『終結者たち』 マイクル・コナリー著
外出もままならないまま、相変わらず手あたり次第本を読みあさっております。最近読んだこの本、これもアマゾ〇さんからのご推薦だったような、、、。この小説の主人公ボッシュのシリーズは当代最高のハードボイルドだそうです。
『終結者たち』マイクル・コナリー著 講談社文庫
表紙裏の紹介から
3年間の私立探偵稼業を経てロス市警へ復職したボッシュ。エリート部署である未解決事件班に配属された彼は、17年前に起きた少女殺人事件の再捜査にあたる。調べを進めるうち、当時の市警上層部からの圧力で迷宮入りとなっていた事実が判明。意外な背後関係を見せる難事件にボッシュはどう立ち向かうのか。(上巻)
ボッシュと相棒のライダー刑事は、少女殺人事件に関与していると思しき人物を突き止める。マスコミに捜査状況を流すことで、ふたりは容疑者の動きを探る作戦にでるが、、、。難航する操作、さらに警察内部から高まる批判。ボッシュに逆転の一手はあるか。(下巻)
少々甘いと思いますが、本部長は未解決事件のことを思うと「忘れられた声が奏でるコーラス」という言葉を思い出す、と言います。
ボッシュがとりあげた事件は17年前の少女殺害事件。
DNA、指紋、条痕比較。どの分野をとっても現在は当時より実質三倍も進化しています。それらを駆使して再捜査せよ、というわけです。
娘が殺されて犯人が分からないままになっていると家族には哀しみの持っていき場がありません。
このケース、レベッカ殺害事件でも犯人が分からないまま、結局両親は離婚。家庭崩壊が起こっているのです。
レストラン経営者でシェフでもあった父親はホームレスの仲間入り。
母親は娘が出て行った当時のまゝに娘の部屋を保っているのですが、それが一つ解決のポイントになっています。
ミステリーですから詳細は省略。
引き込まれて読んでしまいました。この作家の作品はもう少し読んでみたいと思っています。
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