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2025年4月23日 (水)

『輪島屋おなつの、、、』シリーズ 一、二

この前読んだ本は少々薄気味悪く面倒なところもあったので、もう少し気楽なもの、、、とおもって時代物お料理小説を買ってみました。

『輪島屋おなつの潮のこんだて』
『輪島屋おなつの春待ちこんだて』 馳月基著 徳間文庫

25042301

茶色にしたところは表紙裏の内容紹介です。

輪島屋おなつの潮のこんだて
日ノ本各地の郷土料理を味わうことができる「ふるさと横丁」。地方から江戸に出てきた人々が故郷の味を懐かしんで訪れる通りだ。
輪島出身のおなつは、ふるさと横丁にある「輪島屋」で働きながら許嫁である丹十郎の帰りを待っていた。命懸けの任務が無事に終わるよう祈りながら作るのは、潮の香りが漂う卯の花ずしや茄子と素麺の煮物。

輪島屋おなつの春待ちこんだて
故郷の味を振る舞う店が軒を連ねる「ふるさと横丁」。その一角で働くおなつは蝦夷地の探索を任された許嫁・丹十郎の帰りを待っていた。輪島が恋しくなる海藻鍋にぶり大根。いくら料理に精を出し一行に帰ってこない彼に不安がこみあげるおなつ。そんな時、丹十郎の上役である間宮林蔵付きの足軽がおなつを訪ねてきて告げた。丹十郎は戻らない、調べを受けているとーー。

理やの女主人や客たちの人間模様、お夏の丹十郎への想い、お夏に小さい時からおもいを寄せている従弟の紺野承のことなどが輪島料理とともに語られていきます。

潮のこんだて
*いわしの卯の花ずし *えびすと金時草 *なすと素麺の煮物 *押しずし

春待ちこんだて
*海藻鍋 *ぶり大根 *かぶらずしと大根ずし *いさざの卵とじ

輪島料理は金沢とは少し違うようですが、金沢の料理も作られています。

私の両親は加賀金沢の出身ですが、父が洋食を好んだせいか、あまり加賀料理はつくりませんでした。
でもお正月には、この本で 「えびす」と紹介されている、我が家では「べろべろ」といっていた甘醤油のだし汁に卵をといていれて寒天で固めたものはお正月料理としてありました。 
また「かぶら寿司」 もお正月にはおくられてきていました。かぶら寿司とは塩漬けにした蕪に塩漬けにした鰤を挟み、粕でつけこんで発酵させたもので、大好物。今度直接注文してみようかしら。

懐かしいお料理がでてきました。でもただ何となくしばらく前に読んだ『おでかけ料理人』ほどの明るさ、軽やかさがないような気がしました

被災した輪島応援として書かれたそうです。震災に洪水、今なお不便な暮らしをなさっているそうで心が痛みます。 

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