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2024年1月

2024年1月31日 (水)

『イングリッシュマン』復讐のロシア

またまた スパイ小説を読んでしまいました。アマ〇ンで星の数が多くてコメントから面白そう、と推察したからです。

『イングリッシュマン』復讐のロシア  デイヴィッド・ギルマン著 ハヤカワ文庫

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プロローグ 2019年10月 ロシアの雪野原を、追いかけられて逃げる男、銃弾が飛んでくる、、

本編  2013年、アフリカ、マリ共和国フランス外国人部隊作戦基地、イスラム過激派の侵攻を食い止める作戦進行中の場面に切り替わります。
えっ、こんな小説?スパイものと思っていたのに、やめようかと思いながら我慢して読んでいくと、すぐ6年後のロンドンに舞台は移ります。

表紙裏の内容紹介から
土曜の朝、ロンドンの金融街の銀行役員カーターが襲撃され、拉致された。わずか27秒の犯行だった。ただちに捜査が開始されたが、手掛かりはいっさいない。事態を憂慮したM16高官は、凄腕の傭兵でカーターの友人でもある ,,イングリッシュマン,,ダン・ブラウンを急遽フランスから呼び寄せる。犯人を追ってロンドン中を駆け回るルグラン。そして 部隊は玄関の露西亜最深部へ、、、。

マリの対テロ作戦はイングリッシュマンその他の人物登場の前提として書かれていたことに納得。これからが、もう巻を置くあたわずのおもしろさ。いっきよみでした。

いわゆる文芸書も買ってあるのですが、ついスパイ物に手が伸びてまいます。

 

2024年1月27日 (土)

トップス

我が家から電車に乗るための最寄り駅は 私鉄とJRの二駅。JRの駅の方が少し遠くてバスで15分ほど。でもこの方が新規開発地域で駅前が新しくて気持ちがいいのです。銀行もここに集中してあります。
小さなデパートもありますが、がここで食事したい、と思うようなお店はこれまでありませんでした。 
たいてい 中にあるお魚屋さんでおすしを買ったり、勝烈庵(横浜でとんかつといえば、ここなのです)で、ひれカツサンドやカツどんを買って帰ることになります。

ところが、この間 トップスのカフェがデパートの一階に出来ているのを知りました。一番端でこれまで気が付かなかったのです。ケーキだけは主人が散歩帰りによく買ってきていたのでお店があることは知っていたのですが、カフェがあるとは知らなかったのです。
トップスはチョコレートケーキで有名なお店です。カフェはかなり以前、横浜ルミネにはあって、カルチャーの帰りなどたまに寄ってカレーなど頂いていたのですが、いつの間にか消えていました。
それを発見したのです。あら、懐かしい。

昨日は銀行の用事があったのでお昼に合わせて、と言っても我が家の昼食は朝がおそいのでかなり遅めに二人で出かけて、入りました!

各種カレー、セットメニューにすると、サラダ、飲み物、チョコレートケーキが付きます。
でも私のおなかには入りきらないので、帰りにチョコレートケーキを買って帰ることにして、とりあえずカレーだけ。

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カレーってルーを使って家でそれなりに美味しくできるのですけれどね。
ちょっとレトルトっぽいカレーでした。でも久しぶりの外お昼、気が晴れました。

家に帰ってケーキ。甘いので紅茶はラプサンスーチョンを合わせました。

柔らかいのできれいに切るのもお皿にちゃんと載せるのも難しい。

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特別に「ランチのためのお出かけ」でなく何かのついでに寄れるお店があるのは嬉しいことです。

懸念の用事も済ませることができて、気分の良い一日でした。

2024年1月25日 (木)

『四人の交差点』  トンミ・キンヌネン著

何かいい本ないかしら?と クレスト・ブックスから探し出した小説です。
フィンランドの作家、というところに惹かれました。
フィンランド、シベリウスの国です。1994年、北欧四か国ツアーでヘルシンキでの自由時間を利用して、初めて海外で一人で列車に乗ってシベリウスの家が記念館になっているアイノラにでかけたことを思い出します。館野泉さんがテレビで紹介されたこともある所です。
素敵な国です。深い森、そして数多くの湖沼。

この小説には全く関係がないのですが、ツアーで行った古い教会をのことを少しだけ書いておきます。
シルバーラインという船で川を遡っていったのですが、2時間ほどいったところにあるハットラという村で下船し、すぐ近くの古い教会に行きました。
教会home pageから借用した写真。

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Kuvia Pyhän Ristin kirkosta - Hattulan seurakunta

ここで壁画がみられます。中世絵画です。これで古い教会に対する関心が芽生え、翌年からロマネスク教会巡りをするようになったのです。ここはゴシック時代でしたけれど。

 

***

この小説、当たりでした。よかったです。

四人の交差点』 トンミ・キンヌネン著 新潮クレスト・ブックス

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1895年から1996年に至るある一家の三世代、100年の物語です。
フィンランドは西側はボスニア湾とスゥエーデンに、東側はロシアに接する南北に長い国です。ボスニア湾の奥にオウルという町があります。舞台になる村はそのオウルから少し離れた山奥のようです。

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序章 
1996年、病院で死の床にある女性の話から始まります。彼女は母をおもいだしますが、取り分け強く思い出しているのは夫だった亡くなった男のことです。愛していたのに振り向いてくれなかった男オンニ、彼に戻って来て、といいながら亡くなるのです。その手をにぎっているのは息子のヨハンネスと嫁のカーリナ。

この物語はこの女性ラハヤとその母マリア、嫁のカーリナ、夫のオンニの4人の話で構成されています。交差点とは彼らの住んでいる家です。

マリアの章
1890年に助産師の資格を得たマリアの物語です。徐々に認められてきた彼女は1904年にこの村にやってきます。未婚の子をおなかに宿して。最初は小さな家を買ったのですが、それを少しずつ増築して大きくしていきます。助産師として広く認められていきます。

ラハヤの章
マリアの娘、ラハヤは偉大な母を持ち、何とか自分も立派な仕事をしたいと、もがきます。
その一方恋愛をして子供をえますが、相手には逃げられます。
やがて、写真師という仕事を見つけ、家の一部を写真館にして仕事をします。そうしてオンニという美男に出会い33年に結婚。 彼は特に職業をもっているわけではないのですが、この家にやって来て大工仕事を引き受けます。家をますます大きくし、そうして家具も器用に作ります。
子供も二人、それにラハヤの最初の未婚の子、この三人をオンニはとてもかわいがります。
しかし 幼い頃高熱を出し娘のヘレンは盲目となります。
戦争がはじまり、オンニは兵士となって出征。帰ってからオンニは月に一度何かと口実をもうけてはオウルに行くようになります。ラハヤはいよいよ頑固になります。

カーリナの章
ラハヤの息子ヨハンネスの妻
ヨハンネスはおとなしい子で目立たず、学校でも行こうと思うなら中学には行ける、とはいわれたのですが、家で母親の写真館の手伝いをしています。
カーリナは気難しい義母にひたすらつかえています。子供たちとの楽しいひと時も書かれています。

物語ではもっと古い時代ですが、オンニが作った夏の家の話しが出てきます。

フィンランド旅行の際、船で川を遡った時に、こういう夏の家をいくつも見かけました。

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川?湖で洗濯 

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ここでは団らんもあるのですが、大きな家で一族が暮らしていてもどこか風がとおりぬけていくような、、、。多分、マリア、ラハヤという字がの強い人を寄せ付けないような性格がもたらしているのでしょう。孤独感が漂います。

オンニの章
非常につらい話でした。ここを書いてしまうと、これからお読みになる方に申し訳ないので書きません。
背景として、フィンランドはルター派の厳しい掟に縛られた民の国だということがあるようです。

最期にラハヤも亡くなった後、ヨハンネスとカーリナは過去のものを整理しやっと自分たちだけのものになった家でこれからは始まる生活に心を弾ませるところで終わります。
 

4人それぞれの気持ち、心のうめきが聞こえるような描写すばらしかったです。

2024年1月20日 (土)

フォーサイスを二冊

気が付いたらずいぶん長くblogをお休みしていました。短歌提出があり、やっと何とか仕上げて、ぼんやり、、、。とうとうお友達から具合が悪いのでは?というお電話を頂いてしまいました。
体は大丈夫なのですが、頭の回転が鈍っているのです(今に始まったことではないのですが)
読んだ本が特筆すべきものではないので、書いていなかったのですが、備忘録として書いておくことにしました。


アマゾンを開いてみつけたフォーサイスで未読だったのものです。お正月早々に読むにはどうか?と思ったのですが。

キル・リスト』上下 フレデリック・フォ-サイス著 角川文庫

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キル・リストとは暗殺リストです。
カバー裏の内容紹介より
上巻
ホワイトハウスの暗い内懐に存在する、超危険人物が記された極秘名簿「暗殺〈キル〉リスト」。そこに、ネットでテロを扇動する狂信的イスラム主義者〈説教師〉が新たに加えられた。サイバースペースに潜む扇動者を抹殺すべく、米秘密軍事組織「TOSA」のテロリスト・ハンターで海兵隊中佐〈追跡者〉に大統領行政命令が下る。各国諜報機関や秘密組織、そして天才ハッカーを巻き込み、圧倒的リアリティで描く、旋律の国際諜報サスペンス!
下巻
イスラエルの工作員のオパルは、〈説教師〉の新しい秘書となり、アジト潜入に見事成功した。一方〈追跡者〉は〈エアリアル〉(天才八かーの暗号名)に、巧妙に撮影されたフェイク動画を全世界に発信させた。その動画で説教師晴明を断たれた〈説教師〉は。同様して一本のメールを送ったことで、居場所を特定されてしまいーーー。遥か上空かた監視する米軍無人機。〈追跡者〉の最期の戦いが始まる。  

私はスパイものが好きなので、次々と糸をほぐすように確信に迫っていくのを読むのは楽しかったです。 
でも不快感は残ります。
追跡者が主人公です。彼は軍人の家に生まれ、身体能力も頭脳もすぐれ、進取の気にとんでいます。全てにおいて
超優秀なのですが、軍を志す人だからでしょう。殺すべきと思った人物を殺すことができる人なのです。
感情移入はできません。

ザ・フォックス

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イギリスで天才的なハッキング能力をもつ18才の少年がみつかった。世界最高峰の機密性を誇るアメリカ国家安全保障局に侵入したその少年に、イギリス首相の安全保障問題担当顧問、サー・エイドリアン・ウェストンは、コードネーム「フォックス」を与える。
ミッションは、敵国のシステムにトロイの木馬のように侵入し、痕跡も残さず秘密工作を行なう「オペレーション・トロイ」。狙うのは核合意を結んでいながら密かに核兵器開発を継続するイラン、同じく米朝会談で非核化を約束しながら核ミサイルの開発を継続する北朝鮮、そして密かな企みを遂行するロシア――。
しかし、アメリカ司法省に埋め込んだ工作員からの情報で、いち早く天才ハッカーの存在を察知したロシアの諜報機関は、暗殺者を差し向け――。
サイバースペースで繰り広げられる戦いを、圧倒的なリアリティで描く、国際謀略サスペンス!

これも面白かったのですが、最後が出来過ぎ、と思いました。大体北朝鮮までやっつけてしまうのですから。

なんだか粗描という感がぬぐえません。

矢張り、ジョン・ル・カレの重厚さが懐かしいです。

2024年1月 3日 (水)

今年もよろしくお願いいたします

あけましておめでとうございます。

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(これは我が家からではありませんが、リビングのソファに座ったまま富士が見えます)

おめでとうございます、とは簡単に言えないような新年早々の大地震、この寒い時期に北国で避難しなければならなかった方々を思うと本当に心が痛みます。

一応記録として我が家のお正月のことを書いておきます。

今年は娘夫婦は12月に湯河原で会ったので来ないことになり、横浜に住む息子夫婦だけが元日にやってきました。
去年のお正月はとても疲れたので、今年は手抜きをすることにして、高島屋におせちを注文。でもクリスマスケーキが崩れる、という事件がありましたので、なんとなく嫌な予感がしてしまったのですが、31日夕方4時ちゃんと届きました。届かなくても何とかなる程冷凍庫は満杯ではありましたが。(とりあえず、冷凍室のローストビーフ用お肉をチルド室に移しておきました) 

1日朝はお雑煮に生活クラブで買ったミニおせちを適当にお皿にもりつけました。
   (買ったもの)

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午後1時過ぎに息子夫婦がワイン、ゴディバのチョコレート等々持参でやってきました。
ともかくお雑煮、というのでお雑煮を作り、その後おせちを並べました。

来る前に、室温に戻しておいたお肉でローストビーフを作り始めました。(500g、フォークで穴をあけて塩コショウをすり込み、これは初めてでしたがオリーブオイルも塗って15分休ませて、フライパンで各面をしっかり焦げ目がつくように焼いてから、オーブン130度25分、温度を測って中心部が53度くらいだったのでさらに5分ずつ焼いてその都度中心部の温度を測って70度くらいになったところでさらに5分焼いてそのままオーブン内に放置。わすれていて1時間以上たってとりだして室温に置き冷めたところで冷蔵庫へ。
ローストビーフを焼くのは久しぶり、その時その時重さやブロックの形状が違うので火の通り具合も違います。
生焼けは嫌だし、焼きすぎでパサパサも嫌だし、気を使います。オリーブオイルをオーブンに入れる前にさらに塗ったせいで表面がパサつくこともなく、あとで切った時、中心部も落ち着いた赤い色でちょうどいい焼け具合でした。
焼いている間に蕪サラダも作りました。   

さていよいよおせち

暖かい部屋では悪くなりやすいのでお重一つずつ。(結構しっかりした木製の黒塗り箱に入っています。我が家の重箱に詰めなおす必要は感じませんでした。)

洋の重 (ラップをとって写せばよかった!)

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中華の重

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ここで中休み、息子たちはおなかごなしに、ちょっと散歩に出て

戻ったところでティータイム。写真を撮り忘れて残念だったのですが、お持たせの手作り薔薇の花のアップルパイ(パイのカップ(クリームチーズ入り)に林檎で薔薇の花を形作って載せている、)きれいで美味しくできていて大満足。作った彼女も絶賛されて嬉しそう!

和の重

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もうこれはかなり残りました。でも折角なので、ローストビーフを薄切りにして、一枚ずつ味わってもらいました。手前みそながら、おせちに入っていたのよりおいしかったです!デパートで買った特上などではなく生活クラブで買ったお肉なのですが。
残りは持って帰ってもらいました。

夜9時過ぎ二人が帰って我が家のお正月はおしまい。お泊りもなく、出来合いおせちのせいか洗い物も少なく疲れることなく一日を終えることが出来ました。
高島屋、だけでなくどこのお店も同じかもしれませんが、おせちは作って冷凍(orチルド)保存でもしているのでしょうか、見た目はよくてもどうも気が抜けている(?うまく表現できませんが)という感じがありました。
美味しい!とおもうものもありましたし、私は小食であまりいただいてはいないので断言は出来ませんが。
京都の老舗弁当が念頭にあるせいでしょうか。
来年はどうしましょう。

テレビは相変わらず地震報道。ウクライナ、ガザも気になりながらも足元日本です。 
心から今年こそ良い年になることを願ってやみません。

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