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2026年4月

2026年4月27日 (月)

長安のライチ

両京十五日がとても面白かったので、同じ作家の作品を読みました。

前作品同様タイムリミット&長距離移動ものです。

長安のライチ 馬伯庸著 株式会社文藝春秋

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長安の下級官吏・李善徳に大出世のチャンスが舞い込んだ。近々行われる楊貴妃の誕生祝いの宴に合わせて妃に大好物であるライチの蜜漬け(茘枝煎)を調達し、長安の王宮に届ければよいだけ。簡単なプロジェクトだ。だが命令を受諾した李は、おそるべき事実に気づく。

命令書が改竄されていたのである。届けねばならないの「茘枝煎」、すなわち生のライチ。ライチは1日で変色、2日で香りが変じ、3日で腐るという。産地から長安までは2500km。こんな命令を実行するのは神にも仙人にも不可能ーーー!

刻々と迫る楊貴妃の誕生日。産地に出張し、輸送ルートを踏破し、地方官僚の妨害に苦しめらるながらも、知恵と力を振り絞る李善徳。任務に失敗したら文字通り首が飛ぶ。そしてついに、プロジェクト決行の時が来た!

唐代の社畜が挑む長安までの2500kmライチ急送作戦。このインポッシブル-ミッション、果たして成るか?(表紙袖の内容紹介より)

下級官吏の李の思い、これがうまくいけば、昇進間違いなし。給料が上がって下見に行ったあの家が買える、家族に美味しいものが食べさせられる、、、微笑みたくなるようなささやかな願いです。

その思いを胸にひたすら、それこそこけつまろびつしながら2500kmの長旅を駆け抜けるのです。

2500km、新幹線で東京、大阪間が約500km。唐代ですからこの5倍の道のりをいくのに徒歩あるいは馬、川や湖があれば舟。それなのに新鮮なライチを届けるのにたった3日間しかないのです。

李は科挙では算用に合格しています。つまり算術が得意なのです。それこそ百巻の書を紐解いてコースを検討し時間を計算します。だめだー。絶望的になって遺書を書いて死のうとしたりもしながら、。

本人は超大変でも読む方は同情しながらもどこか可笑しく思ったりして、ともかく楽しく読めました。

急げ急げ。

おもしろくてページを捲る手がとまりませんでした

 

2026年4月23日 (木)

潮鳴り

体力が落ちている時は案外時代小説が読みたくなります。

ひさしぶりにに葉室麟さんの小説を読みました。

潮鳴り  祥伝社

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俊英と謳われた豊後羽根藩の伊吹櫂蔵は、役目をしくじりお役御免、いまや、‘襤褸蔵とよばれる無頼暮らし。
ある日、家督を譲った弟が切腹。遺書から借銀を巡る藩の裏切りが原因と知る。弟を救えなかった櫂蔵は、死の際まで己を苛む。直後、なぜか藩から出仕を促された櫂蔵は、弟の無念を晴らすべく城に上がるが・・・・。裏表紙の内容紹介より

弟と同じ仕事をさせて弟同様葬ってしまおうという家老たちのたくらみを知りつつあえて干拓の仕事を引き受ける櫂藏の生きかた、孤立しつつなお真っ直ぐに生きる姿が魅力的でした。

ひとはおのれの思いのみ生きるのではなくひとの思いをも生きるのだ。

話ができすぎという感はありましたが、面白く読みました。

それにしても、大甘!

2026年4月21日 (火)

歌集 アスパラの芽立するころ

馬場あき子さんの新しい歌集が出たとのこと早速購入しました。

アスパラの芽立するころ 角川書店

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馬場あき子さんは今九十八歳。八十一歳で青息吐息の自分が恥ずかしくなります。

この歌集にはご夫君の岩田氏を亡くされた2017年11月の半年後から2021年11月までのお歌が収められています。

三回忌すぎてひとりの飲食にいつしかわがものとなる夫の腕  おんじき とふりがな

2020年春には新型コロナが流行し始め皆外出をひかえました。喉もとすぎればなんとやら、でもう忘れけていましたが、改めて当時のことを思い出したりしながら読みました。

ディスタンスいろいろなもの遠くなり春の夕べを木偶のごとゐる

新しい千鳥格子の服を着た犬が抱かれてくる曲がり角

娘のところのさくらちゃんも千鳥格子のワンピース着ていたことがありましたっけ。

夫の骨まだ一つ家にわれと棲む銀河しづけき夜なり おやすみ

書き止めたいお歌はたくさんあるのですが、、、、。

話は変わりますが、今オールスターはコロラドで開催されています。コロラドってとても美しいところらしいですね。コロラドの月の夜 の歌が頭の中に鳴り響いています。

2026年4月 6日 (月)

『両京十五日』

テレビで『風起隴西』を観て面白かった(悲しい場面もありましたが)ので原作者、馬伯庸の作品を読みたくなってこれを選びました。

最初は早川文庫で読みました。ところが全四冊のうちまだ二冊目までしか刊行されていないのて後半はハヤカワ•ミステリで。こちらは上下2巻ですから2巻目、で読みました。

両京十五日』馬伯庸箸 齊藤正高訳 早川文庫 ハヤカワ•ミステリ

文庫二冊とポケミス一冊で、三冊読んだことなります。各巻裏表紙の内容紹介から

首都の北京から副都の南京に遣わされた明の皇太子•朱瞻基。だが南京到着の直後、彼は何者かの襲撃を受け自分の命が狙われていることを知る。さらに北京にいる父の皇帝が危篤との知らせが届き、主瞻基は北京へ戻ることを決意。信頼できるのは、窮地で出会った捕吏•呉定縁、下級役人•于謙、女医・蘇荊渓の三名のみ。敵が事を起こすで十五日。迫りくる刺客と陰謀をかいくぐりながら、幾千里にもわたる決死行が始まる。

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相変わらず画像の処理がわからず小さいままです。

南京からの脱出をはかる皇太子・朱瞻基一行の前に宿敵・梁興甫が現れた。朱瞻基の命を狙う彼の強大な力の前に、呉定縁でさえもなすすべなく打ち倒されてしまう。しかし朱瞻基と于謙による決死の作戦で辛くも逃げおおせることに成功。一行は淮河から北京へと続く大運河を遡上するため、港湾都市・揚州へ向かうことに。だがそこには朱瞻基の暗殺を画策した汪極の影があり.......。窮地に次ぐ窮地が待ち受ける、

宿敵の白蓮教徒・梁興甫によって分断されてしまった皇太子・朱瞻基一行。攫われた呉定縁を救出すべく朱瞻基は一計を案じるが、予想だにしない過酷な危機が彼を襲う。一方、呉定縁の前についに姿を現した白蓮教徒の指導者は、衝撃的な真相を語り始める。明王朝の存亡が決まるまでに猶予は残り七日。朱瞻きの大義、于謙の策謀、呉定縁の運命、蘇荊渓の秘密......。彼らはそれぞれの天命を背負い、最終目的地である北京・紫金城へと向かっていくーーー

しばらく前に永楽帝の物語をテレビで観ました。瞻基は永楽帝の孫なのでなんとなくなじみがあって興味深く読み始めました。そうでなくても面白い。まさに巻を置くを能わず、でした。

朱瞻基は第五代皇帝-宣徳帝(1425から1435年)、于謙も実在の人です。

呉定縁と蘇荊渓の終わり方、、、、良かったです!

華文小説は多分初めてです。漢字なので読めなくても意味は何となく分かるのはいいのですが、読めないというのはどうも落ち着かないものでした。

私としてはおすすめの一冊です。

 

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