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映画・テレビ

2024年5月 3日 (金)

映画「オッペンハイマー」

話題になっている映画「オッペンハイマー」を観てきました。

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原爆を開発・製造したオッペンハイマーの物語です。

第二次世界大戦下、
アメリカで立ち上げられた極秘プロジェクト「マンハッタン計画」。
これに参加した J・ロバート・オッペンハイマーは優秀な科学者たちを率いて
世界で初となる原子爆弾の開発に成功する。
しかし原爆が実戦で投下されると、
その惨状を聞いたオッペンハイマーは深く苦悩するようになる。
冷戦、赤狩り―激動の時代の波に、
オッペンハイマーはのまれてゆくのだった―。
世界の運命を握ったオッペンハイマーの栄光と没落、その生涯とは。
今を生きる私たちに、物語は問いかける
第二次大戦中のことです。ナチスドイツが開発している原爆にドイツより先に造らねば、とマンハッタン計画がたてられ、そこに開発のリーダーとして参加を要請されます。
彼には研究者として原爆を完成させる、ということ以外見えていないのです。
ナチスドイツを攻撃するための開発でした。ところが開発直前の45年5月ドイツは無条件降伏したのです。
原爆はもう必要がない?しかしトルーマン大統領は「日本だ」

7月15日 実験成功。

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そうして8月広島に投下。
日本人としては体が硬直してしまい、しばらく息をとめてしまった場面でした。
しかし、ロスアラモスでは万歳、大喜びです。
オッペンハイマーにとっては自分たち研究が成功した、という感激でその時はむごい亡くなり方をした十数万もの人々がいることなどに考えは及んでいなかったのです。
アメリカ政府としては、これで戦争を終わらせることができた、多くの人を死なせずに済んだ、という評価です。

しかし、その後オッペンハイマーは後悔し水爆には断固反対。それもあってか、赤狩りにあい公職追放。解けたのはジョン・F・ケネディが大統領になったときです。  

ともかく圧倒されました。まずはその見せ方。音、映像。画面は原爆開発当時と戦後が絶えずれ変わります。カラーと白黒。そうして宇宙をあらわしているのか、星空。まるで パッチワークのように入れ替わります。

オッペンハイマーを演じたキリアン・マーフィー、研究に関しては容赦ない態度をとるけれど、人間としては繊細でナイーブ、それに女性関係係もあり、どこか危うさを感じさせる役どころをうまく演じていると思いました。他にもそうそうたる俳優が出ていました。ニールス・ボーア、誰かと思ったらケネス・ブラナーでした。

3時間という時間が短く感じられるほどで、集中が途切れることはありませんでした。

今ロシアはウクライナでの核使用をちらつかせています。ガザを巡っても心配な状況です。

映画館で見るべき映画です。(映画がはじまってみれば分かります)

2024年4月12日 (金)

映画「パスト ライブス / 再会 」

14月11日(木)
旅blogを書くのが面倒になってきて気分転換に久しぶりに映画を観てきました。

少し前に新聞に評がでていた韓国の恋愛映画です。この年になって恋愛映画もないですが、評がとてもよかったので行きました。

パスト ライブス / 再会

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ソウルで12歳のナヨンとヘソン、二人はクラスで1番を競い合う仲良し。

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ところが、ある日突然ナヨンの両親はカナダ移住を決意し、引っ越して行ってしまいます。置き去りにされたヘソン。

その12年後、ヘソンが自分を探していることをSNSで知ります。ナヨンは移住に際してエレアノール(レナ)と名前をかえていたのでなかなかみつけられなかったようです。スカイプ(多分)を通じての交流が始まります。
毎日のようなネットによる交流、しかしある日、レナは仕事に力をいれたいから1年くらい交流をやめよう、といいます。
その後もときおり交流はあったようです。その後レナが結婚してニューヨークに住んでいることも、ヘソンに恋人がいることもお互い知っています。
恋人と別れたヘソンはナヨンに会いにいくことを決意します。

24年後のある日 ヘソンはナヨン(ヘソンにとっては今もナヨン、レナ)に会いにニューヨークにやってきます。
或る距離をおいて向き合いみつめあう二人、かなり長い間むきあって、その後ハグしてでもお互い「ワー」としか言いあいません。

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ニューヨークに初めて来たからか、照れくさいのかちょっとヘソンはおどおどした感じで上目遣いにみている感じです。レナは颯爽と歩いています。

おいてきぼろりにされた感のあるレナの夫アーサーの心情は少し複雑です。
自分は彼女にとっていったい何だったのか?「彼は記憶の中の子供だった、ただ会いたかっただけ」とアーサーに告げるのですが。

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二人でニューヨーク見物。少しずつ話すようになったヘソンはずっと好きだった、ただ君に会いたかったと話し、この時をいとおしく思うようにゆっくり歩きます。
あのままソウルにいたら僕たちつきあっていたかな?結婚してたかな?  

アーサーとは成り行き、グリーンカードを得るための便宜上、といったこともありましたが、いまさらこの結婚、いや今の生活を壊す気持ちはレナにはありません。

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想いを残してヘソンは去ります。

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レナもまたつらい思い、それを包み込むアーサー。
三人三様の想いをえがきだしていました。

見知らぬ二人が街角で袖が触れたら、8000層のイニョン(因縁、運命)が二人の間に結ばれたということ

バックに流れる物憂い感じの音楽もいいです。

かわす言葉もいいですが、無言のうちにむきあう、並んで歩く、それだけで、とてもすてきなのです。

静かで切なくてきれいな映画でした。

 

2023年10月17日 (火)

映画「福田村事件」

昨日16日は コロナ以後初めてジャックアンドベティに映画を観に行ってきました。

ずっと気になっていた「福田村事件」を観るためです。
重そうとためらう気持ちもありましたが、知っておくべきだという思い、それに出演する俳優陣がいいことにも後押しされました。
今年は関東大震災が起こって100年になる年です。関東大震災はまだ私たちの周囲では経験したことがある人がいるものとしては最大の被害をもたらした地震です。その際、単に地震や二次災害としての火事だけでなく、人災ともいえる、恐ろしい事件も起こっていたのです。

大震災の時、朝鮮人が井戸に毒をいれた、などというデマが流れたということは知識としてもっていましたが、具体的なことは何も知りません。
この映画は大震災後の不安の中〈朝鮮人が襲ってくる〉と不安におびえた村人が香川県から来た薬売りの一行を惨殺した、という事件を扱ったものです。

福田村事件 映画『福田村事件』公式サイト (fukudamura1923.jp)

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1923年、澤田智一は教師をしていた日本統治下の京城(現・ソウル)を離れ、妻の静子とともに故郷の千葉県福田村に帰ってくる。澤田は日本軍が朝鮮で犯した虐殺事件の目撃者であったが、静子にもその事実を隠していた。その年の9月1日、関東地方を大地震が襲う。多くの人びとが大混乱となり、流言飛語が飛び交う9月6日、香川から関東へやってきた沼部新助率いる行商団15名は次の地に向かうために利根川の渡し場に向かう。沼部と渡し守の小さな口論に端を発した行き違いにより、興奮した村民の集団心理に火がつき、後に歴史に葬られる大虐殺が起こってしまう。

沢田夫妻が帰ってきた村の、人々様子が丁寧に描かれていきます。虐げられる嫁、舅に慰められる嫁、威張る警察官、もう軍人でもないのに軍服姿でのさばる人たち、少し離れた存在である船頭(一時、話題になった東出昌大、なかなかよかった)。
そういう中で静子(田中麗奈)は田舎では見られない洋服姿で軽やかに散歩します。智一(井浦新)は頼まれても教職にはつこうとせず、なれない畑仕事をします。京城でなにかあったらしいです。井浦新(とてもよかった)は言葉を発しなくても背中だけで語れる人だと思っています。

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四年前の朝鮮での出来事のため、智一の中では時がとまってしまったのです。その理由がわからない静子のもどかしい気持ち。二人の間はうまくいっていないようです。(静子は朝鮮にある国策会社の重役の娘、日本に帰ってきた理由が銀座若松のあんみつが食べたいから、ですって。ああ、私も食べたい!)静子は育ちからもくるのでしょうか、臆することなく率直に自分の考えを述べ、大胆ともいえる行動をします。智一はそういう静子をみているだけ。「あなたはいつも見ているだけで何もしない」となじります。

村長(警察官も村長も皆澤田の昔の友達)は大学出で大正デモクラシーの影響を受けた人で何とか理想を追求しようとはしている人です。

9月1日東京から少し離れているこの村も地震が襲います。
そうして鮮人(朝鮮人の蔑称だそうです)が集団で襲ってくる、朝鮮人が略奪や放火をした、といううわさが飛び交います。村では自警団が組織され、竹やり、鍬、鋤などを手に人々が集まってきます。

一方四国の香川県を出発した、女子供を含めた総勢15人行商団,がいます。団長格は沼部新助(永山瑛太)。
彼らは えた と呼ばれる被差別部落の人たちです。妊婦もいる中、助け合いながら気も晴れ晴れと楽しそうに旅をして、今利根川を渡ってやってきました。

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〈朝鮮人が襲ってくる〉元軍人たちは、村人を守る、といきまいて折あしくやってきた行商団を、彼らこそ悪をもたらす朝鮮人だと決めつけ、朝鮮人なら発音できないと思われる言葉をいわせて試します。日本人ですから、ちゃんと発音できるのですが。
その時新助はその挑発にはのらず「朝鮮人だったら殺してええんか」と叫びます。えた(こういう言葉は使いたくないのですが、映画の中では自分たちのことをこう言っていました)と呼ばれる人だからこそ朝鮮人と差別されることの理不尽さ痛みが分かるのだとおもいます。強烈な一言でした。しかし真っ先に殺されます。手製の竹やりや刀(サーベル?)で突き刺す、切りつけるなどの暴行におよび15人の内9人が殺されました。

なすすべもない村長 右端は止めようとする船頭

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当時の村の人々の描写(どこにもある普通のまあ、因習的ともいえる村で起こった出来事であることを表したのだと思います)、主要登場人物など背景もよく描けていてよくできた映画だ(なまいきないいかたですね)と思いました。

現在、一応理性、良識を備えた人々は差別意識を持っていない、あるいは持ってはならないと自戒していると思います。
でもどうでしょう。一応5類移行でフタをしてしまった、新型コロナ。
流行の兆しが見え罹患をおそれ心配していた頃、地方の小さな村では患者を出してしまった家は村八分状態だったと聞きます。娘が都会からもどってきた、というだけでもその家とは交際を断つ、ということも起きたと聞いています。
朝鮮人が襲ってくる、が病原菌が襲ってくるに変わっただけです。これはデマではなく事実ですが、かかった家をつまはじきする、ということとはどこか通じるものを感じます。

公式ホームページの大森監督の言葉 

こうしてヒトは群れる生きものになった。つまり社会性。だからこそこの地球でここまで繫栄した。でも群れには副作用がある。イワシやハトが典型だが、多くの個体がひとつの生きもののように動く。だってみんながてんでばらばらに動いていたら、群れは意味を失う。特に不安や恐怖を感じたとき、群れは同質であることを求めながら、異質なものを見つけて攻撃し排除しようとする。
この場合の異質は、極論すれば何でもよい。髪や肌の色。国籍。民族。信仰。そして言葉。多数派は少数派を標的とする。こうして虐殺や戦争が起きる。悪意などないままに。善人が善人を殺す。人類の歴史はこの過ちの繰り返しだ。だからこそ知らなくてはならない。凝視しなくてはならない

間違いをおこさないためにしっかり心に刻んでおきたい言葉だと思います。

 

2023年10月12日 (木)

映画「ロストキング」

昨日(10日)桜木町まで映画を観に行ってきました。一介の主婦がリチャード三世の遺骨を探し当てたという実話をもとにした映画です。

リチャード三世、せむしで極悪非道と言われた王です。ずっと大昔、シェイクスピアの芝居を観たことがあります。どなただったか忘れましたけれど、歌舞伎役者がリチャード三世に扮していて奮闘して戦死した場面、全力で動き回っていたせいか、死んだはずなのに息がはずんで、でっぷりしたおなかが激しく上下していて、苦笑したことを思い出しました。

そうそう、アルパチーノの「リチャードを探せ」という映画もありました。『時の娘』という小説も読んだ記憶が。
リチャード三世、正当に評価されていないのではないか?という疑問がもたれている王
のようです。

「ロストキング 500年越しの運命」
映画「ロスト・キング -500年越しの運命-」公式サイト – 9月22日公開予定 (culture-pub.jp)

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中年の働く女性であるフィリパ・ラングレーは持病の筋痛性脳脊髄炎 のためか仕事では正当にされていません。夫は別の女性の元に走り、離婚。
そういう鬱屈した気持ちをかかえながら、子供のお供でシェイクスピアの「リチャード三世」を観に行きます。
身体の不具合のために悪者と描かれているリチャードの姿に憤慨。
体の不調を理由に不当な評価を受けている自分の姿と重ねあわせたのか、リチャード三世について勉強し始めます。
リチャード三世は勇敢で忠誠心にあふれ、敬虔で正義感の強い人だった、という記述も見つけます。
「リカーディアン」という、リチャード三世はシェイクスピア劇で言われるような極悪非道な人間ではなかった、とするファン俱楽部のようなものもあり、そこにフィリパも入会。
そこでリチャード三世のお墓に行きたい、というとお墓はない、レスターの川に投げ込まれた、と言われているのだそうです。正当
な王がそのような扱いを受けるはずはない、とフィリパは調べ始めます。

そうして墓はレスターの大聖堂のそば、グレイフライヤーズ修道院跡地と特定、発掘をすることにします。現在は駐車場になっています。発掘には多大な費用が掛かります。レスター大学の支持が得られました。しかし発掘されたあかつきには、フィリパの場所の特定などの研究は無視され、大学のものとされるのですが、、、。在野の研究者の悲劇!でも結局彼女の力は認められたようです。

主な舞台はフィリパの住むエジンバラ。エジンバラには30年前に行ったことがあります。チラシにも写っているエジンバラ城にも行きました。 懐かしい!
リチャード三世が戦って亡くなったボズワースの平原の緩やかな緑の丘。ああ、これぞイギリス、
映像もすてきでイギリス好きにはたまらない映画でした。

ものすごく感銘を受けた、というほどではないのですが、気持ちよく映画を観終えることが出来ました。
気持ちがいいので、すぐ家には帰らず高島屋へ。私は夕方になるにつれて元気がでてくるのです。

遅いお昼 小食なので、いつもおそば、天ぷらとかはつけません。
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いい気分ついでにカットソー、スカート、口紅など私としては買いまくり。出かけるあてもないのに。

口紅はこれまで旅行の際空港の免税店で買っていました。もう海外に行かなくなって久しく、最後の旅行で買ったものも短くなってきたのです。でもお値段にびっくり、一本5千円!なんて。(いつもピンク系とオレンジ系の2本買います)以前は2500円くらいだったはずなのに。

恥ずかしくなるようなかわいらしさ。

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いい一日でした。

2023年9月 8日 (金)

映画「エリザベート 1878」

昨日(7日)みなとみらいまで映画を観に行ってきました。助かったことに曇り空で、涼しいとはいえないまでも暑さを感じなくてすむ日でした。

観たのはエリザベート 1878 あの欧州宮廷一の美貌を誇ったという女性の話です。超期待!

 

エリザベート 1878

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エリザベート40歳の1年を描いた作品、ということです。美貌のはずのエリザベート

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これを演じているのが

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40歳となって美貌の衰えを気にかけている、とは言え日本人感覚では美人の部類ではないです。

原題は「Corsage」コルセットです。

映画はコルセットをギリギリと締め付けるところから始まります。「もっともっと」何センチ(インチかも)かはかり、また体重も記します。

「我が勤めは帝国の命運の支配、君の務めは象徴だろう」と皇帝。皇后はひたすら美しくあれ、望まれるのは美貌のみ。 

ハプスブルク帝国が最後の輝きを放っていた19世紀末、「シシィ」の愛称で親しまれ、ヨーロッパ宮廷一の美貌と謳われたオーストリア皇妃エリザベート。1877年のクリスマス・イヴに40歳の誕生日を迎えた彼女は、コルセットをきつく締め、世間のイメージを維持するために奮闘するも、厳格で形式的な公務にますます窮屈さを覚えていく。老いに向き合い、皇妃を縛り付ける「コルセット」や皇室の厳格な伝統、そして世間の理想像から自由になることをこころに決め、、、(チラシの解説より)

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1878年、40歳のエリザベートは美貌だけが求められる立場に反発するかのように、イギリスへバイエルンへ旅をし、馬の指導員と親しくなったり、バイエルンのかのルードヴィッヒと懇ろになったり、と奔放な生活を続け、あいまに精神病院を慰問もします。不安定な心の現れでしょうか。
かなりあからさまな描写もありますが締め付けへの反発かもしれません。
美のアイコンではなく人間性をもとめた一女性としてのエリザベートを描いた作品としては評価できると思いましたが、正直いって好みの作品ではありませんでした。

2023年7月 8日 (土)

映画「告白、あるいは完璧な弁護」

体調は相変わらずで、動くとすぐ疲れて気分が悪くなってしまいます。
娘は東京出張が週末のため先週土曜日は里帰り、一泊しました。その時「そういうのって、コロナ後遺症の症状みたい」なんてことを言うのですが、新型コロナにかかった覚えはありません。

映画が観に行きたくて、毎日様子をみていましたが、今日(7日)はなんとか大丈夫そうで出かけることにしました。数か月すればアマゾンプライムのstoreで観られるはずですが、矢張り映画は映画館で観た方が楽しいですから。
懸念の短歌十首も、もうこれ以上いじくりまわしてもどうにもならないと、意を決して提出したので、気分的にはラクです。 

徒歩数分のバス停についたころにはもう既にくたびれて引き返そうかと思いましたが、家に帰るには坂道をあがらなければなりません。バスに乗ってしまった方がラク、とバスに乗ってしまいました。今日も桜木町のキノシネマです。横浜経由にしました。でも横浜乗り換えで駅構内を歩き、みなとみらい駅構内で歩き、で映画館に着いたときはもう疲労困憊。

映画は韓国映画「告白、あるいは完璧な弁護」です。新聞の評にでていて面白そうだったのです。
サスペンスものです。映画『告白、あるいは完璧な弁護』公式サイト - シンカ (synca.jp)

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上記ホームページより

T企業社長ユ・ミンホの不倫相手キム・セヒが密室のホテルで殺された。事件の第一容疑者となったミンホは潔白を主張し、100%無罪を勝ち取る敏腕弁護士ヤン・シネを雇い事件の真相を探り出す  ―  。そこで以前に起きた1つの交通事故がセヒの殺人に関係しているかもしれないと告白し、事件の再検証がはじまるが…。
錯綜する2つの事件と証言。その真実は誰のためのものなのか。欲望に隠された〈衝撃の事実〉に辿り着いたとき、切ない“痛み”があなたを襲う。

殺人容疑をはらすために、ユ・ミンホは山荘に弁護士ヤン・シネを呼びます。

「嘘をつかなければ、あなたを無罪にできます」詳しく話してください、あったこと一切を話すことをユ・ミンホに求めます。
執拗に細かく問いただします。

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以前に起きた車の接触事故で相手の車を運転していた男が亡くなったことを話します。警察を呼ぼうとするのですが、不倫がばれてしまいます。一つ嘘をつくとそれを正当化するために、、、、。
不倫相手のキム・セヒは非常に美人(まだ少女といった感じ)、それがずるがしこい子で 隠蔽作を講じます。 

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サスペンスものですから、もう書けません。二転・三転。えっ、そんなのあり? 
観ている方は翻弄されっぱなし。
気の毒なのは対向車を運転していた男。
2時間弱、という長さもちょうどよく、ああ、やっぱりね、で終わり。

公開されて2週間くらいたっているのに入りがよくないのか、先着何名様かへのプレゼントとして主演男優のブロマイドが 渡されました。せっかくですから載せます。ファンならありがたがる写真ですよね。

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帰りは歩く気力がなかったのでちょうど来たタクシーをひろって桜木町までいきそこからバス。

手が混んでんでいて面白かったのですが、体調不良をおしてまで映画館で観なければならなかったのかどうかは疑問。
これは個人的意見で、よくできた映画なので、この手の映画が好みの方は絶対、映画館だと思います。

2023年6月24日 (土)

映画「青いカフタンの仕立て屋」

やっと体調がよくなってきたので久しぶりに桜木町まで映画を観に行きました。(23日)

モロッコ映画「青いカフタンの仕立て屋」です。

モロッコはもう20年近くも前になりますが、行ったことがあります。

懐かしくなって昔の写真や書いたホームページを見返しました。
旅路はるか~モロッコへの旅 (xrea.com)

モロッコーーー繊細なストゥッコ装飾やタイルで飾られた建物もあれば壁の崩れた家もあり、まばゆい金の装飾品やカフタンを売っているお店もあれば羊だか牛だかの足がぶらさがっているお肉屋さんもあり、と清濁併せ呑むという言葉は適切ではないのですが、まさにそんなごちゃまぜの強烈な世界でした。 

カフタンのお店の写真もみつけたので 載せておきます。

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制作直売です。お手頃価格のものを売っているお店もあってツアーの方で買われた方もいらっしゃいました。私には大きそうでしたから買いませんでしたが、部屋着によさそうでした。このお店ではミシンを使っているようですが、映画では手縫いにこだわっていました。

舞台となった町は サレ。ブーレグレグ川をはさんで首都ラバトと隣り合う古代からの町です。眺めただけで行きませんでした。

青いカフタンの仕立て屋

6.16(金)公開『青いカフタンの仕立て屋』公式サイト (longride.jp)

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上記ホームページより

父から受け継いだ仕立て屋で、極上のカフタンを制作する職人のハリム。昔ながらの手仕事にこだわる夫を支えるのは、接客担当の妻ミナだ。25年間連れ添った2人に子どもはいなかった。積み上がる注文をさばくために、2人はユーセフと名乗る若い男を助手に雇う。余命わずかなミナは、芸術家肌の夫を1人残すことが気がかりだったが、筋がよく、ハリムの美意識に共鳴するユーセフの登場に嫉妬心を抱いてしまう。湧き出る感情をなだめるように、ミナは夫に甘えるようになった。ミナ、ハリム、そしてユーセフ。3人の苦悩が語られるとき、真実の愛が芽生え、運命の糸で結ばれる。



ありのままの自分を許し、愛するストーリーの舞台となったのは、モロッコの首都ラバトと川1本隔てた古都、サレだ。コーランが響く旧市街には、新鮮なタンジェリンが並ぶ市場や大衆浴場(ハマム)、男たちがミントティーを楽しむカフェがあり、通路の上には大量の洗濯物がたなびくなど、素顔のモロッコがスケッチされる。また、愛する夫のためにミナが最後に作ったルフィサ(平たいパンの上に鶏肉と玉ねぎの煮込みを載せた特別なごちそう)や、食欲のないミナのためにユーセフが作った卵入りのタジン料理など、3人がほおばる愛情たっぷりの家庭料理も見逃せない
金糸を何本か束ねて細い日も作りそれをループなどにしながら生地に縫い留めていく、手仕事ならではの美しさ。人の手によるものなので左右対称にきちんと形作っていくのも大変そうです。青い生地に金色が映えて美しい。
 
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映画の始まりから殆ど最後までこのカフタンを制作しています。
ミナはどちらかというと気が強そうです。しっかり者で「早くして」など無理をいう客は追い払ってしまいます。職人気質の夫の一番の理解者で、満足のいくものを作らせるために心を砕きます。
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こうして25年間支えあって暮らしてきたのです。ハリムはどちらかというと、気弱に見えます。自信をもって働けているのはミナの力あってこそのように思えます。
ところが助手として雇い入れたユーセフに夫がひそかに心惹かれていることを知ると、ミナは苦しみ、ユーセフに何かと厳しく当たり、意地悪をします。そうしてハリムに甘えます。
ミナのつらさ、誠実なハリムのとまどい、ユーセフのひたすらな気持ちを余すことなく描いていきます。
ミナは不治の病を抱えており、いよいよ体が弱ってきます。純粋で誠実なハリムは自分の裏切りがミナを悲しませたこと恥じ、献身的に介護します。やがてユーセフも手伝うようになります。、、、。

葬送の場面(書いてしまいますが不治の病だからいいでしょう)が非常によかったです。 
   
ミナの鋭い目、ハリムのとまどったような優しい目、ユーセフの魅するような目、三人三様の目が印象的でした。
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新聞の紹介を読んでいたにも関わらず、モロッコ・ワクワク気分で観にいってしまいましたので、予想外に暗くて気が滅入る感じでした。中盤は特に疲れました。LGBT問題に向き合う映画で、マイノリティーとしての生きづらさ(特にイスラム教世界ではたいへんなことのようです)を理解すべきだったのです。
でも葬送の場面でやはりこの映画 スゴイな、と思いました。 

映画は12:45から約2時間、行く前に少しビスケットをかじった程度でしたので、横浜に出てずいぶん久しぶりにルミネの「アフタヌーンティ」へ
量ははいらないので一番軽いプレーンなクレープにしました。

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久しぶりの外出、気が晴れました。

 

2023年2月25日 (土)

チャン・イーモウ作品 「SHADOW/影武者」

kikuko様がブログでご紹介くださった、チャン・イーモウ監督の「影武者」をアマゾンでみました。

SHADOW/影武者

「HERO」「LOVERS」同様、武侠映画 です。

この二作がゴージャスなカラー映画だったのにたいして「影武者」は白黒なのが新鮮で見入りました。
顔や手足の肌だけは色がついていました。色がないだけ、緊迫感が高まります。

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公式ホームページの紹介より

時は戦国時代、沛(ペイ)国が領土を敵の炎国に奪われて20年。若くしてトップを継いだ王は、敵と休戦同盟を結び、平和だが屈辱的な日々に甘んじていた。奪還を願う男たちの燃え上がる闘志を束ねているのが、頭脳明晰で武芸の達人の重臣・都督(トトク)。都督は敵の将軍にして最強の戦士・楊蒼(ヤン・ツァン)に、手合わせを申し込む。彼の勝手な行動に怒り狂う王だが、実は目の前の都督は彼の影武者で、本物の都督は自分の影武者に自由になることと引き換えに敵地での大軍との戦いを命じていた。果たして、影武者を待つのは光か闇か、それとも──?

三国志の荊州争奪戦をもとにつくられたそうです。影武者は荊州からつれてこられたので境州という名前です。

中国の地理に全く不案内です。2019年に東博で「三国志展」が開催され、私は関心がなかったので行きませんでしたが、テレビで繰り返し「レッドクリフ」をみていた主人は出かけて図録も買ってきてあります。

その図録から地図をお借りしました。赤壁のあるところのようです。

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(公開済み作品ですので、以下ネタバレにかまわず書いています)

都督は境州を訓練します。(上写真)竹の棒と番傘を使っての訓練。これに都督の妻も加わります。(番傘って三国志の時代にあったのかしら?なんて言ってはいけませんよね)

最初の写真の地面に描かれているのは太極図というそうです。

都督夫妻は深く愛し合っているようです。二人の琴の合奏は凄まじいものがありました。

映画では琴は前の台にのせらていましたが、実際はこの時代の琴はもう少し小型だったようです。

図録より(重慶出土、2~3世紀 石製 奏琴俑)

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都督が境州に施す訓練は厳しいものでしたが、舞うが如くで美しかったです。

別動隊で100人の死刑囚を使っての荊州争奪作戦も企てられています。

そうしていざ狭い谷間での楊蒼と境州の対決、足元にはここにも太極図が描かれています。陰と陽を表すそうで、炎の国が陽、沛が陰のようです。影武者は影から出て光の当たる場所に出られるのでしょうか?

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境州はやはり傘をもっています。

別動隊(100人の死刑囚からなる)は城中に攻め込みます。ここで唖然としてしまいました。
彼らは傘をもっているのですが、仕込み杖ならぬ仕込み傘ともいうべきか、骨が鎌になっているのです。

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これを一斉に開く様子をみて、私はこれでは漫画!だと思ってしまったのです。

敵を攻撃する武器であるはずですが、持っている本人、またすぐそばにいる仲間を傷つけるのではないかと気にもなりました。

ここまで保ってきた二人、あるいは三人の間の緊迫感がこれで台無しです(そういえば水に潜って行くところから、あれっと思いましたが)。

よく知りませんが昔の戦いは勇将の一騎打ちというところと大勢が入り乱れての戦いと両方あったのではないかと思われるので、この場面も大事なのだとは思いましたが、
これで美学が崩れてしまった気がしました。

チャン・イーモウ監督にこれまで注目してきたわけではなく、今回「崖上のスパイ」をみてほかの作品も見る気になりました。そのとき参考にしたのがWIKIの同監督のページです。受賞歴のある作品から選んで「HERO]と「LOVERS]を観たわけです。「影武者」には受賞歴がなくて、気が付きませんでした。
(訂正 見落としていました。2018年 ヴェネツィア交際映画祭で「監督ばんざい賞」というのを受賞していました。)
なぜ受賞歴がないのか分かりませんが、前半の美学が後半になって消えて生臭い話になってくるところが、問題点かな?と勝手に解釈しましたが、どうでしょう。私は映画の観巧者ではないので、まとはずれなことを言っているのだとは思いますが。 

実はストーリー的にはこのあと面白くなるのです。

都督の妻が最後に外を覗き見ておののく場面が印象的でした。

この映画、前半は非常に映像的に美しく、琴の音も効果的で魅力的でしたが、後半で???。私は三作品の中で「LOVERS」が一番気に入りました。 

三国志を扱った映画、ドラマは多くあるようです。見たくなりました。

 

2023年2月19日 (日)

映画「別れる決心」

18日(土)は隣の駅にある映画館へ行きました。

この前「イニシェリン島の精霊」を観たときの予告編で気になった映画が始まったからです。

別れる決心
韓国映画です。

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チラシの解説より
男が山頂から転落死した事件を追う刑事ヘジュンと、被害者の妻ソレは捜査中に出会った。取り調べが進む中で、お互いの視線は交差し、それぞれの胸に言葉にならない感情が沸き上がってくる。いつしかヘジュンはソレに惹かれ、彼女もまたヘジュンに特別な想いを抱き始める。やがて捜査の糸口が見つかり、事件は解決したかに思えた。しかし、それは相手への想いと疑惑が渦巻``愛の迷路``の始まりだった、、、

ヘジュンは最年少で警視になるほどの実力の持ち主で真摯に事件に取り組み、仕事に誇りを持っている刑事です。周囲は事件性はないと判断したこの事故も被害者の妻ソレに面接した時、不可解な笑いを見せていたことから疑惑を抱き、調べ始めます。

私はなんとなくサスペンスロマンスといううたい文句のサスペンスに重きを置いて観始めましたが、どうも事件の実態がよくわかりません。(色々わからなくて結局帰りにプログラムを買ってしまいました) 

まじめで真摯に事件に向き合う刑事のはずがいつのまにか、ソレに惹かれていってしまうのですから、事件もあいまい化されてしまうのも仕方がありませんが。調べれば調べるほど彼女が怪しい、でもそれを否定したい気持ちも強く、、、。

取調刑事と被疑者としては近しすぎ

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二人でこんな場所に行ったりしています。これは完全にデート。
買ったプログラムは絵はがき6枚付きで、この大太鼓の写真もそのうちの一枚です。

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一件落着させたけれども、心身消耗したヘジュンは妻の勤務先であるイポ(原発のある小さな町)に転勤。そこでまたしても 事件が、、。

この映画、公開間もないのでこれからご覧になる方も多いかもしれませんので、これ以上は書かないことにします。

謎解きの要素はあって気にかかり、それに引っぱられるのですが、二人がどうしても別れられない存在であることもはっきりし、この映画、謎解きより恋愛映画の要素が強いと思えてきました。

中国からどうやら密出国してきたらしいソレは母方の祖父が朝鮮の独立運動家であったことを誇りに思っていて、彼女自身も誇り高く、ヘジュンは彼女がまっすぐ立っているところに惹かれた、と言っています。

そういう彼女の分かれる決心のしかた。本当に切ない物語でした。

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こんなモナ・リザ風の写真も絵葉書集にはいっていました。

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ちょっと怖い、ファム・ファタール風。でもソレは男を滅ぼして平然と生きているといった女性ではありません。

刑事と容疑者が互いに惹かれあうようになる、という設定は目新しいものではないという気がしますが、ラストが強烈で観終わってしばらく心がゾワゾワしました。

2023年2月16日 (木)

チャン・イーモウ監督作品

先日観た「崖上のスパイ」内容的には悪くなかったのですが、私にはどうもハード過ぎました。 
ずっと以前にみた同じ監督作品「初恋のきた道」の清冽なイメージとは全く違っていました。 
そこでこの監督の別の作品をアマゾンプライムからみつけだして三本、次々に見てしまいました。
LOVERSと  HERO それに殆ど忘れていたので「初恋のきた道」をもう一度。

LOVERS

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wikiの解説をコピー

唐王朝がその衰退を呈していた9世紀中頃の中国では、政治の腐敗から国内各地に反政府組織が乱立していた。飛刀門という反乱組織を討伐するよう命を受けた捕吏(罪人を捕まえる役人)の劉(リウ)は、美しい盲目の踊り子・小妹(シャオメイ)を反乱組織の前頭目の娘と目して捕らえ、組織の情報を白状させようとする。口を割らない小妹を組織の一員であると確信する劉は、同僚の捕吏の金(ジン)に小妹を救出させ、逃亡の行方を追って組織の拠点をつきとめようと策をたてる。金は小妹を牢から救いだし共に逃避行の旅を続け、劉も2人の後を追う。2人の男と1人の女のあいだには、それぞれの策略と思惑と愛とが交じり合い、壮絶な最後に導かれて行く。

どんでん返しのどんでん返しで非常に面白かったです。最後はせつなかったですが。
妓楼の場面が美しいし、とりわけ景色が美しかったです。紅葉の野山、竹林。中国ってこれほどきれいな場所があるなんて知りませんでした。
それに中国の歴史もので剣を扱う場面、どうしてアクロバットのような技ができるのか、人間業とは思えません。竹林で敵に囲まれたときとか、びっくり、それにきれいでした。

HERO

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これもwiki の解説をお借りしました。

舞台は中国、戦国時代末期。秦王(のちの秦始皇帝)は刺客に狙われており、忠実な家臣たちを除いては常に百歩以内の距離には誰も近づけさせることはなかった。過去のとある一件以来、宮殿の中も刺客が人の中に紛れ込むことの無い様、宮殿の外を多くの衛兵が守りを固めているのとは対照的に、あえてがらんどうにしていた。そんなある日、一本の槍と二本の剣を携えた「無名(ウーミン)」と呼ばれる名無しの男が刺客を倒したと告げ、宮殿にやってくる。槍と剣には、中国最強と言われる3人の刺客の名前が記されていた。そして彼は秦王の前で、刺客達を倒した経緯を語り始める。秦王は刺客を倒した褒美として無名に自分の側に来ることを許すが、その時無名は…。

ストーリーも気になりますが、これも圧倒的な映像美。あれだけの人を本当に集めたのかしらと思うほどの夥しい数の兵士。そうして野山の美しさも。

二作品とも衣装はワダエミさんです。セットも豪華でチャン・イーモウ氏がオペラの演出も手がけられたというのも納得しました(といってもトゥーランドットを観たわけではないので、こういうことは言えないのですが) 

初恋のきた道

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小さな村に小学校ができて若い男の先生が赴任してきました。18歳の少女チャオディは彼に強く惹かれます。
18歳にしては幼過ぎる恋。ひたすら見つめ、待ち伏せ、お弁当作りに励む。
可憐な田舎娘を演じるチャン・ツィーの初々しさ。素敵な映画でした。
数年後には妖艶なまでもの演技をみせる彼女なのに、なんという純朴さ。

もう一度見直してもやはり感動モノでした。

チャン・イーモウ監督ってやはりうまいですね。
まだまだ寒いです。映画館にもいくつもりですが、家でも映画を楽しむことにします。

 

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