『暗殺者たちに口紅を』 ディアナ・レイバーン著
とっても楽しいミステリーを読みました。60歳の女性暗殺者4人組の話です。
『暗殺者たちに口紅を』 ディアナ・レイバーン著 創元推理文庫
ビリー、ヘレン、メアリー・アリス、ナタリーの四人はそれぞれ出自は異なるものの、ニ十歳の頃、「美術館」と称する暗殺者組織に見いだされ、訓練された人たちで四人組で仕事を任されてきました。それぞれ力技、とか毒薬専門とか得意分野があります。
もともとこの「美術館」という国際的暗殺組織はナチスの残党狩りのために作られたものです。しかしナチス残党があまりいなくなってからは独裁者、武器商人、麻薬販売人、性犯罪者など社会に害悪をもたらすような人物をターゲットにするようになってきています。
暗殺は理事会からの指令のもとに行われ、勝手にターゲットを決めることはできず、もちろん誰かから謝礼をうけとって 「殺し」を請け負うことはご法度です。
こうして約40年勤めあげて、無事60歳、引退記念に理事会から豪華客船のクルーズをプレゼントされます。
大はしゃぎでクルーズ船に乗った四人は、あるきっかけから自分たちが消されようとしていることに気づき、、、。過去の仕事(殺しの)話を挟みながら、現在の迫ってくる危機に立ち向かう様子がコメディタッチで描かれていきます。
怖くない(といっても殺しの場面はスゴイですが)ミステリー。
巻を置くあたわずの楽しさでした。
***
ところで私はNHKのドラマ「作りたい女と食べたい女」を観ています。そこで先日「フォンダン・ショコラ」を作る場面がありました。
フォンダン・ショコラは好きで、以前にも作ったことがあるのですが、中に別にがナッシュを入れるのではなく、そのまま同じ生地で焼くタイプでした。(それでも、ちゃんと中からとろり流れ出しましたが)
手間はかかるのですが、テレビのレシピでガナッシュを作るタイプをつくってみました。
3個分の材料でしたが、がナッシュが沢山できていたので5等分して5個作れました。
粉砂糖がなかったので省略。余った生クリームを泡立てて苺を添えました。
ナイフを入れると少し緩いチョコが出てきました。流れ出すほどゆるくはありませんでしたが、美味しかったです。
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