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2025年5月

2025年5月31日 (土)

椿山荘で蛍

29日から30日、椿山荘に一泊してきました。

遠出が出来なくなったら椿山荘に蛍を見に行こう、と以前から決めていたのです。 

蛍って子供の頃、母の実家近くで見に行った記憶はあるのですが、見にいったという記憶だけで実際に「ホタルを見た」という記憶はないのです。

ホテルは午後3時過ぎればいつでも入れます。このアバウトでいい、というのは気楽です。
お昼過ぎに娘から贈られた杖をつきながら家を出ました。湘南新宿ラインだと最寄り駅から直に池袋まで行けます。
池袋からタクシーでまっすぐ椿山荘には向かわないで、母校を廻ってもらいました。方向からすると行きだと大学は道路を隔てて向こう、本当は門の前で記念に写真をとりたかったのですが、残念。道路の向こうから門の写真を撮っただけです。
木がものすごい大木になっていてビックリしました。

4時半ごろ椿山荘到着
明日は私の誕生日です。ホテルのスタッフさんたちのおめでとうの寄せ書きを頂きました。

広いホテルなので恥ずかしかったのですが、車椅子をお借りしました。

すぐお部屋へ
広くてゆったり。海外では結構いいホテルにも泊まりましたが、国内ではこれほど素晴らしいホテルに泊まるのは初めて。 
わくわくしました。

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お部屋だけでなく水回りというか化粧室などもとてもゆったり。バスル-ムとシャワーブースも別になっていました。
ただこのお部屋椅子はあってもクッションというものがなく、椅子もベッドも私には少し固めでした。

椿山荘には以前お友達とランチに来たこともあり、その際お庭も散歩したのですが、主人は初めてなので、早速庭園散歩。
私はお部屋に残り、ここで読み始めたいとおもって届いてもまだ読まずにいた本を開きました。

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最近は時間を決めて雲海というものを出現させています。上写真中央右寄り少し明るくなって白いところがそうです。

歩くのが大変なのと残すのがはずかしいので食事はお部屋でルームサービスをお願いしました。お部屋なら
ゆっくり時間をかけていただけます。
私は松花堂弁当、主人はお刺身御膳です。 

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ローストビーフが美味しかったです。他は普通。
やはりレストランに行った方が美味しいものがいただけたのかもしれません。

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夜の雲海

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蛍を観にお庭に出ました。車椅子でもかなり行けました。
光が弱いので写真はとれなかったため案内パンフレットの写真を載せます。

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これは誇張されていますが、かなり強い光で輝いていました。 感動!

翌朝は9時にルームサービスをお願いしました。

主人はアメリカンブレックファースト、 私は焼き林檎とペカンナッツ添えフレンチトーストとフルーツです。

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フレンチトーストは甘くておいしかったのですが、量が多すぎでした。 普段私はトースト二分の一枚なのです。林檎は皮つきでした。胡桃の薄いようなのがペカンナッツのようです。(胡桃とは味が違いました)

お土産を買いにショップに行きました。
カレーとクッキー。 配送を頼んだのはゼリーセットです。

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12時にチェックアウト。 12時38分の湘南新宿ラインに乗れました。

最寄り駅で例のごとく崎陽軒のお弁当を買って帰ってお昼。

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イベント終了です。 
あと一つ泊まってみたいホテルがあります。そこへ行けばもう外出はしないつもりです。
お嫁さんから、一昨年のように皆で泊りがけででかけましょう、というお誘いがきてはいるのですが。

2025年5月25日 (日)

杖とケーキ

今日は東京で仕事とかで昨日娘がやってきました。
ケーキを携えて杖は宅急便で。
お土産?少し早いけれど誕生日祝いだそうです。

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杖!助かるような、なんとも恥ずかしく情けないような。
でもきれいな色が慰めになります。

75歳からが後期高齢者、75歳はまだ高齢者の実感はなかったものの、今となっては立派な?高齢者です。

「ホールにしようかと思ったのけれど、、、」あれこれ目移りしたようです。高島屋のヴィダメイルです。

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三人でどれも少しずつ頂きました。 大きいけれど軽くて夜でもすっと入りました。
美味しいって幸せ。

2025年5月23日 (金)

『朝と夕』

ノルウェーの作家による作品を読みました。
北欧!森と湖、フィヨルドそして氷の国に憧れて北欧4か国の旅に行ったことがあります。
30日年以上前のことです。
いくつかのフィヨルドを船に乗っていきました。
ノルウェーはシベリウスの国。シベリウスの家もお墓も見ました。
でもノルウェーの作家の作品って初めてのような気がします。
お恥ずかしいことに私は知らなかったのですが、ヨン・フォッセは「言葉で表せないものに声を与える革新的な戯曲と散文」により2023年ノーベル文学賞を受賞しています。

朝と夕』 ヨン・フォッセ作 国書刊行会

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朝と夕、とはここでは人の生と死という意味でした。

第一部 誕生 
ノルウェー、フィヨルドの辺の家、息子の誕生を待つオーライ。生まれた子はオーライの父親と同じヨハネスと名付けられ、やがて漁師となる。

第二部 死
コーヒーを沸かしパンに山羊のチーズをのせる、、、老いたヨハネスの、すべてが同じでまったく異なる一日がはじまる、、、
フィヨルドの風景に誕生の日と死の一日を描きだした神秘的で神話的な幻想譚。

第一部 オーライはそわそわと息子(と確信している)の誕生を待ちながら、神はいる、信じている、と思っています。 知っていることを言葉にするのは難しい、それは言葉より哀しみに近いものだから、ヨハネスと名付けられた元気な男の子の誕生
短い20ページほどの 第一部

第二部 
七人もの子に恵まれ、数え切らないほどの孫がいて幸せな人生を送ったヨハネス。しかし今は妻に先立たれ一人暮らし。勿論近くに住む娘がいつも様子を見には来てくれ
ています。
今朝も躰の節々が強張って痛み、そのまま寝台の中に居たいと思いながら起きてみると躰はとても軽い、
そこで起きてみる、
そうして出かけるがどこかおかしい。
もう亡くなったはずの友人ペーテルがいたが、薄くなった白髪が長く伸びやせ細っている。
一緒に町へ行ってみるが誰もいない、、、。あそこに行く若い女性二人連れは? 

そうして迎えに来たペーテルと船に乗って二人で旅立ちます。

特に何をなしたというわけでもない一人の漁師の話が心を打つのです。
いつもならすぐグーグルマップを開いて場所探しをするのですが、この作品はそういう気をおこさせません。
現実感が薄いからでしょうか。神話的、神秘的と評されるゆえんからかもしれません。

文章の特徴として読点(、)はあっても句点(。)はありません。

暮れにクレア・キーガンの『ほんのささやかなこと』を読んでこれがベスト、当分これを超える作品には出会えないだろうとおもっていましたが、出会えました。クレア・キーガンとは別種の感動です。

持ち時間が少なくなったと感じるせいではないのですが、暫く他の本は読みたくないと思わせられるほど心にしみる作品でした。

2025年5月16日 (金)

『暁の報復』『暴風雪』

ボックスの小説を続けて読みました。

暁の報復

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猟区管理官ジョー・ピケットの留守電に、知人のファーカスから伝言が残されていた。ダラス・ケイツと仲間が、ジョーを襲う密談をしているのを盗み聞いたという。ジョーの娘の元恋人ダラスは、1年半前の事件で家族ともども破滅し、その一因となったジョーに強烈な恨みを抱いていた。ほどなくファーカスが行方不明になり、空からの捜索に同行したジョーは、ファーカスらしき男が3人に発砲された場面を赤外線装置で目撃する。その後遺体が発見され、捜査が始まるが、ピケット一家にも次々と聞き画襲いかかる。

暴風雪
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猟区管理官ジョー・ピケットは、アレン州知事からある事件のソウサを命じられる。昨年7月に、英国大手広告会社社長の女性が、サラトガ築で失踪した。彼女は ジョーの娘シェリダンが働く高級リゾート牧場に滞在後、空港へ向かう途中に忽然と姿を消していた。行方を探るためにジョーが現地に赴くと、盟友の鷹匠ネイとが現れる。彼はタカ狩りに関する問題の解決に協力してほしい、その代わりジョーの調査を手伝うと言う。サラトガ担当猟区管理官の謎めいた離職も絡んで、事態は予想外の展開に、、、。

事件は現代的ですが、カウボーイハットをかぶり馬に乗って荒野を山地を走るピケット、まさしく西部劇の世界です。

最初に読んだ『発火点』はさほどではなかったので、 続けて三冊まとめて購入したのですが、 其の後は結構殺しの場面もあって、病身には(大袈裟ですが)刺激が強い場面もありました。事件が気になるので読み始めるとやめられなくて一気読みしてしまいます。

男っぽい世界で、 まだまだ続きがありそう(邦訳はまだ出ていません)ですが、さあ?もう読まない気がします。 

2025年5月12日 (月)

『発火点』『越境者』

体調は相変わらずで、ひたすら本を読むか、うとうとしております。

『発火点』『越境者』 C・J・ボックス 創元推理文庫

発火点

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ワイオミング州の猟区管理官ジョー・ピケットの知人で、工務店経営者プッチの所有地から、2人の男の射殺体が発見された。殺害されたのがは合衆国環境保護局の特別捜査官で、プッチは同局から不可解かつ冷酷な仕打ちを受けていた。逃亡した容疑者プッチと最後に会っていたジョーは、彼の捜査に巻き込まれ、、、、。
大自然を舞台に展開される予測不可能な追跡劇の行方と、事件に隠された光明な陰謀とは。

越境者

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ワイオミング州管理官の職を辞したジョー・ピケットは、ルーロン知事の意向で現場に復帰していたが、新な任務を与えられる。巨大製薬会社の跡取りスコギンズが失踪し、FBIは、州の辺境に住む富豪テンプルトンが前々から暗殺業を営んでおり、スコギンズを標的にしたのではと疑っていた。さらにスコギンズ失踪の前後、ジョーの友人ネイトらしき男が近くで目撃されていた。ジョーは知事の指令でFBIに協力し、テンプルトンの本拠地に情報収集に赴くが、、、。

ワイオミング州ってきいたことはありますが、位置をよく把握していなかったので地図を調べました。中部は未開発地域なのでしょうか。州境が川や山脈ではなく定規で線を引いたって感じに決められているのですね。改めてビックリ。大統領選などでは みているのですが、あれは便宜上示されているだけかと思っていたのです。

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調べてみると、 面積は10番目に大きいのですが、人口が最も少ない州で、手つかずの自然が残されている州だそうです。
読んでいても著者がこの週の景色を賛嘆していることがよく分かるような描写が多く見られました。

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