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2025年4月

2025年4月28日 (月)

『沈黙』アン・クリーヴス

アン・クリーヴスの新作が出ました。発売日前に予約しておきましたので、いち早く手にいれることができました。
ただ読み始めると気が重くなり、なかな先に進めませんでした。
登場人物が亡くなったりすると朝目が覚めたときとても悲しい気持ちがするのです。
体調がまだ万全でないでからかそれとも年齢か、耐性がなくなってきているのを感じます。

沈黙』 アン・クリーヴス著 ハヤカワ文庫

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表紙裏の内容紹介から
吹きガラス職人のイヴが自宅で父ナイジェルの遺体を発見した。捜査を指揮するマシュー・ヴェンは患者救済組織の所長であるナイジェルが、青年マック
が自殺した事件を捜査していたことを知る。マックは精神科病棟から退院させられた後、自殺を教唆するサイトにアクセスしていた。マシューは病院とサイトの両方を追うが、イヴは父の死が自分のせいではないかと心を痛めていて、、、。

アン・クリーヴスの小説はジミー・ペレス警部のシェトランドシリーズをついこの間まで読んでいました。海がすぐ開けているせいかそれほど重苦しさを感じなかったのですが、こちらも海辺の町とは言え、とても重苦しい雰囲気です。
『哀惜』の続編ともいえるもので警部も同じマシュー・ヴェンです。このマシュー・ヴェンという人物が明るくない人なのです。母親がプレザレン教会というとても保守的な教会に属していてマシューもその中で育ったのですが途中で信仰をすてています。マシューのパートナーであるジョナサン(二人はゲイカップル)は円満な人柄です。
亡くなった人を巡る地域の人間模様が丁寧に語られる中で事件の真相が明らかになっていきます。

ミステリーですからストーリー紹介は控えます。 

舞台であるノース・デヴォン、この地域には惹かれます。ここで出てくるバーンスタブルには行ったったことがありません。 私が行ったのはコーンウオル半島でももう少し西です。
もう海外はきっぱり諦めたつもりで(もちろんもう行く体力はないのですが)ですが、やはりこの地域に対するあこがれは抑えがたいものがあります。やっぱり私はイギリスが好き!

シェトランドシリーズもまた再開されるらしいです。楽しみ。

2025年4月23日 (水)

『輪島屋おなつの、、、』シリーズ 一、二

この前読んだ本は少々薄気味悪く面倒なところもあったので、もう少し気楽なもの、、、とおもって時代物お料理小説を買ってみました。

『輪島屋おなつの潮のこんだて』
『輪島屋おなつの春待ちこんだて』 馳月基著 徳間文庫

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茶色にしたところは表紙裏の内容紹介です。

輪島屋おなつの潮のこんだて
日ノ本各地の郷土料理を味わうことができる「ふるさと横丁」。地方から江戸に出てきた人々が故郷の味を懐かしんで訪れる通りだ。
輪島出身のおなつは、ふるさと横丁にある「輪島屋」で働きながら許嫁である丹十郎の帰りを待っていた。命懸けの任務が無事に終わるよう祈りながら作るのは、潮の香りが漂う卯の花ずしや茄子と素麺の煮物。

輪島屋おなつの春待ちこんだて
故郷の味を振る舞う店が軒を連ねる「ふるさと横丁」。その一角で働くおなつは蝦夷地の探索を任された許嫁・丹十郎の帰りを待っていた。輪島が恋しくなる海藻鍋にぶり大根。いくら料理に精を出し一行に帰ってこない彼に不安がこみあげるおなつ。そんな時、丹十郎の上役である間宮林蔵付きの足軽がおなつを訪ねてきて告げた。丹十郎は戻らない、調べを受けているとーー。

理やの女主人や客たちの人間模様、お夏の丹十郎への想い、お夏に小さい時からおもいを寄せている従弟の紺野承のことなどが輪島料理とともに語られていきます。

潮のこんだて
*いわしの卯の花ずし *えびすと金時草 *なすと素麺の煮物 *押しずし

春待ちこんだて
*海藻鍋 *ぶり大根 *かぶらずしと大根ずし *いさざの卵とじ

輪島料理は金沢とは少し違うようですが、金沢の料理も作られています。

私の両親は加賀金沢の出身ですが、父が洋食を好んだせいか、あまり加賀料理はつくりませんでした。
でもお正月には、この本で 「えびす」と紹介されている、我が家では「べろべろ」といっていた甘醤油のだし汁に卵をといていれて寒天で固めたものはお正月料理としてありました。 
また「かぶら寿司」 もお正月にはおくられてきていました。かぶら寿司とは塩漬けにした蕪に塩漬けにした鰤を挟み、粕でつけこんで発酵させたもので、大好物。今度直接注文してみようかしら。

懐かしいお料理がでてきました。でもただ何となくしばらく前に読んだ『おでかけ料理人』ほどの明るさ、軽やかさがないような気がしました

被災した輪島応援として書かれたそうです。震災に洪水、今なお不便な暮らしをなさっているそうで心が痛みます。 

2025年4月22日 (火)

『一次元の挿し木』

このミステリーがすごい!大賞受賞作品、ということで読んでみました。
皆さん絶賛ですが、私は、、、好みではなかったです。どこかSFっぽい感じもしました。

朝目が覚めたときとても悲しくて、どうして?と色々思いめぐらせてこの小説のせいだと気が付きました。
怖い小説だと夢見が悪いし、人が亡くなると悲しいし、、、何かと影響を受けやすい人間なのです。

一次元の挿し木』 松下龍之介 著 宝島社文庫

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表紙裏の内容紹介から
ヒマラヤ山中で発掘された二百年前の人骨。大学院で遺伝人類学を学ぶ悠がDNA鑑定にかけると、四年前に失踪した妹のものと一致した。
不可解な鑑定結果を担当教授の石見崎に相談しようとした矢先、石見崎は何者かに殺害された。古人骨を発掘した調査員も襲われ、研究室から古人骨も盗まれた。悠は妹の生死と、古人骨のDNAの真相を突き止めるべく動き出すが、予想もつかない大きな企みに巻き込まれていくー。

「挿し木」がクローンを意味することを知っていると、かなり内容について予想できるところがあるかもしれません。私は知りませんでした。
表紙の絵が紫陽花ですが、紫陽花って挿し木でふやしていくそうですね。
かなり前にクローン羊としてドリーが紹介されたことがありました。動植物ではかなりクローンがつくられているようですが、人間については法律的に規制されています。しかし、、、。
クローンは寿命が短いらしいです。
クローン人間を含む青年男女の物語、鬼子ともいうべきミノタウロスらしきものも出てきます、、、気持ちが悪い!

科学ものが好みの方には面白いかもしれませんが、私にはむいていなかったようです。

  

2025年4月17日 (木)

角館二日目

  7時30分起床
小雨でお天気はよくありません。
折角の温泉なので、主人はさっとひと風呂浴びました。

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朝食は9時に予約してあります。

お食事室に向かう時、早くも終えられた方とすれ違いました。
やはり個室(簡易仕切り)ですが、昨晩とは違うお部屋でした。
昨夜は暗くて外が見えませんでしたが、お部屋の前は石庭になっています。
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飲み物は蜂蜜酢と豆乳。
さっぱりしておいしかったです。
右のお鍋は豆乳湯豆腐です。

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右上の御櫃にはごはん。あきたこまちだそうですが、おかゆがあるのでそこまでは入りませんでした。
デザートとして出たのが「あさづけ」秋田名物らしいです。少し酸味があっておいしかったです。 白いのは米粉だそうです。 

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美味しくいただいて、9時半過ぎにお部屋へ。 
タクシーは10時半にお願いしてありますので、少しのんびりして、出発。

角館旅行の予習として映画「たそがれ清兵衛」をアマゾンプライムでみておきましたので、その撮影現場となった屋敷をみるのも楽しみでした。が。

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武家屋敷の一つ青柳家まで行ってもらいました。10分くらいでした。
薬医門 上級武士でなければ許されない重厚で格調張高い門です。
 

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「侘桜」の社長さんが青柳家ももっていらっしゃるそうで、宿泊者は入場料が無料になります。

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ざっと見て回るのに20分くらいだそうです。②の母屋から時計回りに進みます。

母屋 築200年。 厄除け、火除けの意味を持つ鬼板や懸魚で飾られています。

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ここは靴を履いたままで見学できるので助かりました。

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台所用品、「調度品。刀剣類、鉄砲、刀のつばなどの展示品がありました。

解体新書の附図を描いた小野田直武は青柳と婚姻関係にあるとかで、この人の資料館が母屋の横にありました。 
直武は平賀源内に師事して秋田蘭画を確立しました。


神明水

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ハイカラ館のカフェで一休み。

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行動的な主人はさっさと飲んで、モゾモゾ。それでお互いマイペースで、ということで主人は観光。 私はタクシーをよんでもらって、駅へ。結局街並み観光なしでした!

主人が撮った写真から

石黒家 角館で最も格式の高い家だそうです。

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メインより一本外側の通りにある松本家。 下級武士の家は黒い板塀ではありません。「たそがれ清兵衛」でも使われました。

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岩橋家 「たそがれ清兵衛」では宮沢りえ扮する朋江の家でした。 中級武士の家

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枝垂れ桜。咲いていたらどれほどみごとなことか!

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桧木内川 堤の桜のつぼみもまだかたい。ちなみに去年は4月12日が満開だったのです!!

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駅、改札口の横にある待合室(スーパー・ニューデイズが横にある)は木のベンチではなく布張りでとても座り心地のよいものでした。後ろをみましたが、メーカーはわかりませんでした。家でも使いたい、と思ったのですが。

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結局私はここで2時間くらい過ごしてしまいました。

13:50  こまち24号乗車

買っておいたお弁当でお昼です。

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御飯がちょっとパサパサでした。
17時過ぎ東京駅到着。
混雑時ですからグリーン券もあらかじめ買って乗った電車がなんと品川どまり、 横浜方面に行く電車とは違うホームにとまったので、難行苦行。ようやく乗れて、最寄り駅へ。ところが折からの雨でタクシー待ちが15分くらい?
ヨロヨロ状態で家にたどり着きました。やまほど買ってある越塚のレトルトカレーとパックライスで夕食。
私には不十分でしたが、とにもかくにも角館には行った!ということにしました。
これがきっと最後の遠出になると思います。

お土産は駅横の観光会館みたいなところが充実していたらしいです。 主人にそこにいくようにいわれていたのですが、面倒で駅待合室の座り心地の良い椅子から動きませんでした。買い物好きの私は今になって残念に思っています。 大したものは買っていません。

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いぶりがっこのクリームチーズマヨ。今朝もパンに着けて頂きました。 マヨネーズの酸味にいぶりがっこのコリコリ感、なかなかいいです。
イブリガッコとは燻製した大根を米ぬかにつけこんだものだそうです。 がっこ、とは秋田方言で漬物を意味する言葉です。 
右上白いものは お焼きです。

2025年4月13日 (日)

角館へ

古い家並を残す町として知られる角館、一度行ってみようかしら?と考える方も多いと思います。
そこで私たちも、と出かけてきました。
当初は夏瀬温泉と合わせて2泊の予定でしたが、 川沿いの狭い道を行くらしいので、怖い気がして一泊旅行にしました。

宿を決めたのは去年の秋、春には体調もよくなっているでしょうし、多分桜も、、 ところが体調は何とかぎりぎり、桜は今年は寒さが長引いたこともあって、まだつぼみもかたいままでした。

4月10日

朝9時過ぎに家を出てバスで最寄りの国鉄駅へ。 
この時間だと電車はガラガラというわけではありませんがゆったり座っていけました。
東京駅に着いてもまだ発車まで50分ほど余裕があったのでゆっくりお弁当が選べました。
11時20分発こまち19号に乗ります。

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切符は当日でも買えたのではないかと思うほどで、並び席もいくつか空いていました。この秋田新幹線の座席は2-2です。
あまり感じませんでしたが、少しゆったり目なのでしょうか?
車内でお弁当って旅の気分がもりあがって
なんだかうれしいものです。

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おいしかったです。

盛岡から直角に左に曲がって田沢湖方面にむかうのですが、途中まだ雪がかなり残っていました。
3時間の列車の旅は少々長く感じられ、14:20について観光の予定でしたが、乗っているだけでくたびれてしまったので、そのままタクシーでお宿に向かいました。15分くらいかかったでしょうか。
駅から少し行った商店街は見事にシャッター街になっていました。 

大手スーパーができるとそれまでの小売店は店を閉め、スーパーははやらないとさっさと引き上げるが、もうその後個人商店が店を開くことはないそうです。住んでいる方たちお困りではないでしょうか?
少し行くと、このあたりは商人町、その先が武家屋敷の通り。有名な武家屋敷の説明をしてくださりながら進みます。川をこえると畑道、まもなく山の中へ

実を言うと私は角館観光よりこのお宿「侘桜」に泊まることの方が主目的。
山の中の一軒宿で全10室です。
茅葺屋根のどっしりした門です。
↓帰りに撮った写真です(翌朝は雨でした)

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ラウンジでお茶、です。 桜の花びら漬けの塩あじがきいていておいしかったです。

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そのあと名前を書いたりなんだり。 
そうしてお部屋に案内されます。 

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東雲という名前のお部屋でした。母屋(バーカウンターとあるところ)からかなり遠いです。 
15時15分ごろ、お部屋到着

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奥の椅子セットのところと手前、畳のミニテーブルのまわりだけ床暖房で温かかったです。

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奥のお風呂は温泉で半露天。庭に面した鎧戸は閉められます。(寒いから閉めました)

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外にみえているガラス戸のところがお風呂。

さてゆっくり読書タイム、と思っていると周りを見に行った主人が明るい内に庭を見よう、と言ってきたので外へ。
正面が母屋です。写真には写っていませんが雪かきした名残の雪の山が周りにはありました。

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「侘桜」の由来は
ふる山の岩根にふせるわびざくら霞のうちをえこそ立てね 
という藤原知家の歌によるものだそうです。

 戻って16時ごろ、冷蔵庫にはいっていた秋田名菓「なまもろこし」でお茶タイム。

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夕食は18時の予約ですので、それまで読書。

食事室は母屋の横で個室タイプです。(間取り図でダイニングとあるところ)
お猪口は10個くらい乗ったお盆から選べます。私はかわいいのでこれを選びました。
お酒は八海山

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*座付き 胡麻豆腐玄米揚げ卸し 蓬麩オランダ 五色霰 青葱 針柚子

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美味しくて全部いただきたかったのですが、ここでおなかがいっぱいになってしまってはこまるので、泣く泣く三分の一ほど残しました。

*前菜 貝柱 甘海老 姫皮筍 花山椒ジュレ掛け
    浅利貝 九条葱 山独活 芥子酢味噌掛け
    蛍烏賊玉素焼き(写真左の串刺し)
    稚鮎有馬煮
    真鯛煮凝り
    紅梅海月
    こしあぶら微塵粉揚げ
    白神しどけお浸し

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右端のコシアブラの天ぷら、揚げたてでパリパリしていてとてもおいしかったです。

*御造り
    鮃 縞鯵焼霜 湯葉蒟蒻  生山葵 土佐醤油

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*焼物
    秋田牛藻塩胡椒焼き
    春キャベツ 新玉葱 新じゃがいも
 行者大蒜 こごみ
    スナップエンドウ 二十日大根 生山葵 味噌マヨネーズ

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まるまっているのが、こごみ。緑のくねっとなっているのが行者大蒜。この秋田牛はコシヒカリを食べさせて育てたそうです。柔らかくて美味しかった。

もうおなかがいっぱい!

*強肴
    早春山海香り鍋  白魚 金目鯛 蛤 筍 生若布 うるい
             白髪葱 小町生姜 木の芽

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御食事 豌豆豆 蒸籠御飯  紫塩
    留椀 赤出汁仕立て
    香の物

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*水菓子 蓬プリン 季節の果物

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鮃のお刺身はコリコリ、牛肉は柔らかく、どれもおいしくて大満足。勿論手伝ってもらいましたが。

19時30分ごろ食事を終えてお部屋に戻りました。

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暫くやすんでおふろ。

柔らかいお湯で肌がツルツル。気持ちが良かったのですが、私は心臓に難があるため長くつかれないのが残念でした。
普段より早く休みました。

 

2025年4月 7日 (月)

『炎の爪痕』

アン・クリーヴスのシェトランドシリーズ最終作を読みました。

『炎の爪痕』アン・クリーヴス著 創元推理文庫

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最初のぺージの内容紹介から

へレナ・フレミングは憂鬱だった。家族で引っ越してきたシェトランド本島の家の納屋で、まえの持ち主が首吊り自殺を遂げて以来、何者かが敷地に侵入し、謎めいた紙片をあちこちに残していくのだ。たまりかねてジミー・ペレス警部を訪れて相談をした翌日、同じ納屋で今度は女性の首吊り死体が発見される。彼女は島の旧家モンクリーフ家の子守だった。ふたつの死に関連はあるのかペレスは上司のウィローや部下のサンディとともに調査にあたる。

下地図のデルタネスがヘレナたちの住まいのある場所。シェトランドの州都はラーウィックです。ラーウィックまでは車で35分くらい(27マイル)のようです。

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フレミング家とモンクリーフ家は比較的裕福な暮らしをしています。モンクリーフ家の子守だった殺されたエマはオークランド諸島の出身で医者仲間の推薦で医者のモンクリーフ家に雇われていました。 送り込んだ医者は彼女が酒乱の親に折檻されたいたことを知って解放の意味もあって推薦したのですが、彼女も折檻は当然とおもっていたようで、預けられた子供たちをぶったりしていたのです。 
エマにはマグリー・リデルという交際相手がいます。しかしエマは彼に満足しているわけではありません。高望みする人なのです。
マグリーは貧しいけれど性格のいい青年ですが、母親のマーガレットは覗き趣味で歯に衣着せず相手をきずつけようがお構いなしでものを言う人間で嫌われ者です。 
こういう中でまた次の殺人が、、、。  

登場人物の関係や心の動きが丁寧に語られています。
そうしてペレス警部とウィリー・リーヴス主任警部との関係も、、、。
ヘレナ一家には好感がもてました。長男のクリストファーは美形。自閉症ですが、数学などには強いのです。繊細な彼が無事に成長してほしいです。

グーグルマップでシェトランド島をみてストリートビューも楽しみながら読みました。
どこまでいっても緑の丘、人家は稀でところどころで羊が草を食んでいるだけ。
矢張り私はこういう所には住めないな、と思いました。

 

2025年4月 2日 (水)

『地の告発』

シェトランド第二シリーズ3冊目を読みました。

地の告発』アン・クリーヴス著 創元推理文庫

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Googleストリートビューしてみると島は晴れているときは、緑の丘がゆったりのびやかに広がり、そこに家が点在していて、本土から休暇にやってくる人達がいるのが納得できる気持ちのいい美しい風景しかし天候がひとたび悪くなると風と水でできた灰色の泡の中を行くような感じになるようです。

表紙裏の内容紹介から
大きな地滑りが発生したのは、ペレス警部が知人の葬儀に参列している最中だった。周辺の状況を調べると、土砂が直撃した空き家で身元不明の女性の遺体が見つかる。だが検視で、女性は地滑りの前に殺されていたと判明。ペレス警部は身元の割り出しに急ぐがー。

空き家を相続したのは遠縁のアメリカ人だということが分かったのですが亡くなったその人は持ち主ではありませんでした。
彼女の周辺を調べている様子を描きながら、島の人々の色々な事情が明らかにされていきます。
夫は浮気しているのではないか?
息子が夜になっても帰ってこないのは?
あの人と話をしていても浮気したのではない。
通帳を調べて大金が入金されているが、これはどういうことか?
亡くなった(殺された)女性の仕事というのが、、、。
捜査に加わるようになったインヴァネス署のウィリー・リーヴス警部とシェトランド署のジミー・ペレス警部の仲が一層、近づきます。ペレスは亡くなった最愛の女性フランのことを想っていまだ密かに涙してはいるのですが。

*****

矢張りイギリス人は紅茶ですね。日本では人がいらっしゃると「粗茶でございますが」ですが、それと同じで、これが「ティーバッグだけどいいかな?」になるようです。
我が家は紅茶党。朝はティーバッグですがくつろぐときはリーフティ。それも雰囲気をかえてフレーバーティも楽しみます。(我が家の唯一の贅沢)
今日は、ピーチドリーム
日本の緑茶とスリランカの紅茶をバランス良くブレンドし、上品なピーチの香りをプラスしました。ルバーブチップやマローブルーも入って見た目も華やか。ストレートで和菓子とあわせても美味!)だそうです。
お湯を入れる前の茶葉。

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ベリー類の味がします。体調もよくなって、普通に家事ができるようになりつつあります。

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