『沈黙』アン・クリーヴス
アン・クリーヴスの新作が出ました。発売日前に予約しておきましたので、いち早く手にいれることができました。
ただ読み始めると気が重くなり、なかな先に進めませんでした。
登場人物が亡くなったりすると朝目が覚めたときとても悲しい気持ちがするのです。
体調がまだ万全でないでからかそれとも年齢か、耐性がなくなってきているのを感じます。
『沈黙』 アン・クリーヴス著 ハヤカワ文庫
表紙裏の内容紹介から
吹きガラス職人のイヴが自宅で父ナイジェルの遺体を発見した。捜査を指揮するマシュー・ヴェンは患者救済組織の所長であるナイジェルが、青年マックが自殺した事件を捜査していたことを知る。マックは精神科病棟から退院させられた後、自殺を教唆するサイトにアクセスしていた。マシューは病院とサイトの両方を追うが、イヴは父の死が自分のせいではないかと心を痛めていて、、、。
アン・クリーヴスの小説はジミー・ペレス警部のシェトランドシリーズをついこの間まで読んでいました。海がすぐ開けているせいかそれほど重苦しさを感じなかったのですが、こちらも海辺の町とは言え、とても重苦しい雰囲気です。
『哀惜』の続編ともいえるもので警部も同じマシュー・ヴェンです。このマシュー・ヴェンという人物が明るくない人なのです。母親がプレザレン教会というとても保守的な教会に属していてマシューもその中で育ったのですが途中で信仰をすてています。マシューのパートナーであるジョナサン(二人はゲイカップル)は円満な人柄です。
亡くなった人を巡る地域の人間模様が丁寧に語られる中で事件の真相が明らかになっていきます。
ミステリーですからストーリー紹介は控えます。
舞台であるノース・デヴォン、この地域には惹かれます。ここで出てくるバーンスタブルには行ったったことがありません。 私が行ったのはコーンウオル半島でももう少し西です。
もう海外はきっぱり諦めたつもりで(もちろんもう行く体力はないのですが)ですが、やはりこの地域に対するあこがれは抑えがたいものがあります。やっぱり私はイギリスが好き!
シェトランドシリーズもまた再開されるらしいです。楽しみ。
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