『貧乏カレッジの困った遺産』
ジル・ペイトン・ウォルシュによる〈イモージェン・クワイ〉シリーズの三冊目は10月31日発売。予約注文をしていたので当日届きました。早速ワクワクしながら読みました。
イモージェンはケンブリッジ大学セント・アガサ・カレッジの学寮付き保健師、落ち着いた思慮深い女性で私は好きです。
ちょっとググってみましたら、作者のウオルシュさんはオックスフォード大学のご出身でした。
『貧乏カレッジの困った遺産』 ジル・ペイトン・ウォルシュ著 創元推理文庫
1冊目は主にカレッジ内が舞台、2冊目はイモージェンの家が舞台でしたが、今回は家やカレッジだけでなくあちこち動きます。
カレッジの食堂でのディナーではイモージェンもその一員である上級職員はハイテーブルに座る権利があります。いつも気楽な家で夕食をとることが多いのですが、学寮長に頼まれて卒業生の大富豪が出席するテーブルにイモージェンも着きます。
本人にその自覚はないようですが、イモージェンは美しい方のようで早速富豪は言いよって、というか「私のところに来ないか」と誘いかけます。
大富豪のお供は昔イモージェンがつきあっていた(ここで彼女は現在35歳ということが書かれていました)アンドルー。
ところがその大富豪サー・ジュリアス・ファランが其の後ほどなくして崖から落ちて亡くなったという報が入ります。
腑に落ちないものを感じたイモージェンは現地に行き調べ始めます。
一方カレッジでは会計係が行方不明に、、、。どうやら不正にお金を使い込んだらしくてカレッジは危機に瀕します、、、。
今回はこれまでより少し複雑 読みでがありました。 次作は来年に翻訳が出るそうです。 待ち遠しい、、、。
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