古い家並を残す町として知られる角館、一度行ってみようかしら?と考える方も多いと思います。
そこで私たちも、と出かけてきました。
当初は夏瀬温泉と合わせて2泊の予定でしたが、 川沿いの狭い道を行くらしいので、怖い気がして一泊旅行にしました。
宿を決めたのは去年の秋、春には体調もよくなっているでしょうし、多分桜も、、 ところが体調は何とかぎりぎり、桜は今年は寒さが長引いたこともあって、まだつぼみもかたいままでした。
4月10日
朝9時過ぎに家を出てバスで最寄りの国鉄駅へ。
この時間だと電車はガラガラというわけではありませんがゆったり座っていけました。
東京駅に着いてもまだ発車まで50分ほど余裕があったのでゆっくりお弁当が選べました。
11時20分発こまち19号に乗ります。

切符は当日でも買えたのではないかと思うほどで、並び席もいくつか空いていました。この秋田新幹線の座席は2-2です。
あまり感じませんでしたが、少しゆったり目なのでしょうか?
車内でお弁当って旅の気分がもりあがってなんだかうれしいものです。

おいしかったです。
盛岡から直角に左に曲がって田沢湖方面にむかうのですが、途中まだ雪がかなり残っていました。
3時間の列車の旅は少々長く感じられ、14:20について観光の予定でしたが、乗っているだけでくたびれてしまったので、そのままタクシーでお宿に向かいました。15分くらいかかったでしょうか。
駅から少し行った商店街は見事にシャッター街になっていました。
大手スーパーができるとそれまでの小売店は店を閉め、スーパーははやらないとさっさと引き上げるが、もうその後個人商店が店を開くことはないそうです。住んでいる方たちお困りではないでしょうか?
少し行くと、このあたりは商人町、その先が武家屋敷の通り。有名な武家屋敷の説明をしてくださりながら進みます。川をこえると畑道、まもなく山の中へ
実を言うと私は角館観光よりこのお宿「侘桜」に泊まることの方が主目的。
山の中の一軒宿で全10室です。
茅葺屋根のどっしりした門です。
↓帰りに撮った写真です(翌朝は雨でした)


ラウンジでお茶、です。 桜の花びら漬けの塩あじがきいていておいしかったです。


そのあと名前を書いたりなんだり。
そうしてお部屋に案内されます。

東雲という名前のお部屋でした。母屋(バーカウンターとあるところ)からかなり遠いです。
15時15分ごろ、お部屋到着

奥の椅子セットのところと手前、畳のミニテーブルのまわりだけ床暖房で温かかったです。

奥のお風呂は温泉で半露天。庭に面した鎧戸は閉められます。(寒いから閉めました)

外にみえているガラス戸のところがお風呂。
さてゆっくり読書タイム、と思っていると周りを見に行った主人が明るい内に庭を見よう、と言ってきたので外へ。
正面が母屋です。写真には写っていませんが雪かきした名残の雪の山が周りにはありました。


「侘桜」の由来は
ふる山の岩根にふせるわびざくら霞のうちをえこそ立てね
という藤原知家の歌によるものだそうです。
戻って16時ごろ、冷蔵庫にはいっていた秋田名菓「なまもろこし」でお茶タイム。

夕食は18時の予約ですので、それまで読書。
食事室は母屋の横で個室タイプです。(間取り図でダイニングとあるところ)
お猪口は10個くらい乗ったお盆から選べます。私はかわいいのでこれを選びました。
お酒は八海山
*座付き 胡麻豆腐玄米揚げ卸し 蓬麩オランダ 五色霰 青葱 針柚子

美味しくて全部いただきたかったのですが、ここでおなかがいっぱいになってしまってはこまるので、泣く泣く三分の一ほど残しました。
*前菜 貝柱 甘海老 姫皮筍 花山椒ジュレ掛け
浅利貝 九条葱 山独活 芥子酢味噌掛け
蛍烏賊玉素焼き(写真左の串刺し)
稚鮎有馬煮
真鯛煮凝り
紅梅海月
こしあぶら微塵粉揚げ
白神しどけお浸し

右端のコシアブラの天ぷら、揚げたてでパリパリしていてとてもおいしかったです。
*御造り
鮃 縞鯵焼霜 湯葉蒟蒻 生山葵 土佐醤油

*焼物
秋田牛藻塩胡椒焼き
春キャベツ 新玉葱 新じゃがいも 行者大蒜 こごみ
スナップエンドウ 二十日大根 生山葵 味噌マヨネーズ

まるまっているのが、こごみ。緑のくねっとなっているのが行者大蒜。この秋田牛はコシヒカリを食べさせて育てたそうです。柔らかくて美味しかった。
もうおなかがいっぱい!
*強肴
早春山海香り鍋 白魚 金目鯛 蛤 筍 生若布 うるい
白髪葱 小町生姜 木の芽

御食事 豌豆豆 蒸籠御飯 紫塩
留椀 赤出汁仕立て
香の物

*水菓子 蓬プリン 季節の果物

鮃のお刺身はコリコリ、牛肉は柔らかく、どれもおいしくて大満足。勿論手伝ってもらいましたが。
19時30分ごろ食事を終えてお部屋に戻りました。

暫くやすんでおふろ。
柔らかいお湯で肌がツルツル。気持ちが良かったのですが、私は心臓に難があるため長くつかれないのが残念でした。
普段より早く休みました。
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