『白薔薇殺人事件』
昨夜、読み終わって今朝、新聞の読書欄の文庫新刊のところを見ると、なんとこの読み終わったばかりの小説が紹介されていました!私は文庫の間に挟まっている小さな新刊紹介のチラシからみつけました。
タイトルがなんだか大時代風というか、やぼったいという感はあったのですが、面白かったです。
『白薔薇殺人事件』 クリスティン・ペリン著 創元推理文庫
画家の母とロンドンに住むミステリー作家志望のアニーは、ドーセットに住む大金持ちの大叔母が全財産を贈る旨の手紙が弁護士から来て屋敷に向かいます。本当なら姪であるアニーの母ローラに贈られるはずなのに、、、。
あとでアニーは知るのですが、大叔母フランシスは1965年(10代の頃)占い師に告げられます。
お前の未来には乾いた骨がある。
おまえの緩やかな終焉は、クィーンを握ったとたんにはじまる。
鳥に気をつけるがいい、なぜなおまえを裏切るから。
そしておまえはそこから引き換えせない。
だが、娘たちが正義の鍵となる。
正しい娘を見つけ、彼女を手放すな。
すべての印はおまえが殺されることを示している。
それで、猜疑心に満ち、村であれこれ問題を起こしていたようです。
ということで、娘ということから母のローラではなく遺言書をかきかえてアニーにしたようです。私はドーセットときいただけで胸が躍ります。行ったことはないですけれど、風光明媚なところらしいです。イギリスの田舎大好き。コーンウォール半島のかなりロンドンには近い地域です。
ところがアニーが弁護士事務所を訪ね、弁護士とともに屋敷にいったところ大叔母が亡くなっていたのです。ほどなく殺されたことが分かります。
物語は1965年、65年と現代を行ったり来たりしながら展開されます。
過去の話は大叔母フランシスの日記として語られます。
この屋敷のあるキャッスルノールという村は村人の出入りがあまりないらしく、アニーの母ローラ以外は大叔母の娘時代の友達がそのまま、あるいはその子、孫の代が生活していいます。
フランシスを殺した犯人捜しをするうちに彼女の10代の頃の友達の一人エミリーが行方不明のままだということを知ります。
アニー自身も命の危険にさらされながら探偵、推理をすすめます。
アニーは25歳という設定。私から見ると女学生が探偵ごっこを楽しんでいる感も感じられて(命の危険もあってハラハラさせられはしましたが)面白く読みました。
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