アイスランドミステリー『軋み』
アイスランドに新しいミステリー作家がうまれたようです。
これまでアイスランドミステリーといえば『湿地』や『緑衣の女』のアーナルデュル・インドリタソンしか知りませんでした。
この本はアマゾンが勝手にどうですか、とメールしてきたものの一冊でアイスランドに惹かれて購入しました。
北欧といってもアイスランドは緯度が高過ぎて森林がなさそうなので特に強く行ってみたいとおもったことはないのですが、フィヨルドの海岸には惹かれます。
『軋み』 エヴァ・ビョルク・アイスドッティル著 小学館文庫

カヴァー裏の紹介から
恋人との関係が唐突に終わり、エルマはレイキャヴィーク警察を辞め、故郷アークラネスに戻った。地元警察に職を得て間もなく、灯台付近の海岸で不審死体が見つかる。彼女はクヴァールフィヨルズルに住むエリ-サベトという女性パイロットだった。彼女は幼少期をアークラネスで過ごしたが。なぜ今そこへ行ったのか分からないと夫は言う。「妻はあの街に行くのを嫌がりました。憎んでいたといってもいい」。エルマが辿り着いたエリ-サベトの死の理由とは、、、?

軋み、原題は「階段の軋み」になっています。少女が二階の部屋にいると、階段をそっと上がってくる音が、階段の軋みが聞こえ身を硬くするのです。
1989年と現在2017年を行き来しながら話が進みます。
帯に「時の地層に埋もれていたのは哀しい記憶ばかりだった」とあるのですが、父親を亡くしたエリーザベトと彼女の小学校時代の同級生たちの過去と現在を巡って、少しずつ掘り起こされてくる事実をつなぎあわせてエルマ達が謎を解いていきます。フィヨルドの景色を思い浮かべながら読みました。写真は2枚ともグーグルマップのストリートビューから

ミステリーですからストーリーは書かないことにします。この手の小説の半ばお決まりのようにエルマの新しいロマンスの予感もほのめかされています。
つらくなるような話ですが、面白かったです。お薦めです。
現在3作目を執筆中らしいのですが、2冊目の翻訳が待たれます。
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aiai様
やはり既にお読みになっていらしたのですね。
本の趣味が同じ方がいてくださるのは とても嬉しいことです。
この小説目まぐるしく過去と現在がいれかわりますが、アークラネスの町の人々や景色のことにもふれられていて そういう点でも楽しめました。(事件はおぞましかったですが)
あのラスト、誤認逮捕?次がないとこまりますよね。 早く読みたいです。
アイスランドにもいらしたのですか!
私も何度か検討はしました。 間欠泉とか、シングにも興味を持ちましたから。
でもアイスランドまでは遠いし、国内の移動距離も長そうなので止めました。今となればやはり行っておくべきだったか、と思ったりもしています。
投稿: yk | 2023年3月12日 (日) 20時57分
私も、つい数週間前に読んだところです。アイスランドのミステリーと言えば、インドリタソンですが、他にも名前は忘れましたが、警察者のシリーズを書いている人が居ます。この著者は、初めてでした。なかなかよく書けていると思いました。私は、1回しかアイスランド行ったことは、ありませんが、大地のダイナミックさが素晴らしい場所です。そのような場所を思い出しながら読みました。
投稿: aiai | 2023年3月12日 (日) 14時52分