最近のトラックバック

2024年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ

« 横浜ベイシェラトンでお食事 | トップページ | 世田谷美術館へ 倉俣史郎展 »

2023年12月16日 (土)

『グレイラットの殺人』

ワシントン・ポーシリーズの4作目を読みました。

グレイラットの殺人』 M・W・クレイヴン著 ハヤカワ文庫

 23121508

この前のキュレーター殺人事件以後しばらく事件がないので、ポーは1ヶ月の休暇をもらっていますが、なんと法廷に被告として立っています。ポーの家が湖水地方国立公園拡張に伴いその区域に入り、勝手に建物を改造してはいけないことになったのですが、ポーは住み安いように改造してしまっています。買ったときに改造不可という話は聞いなかったのです。それで裁判沙汰になっている、というわけです。
ところが判決がくだされようというそのときに事件が舞い込みます。
問答無用で連れていかれた先はMI5です。国内治安を担当する保安局、情報機関です。警察を下に見ているのか失礼な扱いを受けます。ティリーも一緒です。
カンブリアで首脳会議が近々行われることになって、警備陣はピリピリしているのですが、その際のヘリコプター会社の経営者が殺される、という事件が起こったというのです。

こうして捜査は開始されるのでMI5の連絡調整担当者は部外者の関与をを快く思わないのか、捜査の妨害をします。しかしいつものようにぐいぐいと捜査をつづけていくわけです。上司のステファニー・フリンは前回の事故のためまだ入院中。おもに ティリーと二人で進めてきます。アフガニスタンまででてきて、ともかくあちこち(読者としては)引きずり回され、、、。 楽しめました。

ストーリーにはあまり関係ないのですが、ある人物の住んでいる場所としてロムジーが出てきたのは嬉しかったです。
殆どの方はご存知ないとおもうのですが、ロマネスクファンとしては見逃せない修道院教会があるのです。
それをみるために昔、ウインチェスターから一人でバスに乗って訪ねたことがあります。
サクソン時代の磔刑像です。残念ながら小説には登場しませんが。

  23121601

巻を置くあたわずの面白さでした。ポーの活躍する次作早く読みたいです。まだ翻訳されていません。

 

« 横浜ベイシェラトンでお食事 | トップページ | 世田谷美術館へ 倉俣史郎展 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 横浜ベイシェラトンでお食事 | トップページ | 世田谷美術館へ 倉俣史郎展 »