『エンジェルズ・フライト』『正義の弧』
最近読んだマイクル・コナリーの小説が面白かったので二冊もとめ、入院の前後に読みました。
ミステリーですので、簡単にご紹介します。
『エンジェルズ・フライト』(上・下) マイクル・コナリー著 扶桑社ミステリー

『終結者たち』と同じくハリー・ボッシュが活躍する小説。この前読んだ作品より時系列的には前でここではまだエドガーは生きていてボッシュとバディを組んでいます。
ボッシュはハリウッド署の刑事。優秀な警官のようですが、個人的には賭け事好きな妻との関係に悩んでいます(離婚の危機)。電話を受けるときも事件関係より、まず妻からでは?とおもって受けるほどです。
一匹狼的性格で市警副本部長との関係も良好ではありません。
ロサンジェルスにはエンジェルズ・フライトと呼ばれる上の町と下の町を結ぶ、1分間程度のケーブルカーがあります。
夜中、もう殆ど人が乗っていないケーブルカー内で二人の死体が発見されます。被害者の一人は人権派の弁護士として名高い黒人のハワード・エライアス。もう一人はどうやら巻き添えらしいです。銃が撃ち込まれた場所からいっても怨恨の線が考えられます。
エライアスは市民を警察権力から守る、という姿勢だったため、警察官による殺害というせんが濃厚です。
あの人が犯人だったなんて、ちょっとひどすぎだと思いました。
『正義の弧』マイクル・コナリー著 講談社文庫

ボッシュはロス市警をやめて私立探偵をしているようです。そこに、市警のレイネ・バラードから電話がかかってきます。何やら因縁の仲らしいです。未解決事件班というのを立ち上げたので、手伝ってほしい、というものでした。
表紙裏の内容紹介から
未解決事件の責任者になったバラードはボッシュをチームに引き入れる。優先すべきは約三十年前の女子高校生殺人事件だったが、ボッシュは夫婦と子ども二人が砂漠に埋められた一家殺害事件に没頭して言うことをきかない。班員には事物に触れて見えない事情を感じるという共感能力者もいて バラードを困らせる。(上巻)
ボッシュが見つけた糸口から女子高校生殺しの容疑者が浮上する。バラードたちはDNAを採取するための罠を仕掛けたが、期待は思わん展開を見せる。さらに、ボッシュはいっか殺害犯の招待に迫り、潜伏先へと単身乗り込んでいく。彼を狩りへと突き動かすものはあまりにも激しく、正義を為すための道は暗くけわしいーーー。(下巻)
最期、こうするしかなかったのかもしれませんが、ボッシュ、激しすぎます。
マイクル・コナリーという作家はページ・ターナーでのめりこんでしまいました。でも警察小説っておぞましい殺人事件を扱うものが多いですね。時間つぶしにはもってこいでしたが、入院中の身にはどうだったか、夢見が悪い、というかおかしな幻覚をみたのもこの本のせいかとも思いました。
ただバラードという刑事、何とかいうブランドものらしいスーツを着こなす美人で、頭がよく、統率力もある魅力的な人物。彼女の活躍する物語ならまたよんでみたい気がしました。
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