない町工場のガプスは、大手百貨店から大量発注を、手形決済という条件で受けてしまう。自国通貨の価値が加速度的に下落する中、彼ら、そして国家は生き残ることが出来るのかー、、、、>

チーム長ハンは通貨危機を予測、当時大手企業が不渡りを出し海外企業が撤退しはじめています。ハンは資料を上司に提出するが10日もほおっておかれます。すでに7月からタイ、インドネシアが通貨危機に陥っています。
その後,上司や官庁も事態の重要性に気づき、対策チームが組織されます。しかしこの事実はハンの反対にもかかわらず、国民には公表しないということにされます。どうやら、パク財政次官はつぶれるものはつぶれればいい、と考えているらしいのです。

食器工場のガプスは紙切れになってしまうことを知らないで、現金ではなく約束手形で受注してしまいます。

一方証券会社のユンは通貨暴落の兆候を読み取り、会社をやめて投資会社を作り、ドル買い、それで儲けると、不況にあえぐ人々がが家を手放すことを予想、安くなった住宅を買います。

ハンはパク次官たちと対策を考えます。外貨準備高は100億ドル、いやそれを切っている状況でどう対処するか?ハンは日本などから借りる(スワップとか言っていました)、最後の手段としてモラトリアム(支払い猶予?)などを提案します。私は全くこういうことに疎いので、果たしてどれが有用なのかわかりません。 
それにたいして財政局次官は「IMFから借りよう」と提案します。

私はIMFとは国際通過基金ということ、ラガルドさんというすてきなフランス人女性がTOP(今は退任している)というくらいの知識しかありませんが、国際的な機関なのできっと何か役にたつことをしているのだろうな、とは思っていましたが、どうやら良いことばかりではないらしいのです。 

ハンチーム長は、IMFから借りると国の主導権がなくなる、と言って反対します。パク次官はこの事態を利用して国の産業構造を変えようと考えているのです。アメリカがまず最初なのでしょうけれど、日本でもやっているように人手のいる、つまり人件費のかかる製造業は海外ですることにして、国内では金融、IT産業などに軸足を移す、という方針です。国内の中小企業従事者を守りたいというハンと次官は真っ向から対立します。

IMF の条件は大幅な人員整理を要求する過酷なものでした。そうしてこれまで7%だった外国人の韓国企業株を50%まで持ってもよいことにするように、という条件もありました。ハンはアメリカの財務次官の姿がみえたことから、後ろにアメリカがいることに気が付き、指摘するのですが、結局パクはこの条件を飲むことにして550億ドルの融資を受けることになります。

ハンは無力感のうちに退職届けを出します。予想通り第リストラ、失業者130万人、自殺者続出、という事態になりました。

映画は20年後を映します。ハンは自分で経済関係のリサーチ会社と思われる会社を立ち上げています。パクは通貨危機の情報をこっそり流したお金持ちのオトモダチと何かの事業の役員らしいものに収まっています。ユンは国家の危機に儲けることに少し自嘲的な様子も見せますが、投資会社も順調なようです。そうしてなんとガプス(実はハンの兄で、最後に妹に援けを求めに行っていた)も工場をうまく経営しているようです。どうやってうまく時流にのれたのか知りたいところです。

この危機の時丁度大統領選挙前だったのですが、当選したのは金大中。彼は経済に強い人だったようで、2001年にはIMFからの借入金を完済しています。その後韓国経済は順調だったようですが、ここのところ状態がかなり悪くなっているようです。それへの警告もこめられているようでした。 

日本は大丈夫なのかしら、漠然した不安感が消えません。

 

  

     

     

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