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書籍・雑誌

2024年9月 3日 (火)

『檜垣澤家の炎上』 長嶋恵美著

5mも歩くと息が苦しくなるので、申し訳ないことに家事は全て主人にお任せです。「ありがとうございます」を言い続ける毎日はつらいです。
胸痛、顎痛などがない時は本を読んで時間をつぶしております。 

昨日読んだのは、この前買った文庫に挟まっていたチラシから見つけた本です。

檜垣澤家の炎上』 永嶋恵美著 

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とりあえず表紙裏の内容紹介から
横濱で知らぬ者なき富豪一族、檜垣澤家。当主の妾だった母を亡くし、高木かな子はこの家に引き取られる。商売の舵取りをする大奥様。互いに美を競い合う三姉妹。檜垣澤は女系が治めていた。そしてある夜、婿養子が不振な死を遂げる。政略結婚、軍との交渉、昏い秘密。陰謀渦巻く館でどの才を開花させたかな子が 辿り着いた真実とはー。

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スエが大奥様、奥様が花、花の娘三人の内末娘が雪江、
物語が始まるのはかな子が七歳の時から。かな子は要吉の妾の子です。元町(横浜)に一軒あてがわれ女中やばあやたちもつけてもらっていました。母親は単なる囲い者であることを良しとせず、長唄など教えていてかな子もしっかり教育していましたが、学校に入るころ母は出かけた先で火事に会い、亡くなりました。そこで檜垣澤邸で暮らすことになったのです。女中部屋の一角で暮らしながら学校には行かせてもらい、帰ってからは病床の父・要吉の世話をする、という毎日です。
ほどなく父といってもかな子にとってであり、かな子より年上の雪江には祖父の要吉が亡くなります。ある事件からかな子は女中部屋ではなく父の部屋の隣にすむようになっていたのですが、これが女中たちの反感を買います。
女中ではないけれど、正当な娘たちとは一線を引かれてしまっている、こういう環境の中で、頭は良かったのでしょう、かな子はこの家でいかにうまくたちまわるかということに腐心する子になっていきます。
そうして いつかこの家を自分のものする、と誓うようになって生きます。
大邸宅の庭で催される園遊会、東京まで泊りがけで出かけての音楽会。
お客があり、妾の子がいることが知られたくないときにはどこかへ行かされたり、、、。
初、花、郁乃、珠江、雪江、それぞれの個性も書き分けられています。
ストーリは面白く引っ張られて読みました。 

でも私はこの小説、不愉快でした。置かれた境遇と頭の良さもあるのでしょう。盗み聞きなどをして情報を集め、いかにふるまうかに知恵を絞る、状況をみて泣き顔をつくってみせたりしおらしくしたり、およそ十やそこらの子供の考えることとは思えません。いや、子供って案外そういうことを考えるのでしょうか?妬ましさなどという語がでてくるのも疎ましく、わかるのですがあからさまに書かれるとよい感じはしません。なぜこの本を買ってしまったのかと思うほどでした。

 次は雰囲気の違う本を読むことにしましょう。  

 

2024年8月31日 (土)

『金庫破りとスパイの鍵』 アシュリー・ウィーヴァー著

病室での徒然に読んだのは

金庫破りとスパイの鍵』 アシュリー・ウィーヴァー著 創元推理文庫

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以前読んだ『金庫破りときどきスパイ』の続編です。
本文の案内から
第二次大戦下のロンドン。テムズ川で、鍵のかかったカメオ付きのブレスレットをつけた女性の遺体が発見された。金庫破りのエリーは軍情報部のラムゼイ少佐の依頼でそのカギを開錠する。カメオからみつかったものと女性が毒殺されていたことから、彼女はスパイ活動にかかわっていたと判明。エリ-は少佐に協力し、殺人事件の謎と、死んだ女性の背後にいると思しきドイツのスパイを探りだすことに。手がかりは、女性が隠し持っていた宝石と、小さな時計の巻き鍵だけーー。

エリー・マクドネルは両親が亡くなっていて伯父のミックと暮らしています。ミックは錠前師で、仕事についていって見ていたエリ-も錠の仕組みを熟知しています。錠を開けることが出来るのですから泥棒もできるわけではあります。その開錠の腕を見込んで少佐に手伝いを頼まれることになったのです。一分のすきもない素敵な少佐にマクドネル家の家政婦ネイシーはエリ-とむすばれることを願っています。でもエリ-にはフェリックスという恋人がいるのです。

少佐とエリー、エリ-とフェリックスの関係の方が謎ときよりも気になったりする楽しいお話でした。

2024年8月14日 (水)

『生きるか死ぬかの町長選挙』 ジャナ・デリオン著

ワニの町シンフルに来たCIA秘密工作員フォーチュンシリーズの3作目を読みました。
フォーチュンは秘密工作員として暴れすぎたので身を潜める必要がおき、名前や身分を偽って、この町にやって来ています。
人間的な要素を持たない仕事をしていたのに、ここにきて色々な感情を持つようになったことに戸惑っています。知りあいになったふたりのおばあちゃまに友情を感じ、他にもお仲間が出来てきました。

生きるか死ぬかの町長選挙』 ジャナ・デナリン著 創元推理文庫

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そのおばあちゃま友達の一人、アイダ・ベルが町長に立候補することにしました。
ところが対立候補との公開討論会が終わった後、その対立候補のテッドが殺されてしまいます。
、、アイダ・ベルが逮捕されます。 
嫌疑を晴らすには真犯人を見つけなければ、、、。
そうして始まる珍騒動。
おかしなことがあると、いち早く駆け付ける保安官助手のカーター。
ハンサムなカーターにいつのまにか惹かれているフォーチュン。

騒動は笑えるし、ロマンス要素があるというのもいいし、楽しい読み物でした。

2024年8月12日 (月)

『宿敵の剣』 小杉健司著

フォーチュンのワニにの町シリーズを買ったとき、ついでにひょいと一冊買ってしまった本です。 時代物もいいかと思って。

それで、ワニ・シリーズは中休みとしてこちらを読んでみました。

『宿敵の剣』はぐれ剣士・松永九郎兵衛 小杉健司著 幻冬社 時代小説文庫

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何故これにしたのか、理由は思い出せません。ともかく読みました。

裏表紙の内容紹介より
浪人の九郎兵衛の妹・お紺が一万八千石の葛尾藩主の側室となり、懐妊。その陰で、藩では目付と剣術指南役が壮絶な権力争いを繰り広げ、死人も出ていた。お紺を盾にし目付にやむなく従う九郎兵衛。指南の配下には九郎兵衛がかつて剣術の勝負で敗れた狡猾な男がおり、再び相まみえるが、、、、。一匹狼の剣豪が江戸の闇を暴く傑作時代ミステリー。

シリーズものなので、この本より以前の段階で浪人になっているらしいのですが、途中から読む者には事の次第は分かりません。
ともかく浪人ですが、剣の腕前はものすごいらしいです。その腕を買われてある人物の護衛を頼まれます。断れば妹がどうなるか、、ということでやむなくく引き受けるのす。

どこかに仕官しているわけではないのですが九郎兵衛は武士としての筋は通す人です。護衛をしながらもどうやら謀られているらしいことを感じます。案の定、道中でおそわれるのですが、どうもおかしいのです。お家乗っ取りの様相もあり、、、。

私は時代小説をあまり知りません。最近何冊か読んだのは砂原浩太朗作品です。
それらに比べると、人物に膨らみがないような気がしました。剣術一本やりという感じなのです。
というわけで好みではなかったです。
  

2024年8月11日 (日)

『ミスコン女王が殺された』 ジャナ・デリオン著

昨晩の地震には驚かされました。スマホが突然何とも言えない音を出したと思ったら、ぐらっと大きく来ましたから。
宮崎で起こっても、現地では大変だろうな、くらいだったのが、足元ですからもうびっくり。
改めてペットボトルの本数確認やらパックライスの個数確認(回転備蓄としているので時々使っている)などしました。
横浜は震度4くらいだったでしょうか。我が家では棚から物が落ちる、というようなこともありませんでした。

あい変わらずお気楽読書です。

ミスコン女王が殺された』 ジャナ・デリオン著 創元推理文庫
ワニの町シリーズ2冊目です。

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CIA秘密工作員フォーチュンはある事情から一時身分を偽って潜伏する必要があり、ルイジナの人口300人くらいの町シンフルにやってきました。 
そこで騒動が終わった(前回の)翌日またもや事件にに巻き込まれます。
町のイベントとして子どもミスコンが開かれる、その準備にフォーチュンもお仲間の二人のおばあちゃまと参加。ところがその後、そこで元ミスコン女王ということになっているパンジーという町一番の身持ちの悪い女の子が殺されたのです。その集まりの時パンジーはフォーチュンと口論していた、ということからフォーチュンが犯人とされてしまいます。よそ者ですから、町の人たちも皆、そう信じているようです。
こうなったら犯人を見つける以外ありません。前作同様若くてハンサムな保安官補カーターも登場。捧腹絶倒ものの調査が始まります。

 楽しかったです。

2024年8月 6日 (火)

『ワニの町へ来たスパイ』ジャナ・デリオン著

今日は広島原爆の日。政治に殆ど目を向けない人間ですが、このような世界情勢においてはやはり今日という日の意味を改めて考えたくなります。アメリカの大統領選挙の行方も気になります。

心は重くまたこの暑さ、結局お手軽読書に逃げ込んでおります。

先に読んだのが『救出』スティーヴン・コンコリー著 扶桑社 
元海兵隊員ライアン・ステッカーあることから ロシアン・マフィアに懸賞金をかけられて逃げ回るのですが、どうやらそれ以外からも命を狙われているらしい。人身売買の組織からです。人身売買撲滅にかかわる人からの支援を受けながら、逃げるだけでなく彼らに鉄槌を下そうとするハードな戦い。
ハード過ぎて読むだけなのに疲れてしまいました。 

もうこの手はだめ、お気楽なものでなければ

ワニの町に来たスパイ』ジャナ・デリオアン著 創元推理文庫

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『救出』のライアン・デッカーのように、狙われる身となったCIA秘密工作員レディング・フォーチュンは一時潜伏することになり、ルイジアナの田舎町にやってきます。
編み物が趣味の図書館司書サンディー・スーとして。
亡くなった大叔母の家に滞在することになります。勿論フォーチュンの本当の大叔母ではないのでどういう人物かは知りません。
何事もないはずの南部の田舎町。
家に着くと既に大叔母の友達ガーティが待っています。老犬も。ところがこの老犬が家の前の川の汚泥の中から骨を見つけ出してきます。人骨のようです。
そうして危ないこととははかかわりなくひっそり暮らすはずのフォーチュンは大叔母のお友達のおばあちゃまたちと事件に巻き込まれていきます。
怪しんでいるのか、気があるのか、気が付くとそばにいる保安官補もきになります。
ウイッグを藪にひっかけたり、川に落ちたり、爆笑ものの珍捜査。

楽しく時間を過ごすには持ってこいの小説、とシリーズを数冊注文してしまいました。

2024年8月 4日 (日)

『紫式部と藤原道長』 倉本一宏著

今年の大河ドラマ、華やかな王朝絵巻、と期待して予習にと杉本苑子著『散華』なども読んで視聴し始めましたが、最初から???
紫式部はまひろ、という名になっていますが、まひろと道長が河原で知り合って、、、。身持ちの悪さ(こういう設定)にあきてれてしばらく観るのをやめていましたが、kikuko様のブログを拝見してやはり観ることにしました(シリーズ録画に設定してあるので遡って観ることはできます)。
それにしても賢子が道長の子とは。
そこで読んでみたのが

紫式部と藤原道長』 倉本一宏著 講談社現代叢書

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一昨年朝〇カルチャーセンターで倉本先生の古代史講座をオンライン受講しましたので、これを選びました。
もっとも最後の3月平安時代の講はご病気で休講になってしまいましたが。

まず、驚いたのは
後世「紫式部」と称されることになる女性は、確実に実在した、という所から始まることです。
ああ、学者とはこうなのだな、という感がしました。
大河でいつも大きな目をむいて何やら正論をぼとぼと言いながら、いつも何か書いている人は藤原実資。書いていたのは『小右記』と呼ばれる日記で982年から1032年までが実在し、この時代の第一級資料。
ここに「藤原為時の娘」として出てくるのでその実在性が確認できるのだそうです。
さらに驚いたことには『源氏物語』には中世以降の写本しか存在せず、原文が分からない、全編、紫式部が書いたのかどうか、という問題まであるそうです。

この本では道長(と朝廷の動き)、紫式部について時系列に沿って交互に述べられていきます。当然、テレビドラマのような二人の間の交流関係はありません。しかし、これらは省いて
源氏物語に絞って二人のことを考えると、
*この膨大な物語を書くには大量の料紙が必要
当時紙は市販
されていたわけではなく、又非常に高価なものでした。→いずれかから大量の料紙を提供されそれに『源氏物語』を書き記すことを依頼されたのではないか?そうしてその依頼主が藤原道長。
内容と宮廷政治史との関連、→出仕後の見聞による宮廷社会の姿の繁栄
*道長はこの物語を一条天皇に見せることにより彰子への寵愛つなげることであったろう。

道長なくして『源氏物語』は生まれず『源氏物語』なくしては道長の栄華もなかった、ということになるのです。
その他、実資と彰子の間をとりついでいたのは紫式部だったと、この本では推察していましす。 

源氏物語と当時の朝廷とを関連づけているところもあり、昔買ったけれど読まずに本棚の一番上でホコリをかぶっている『源氏物語』読もうかな、という気分になってきました。

2024年7月27日 (土)

『白薔薇殺人事件』

昨夜、読み終わって今朝、新聞の読書欄の文庫新刊のところを見ると、なんとこの読み終わったばかりの小説が紹介されていました!私は文庫の間に挟まっている小さな新刊紹介のチラシからみつけました。

タイトルがなんだか大時代風というか、やぼったいという感はあったのですが、面白かったです。

白薔薇殺人事件』 クリスティン・ペリン著 創元推理文庫

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画家の母とロンドンに住むミステリー作家志望のアニーは、ドーセットに住む大金持ちの大叔母が全財産を贈る旨の手紙が弁護士から来て屋敷に向かいます。本当なら姪であるアニーの母ローラに贈られるはずなのに、、、。

あとでアニーは知るのですが、大叔母フランシスは1965年(10代の頃)占い師に告げられます。

お前の未来には乾いた骨がある。
おまえの緩やかな終焉は、クィーンを握ったとたんにはじまる。

鳥に気をつけるがいい、なぜなおまえを裏切るから。
そしておまえはそこから引き換えせない。
だが、娘たちが正義の鍵となる。
正しい娘を見つけ、彼女を手放すな。
すべての印はおまえが殺されることを示している。

それで、猜疑心に満ち、村であれこれ問題を起こしていたようです。

ということで、娘ということから母のローラではなく遺言書をかきかえてアニーにしたようです。私はドーセットときいただけで胸が躍ります。行ったことはないですけれど、風光明媚なところらしいです。イギリスの田舎大好き。コーンウォール半島のかなりロンドンには近い地域です。

ところがアニーが弁護士事務所を訪ね、弁護士とともに屋敷にいったところ大叔母が亡くなっていたのです。ほどなく殺されたことが分かります。

物語は1965年、65年と現代を行ったり来たりしながら展開されます。
過去の話は大叔母フランシスの日記として語られます。

この屋敷のあるキャッスルノールという村は村人の出入りがあまりないらしく、アニーの母ローラ以外は大叔母の娘時代の友達がそのまま、あるいはその子、孫の代が生活していいます。

フランシスを殺した犯人捜しをするうちに彼女の10代の頃の友達の一人エミリーが行方不明のままだということを知ります。

アニー自身も命の危険にさらされながら探偵、推理をすすめます。

アニーは25歳という設定。私から見ると女学生が探偵ごっこを楽しんでいる感も感じられて(命の危険もあってハラハラさせられはしましたが)面白く読みました。

2024年7月22日 (月)

『風に散る煙』 フィデルマ・シリーズ

待ちに待ったフィデルマ・シリーズの新作が出ました。

風に散る煙』ピータ-・トレメイン著 創元推理文庫

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王女にして裁判官の資格も持つ修道女フィデルマはサクソンの修道士エイダルフとともにカンタベリー向かっているところです。
船で行っていたのですが時化のためダヴェド王国に上陸を余儀なくさせられます。
地図が出ていないのでよく分からないのですが、ウェールズです。
聖デウィ修道院、というのが出てきますが、これはどうやら私も行ったことがある聖ディビッド修道院のようです。
ウエールズのセントジョージ海峡に面した先端あたりです。
聖デウィ修道院のあるダヴェド王国に彼らはいたのです。そこでもフィデルマの評判は知られていて、最近起こった事件について相談されます。
少女が森の中で殺されていて、ある少し知恵遅れの少年が犯人にされていました。また別にある小さな修道院が突然もぬけの殻になっていた、という事件も起こっています。
なかなか事件の全容は明らかになりません。それどころか二人の命も狙われます。
例によって当時の(ここでは主にウエ-ルズの)政治的社会的状況が説明されます。
どちらかというとこのシリーズはそういう説明が丁寧です。

でもアイルランド好き、というか古代・中世ファンである私にとっては心地よい世界です。
一昨日 上巻を読んで下巻にはいったところでベッドにはいったのですが、あれほど幸せな気分で眠りについたのは近ごろなかったことです。前々日はまた不整脈で脈拍数が147にも跳ね上がってつらい思いをしましたから余計に。

事件の背後にいた森のならず者集団の本性もわかり、事件は解決。あらためて二人はカンタベリーに向かう船に乗っているところで、幕。

ああ、早く次の翻訳が出ないかしら。

2024年7月21日 (日)

『恐怖を失った男』

何か面白そうな本はないかしら? みつけだしたのが、ワシントン・ポーシリーズの著者の書いたこの本です。

恐怖を失った男』 M・W・クレイヴン著 ハヤカワ文庫

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表紙裏の紹介から

連邦保安官局のベン・ケーニグは頭部へ銃弾を受け、恐怖の感情を失った。さらにマフィアから懸賞金を懸けられたベンは、任務に支障をきたし逃亡生活を余儀なくされる。ある日、彼は連邦保安局に拘束され、かつての上司から行方不明になった一人娘の捜索を命じられる。死地へ向かうことを躊躇しないベンは、不倶戴天の敵、ジュンと事件を追うがー。

高額の懸賞金をかけられているので、姿を見られてはまずいのだが、ベンも知っている娘を助けるために動き出します。
ミステリーですからこれ以上の紹介はできません。

娘の行方を調べて行きついた先がテキサス。谷間の工場を密かに観察して、そのからくりに気付く、そういう設定を考える、ところなど面白いと思いました。 

テンポもよくつい一気読み。面白かったのですが、ワシントン・ポーシリーズよりかなり暴力的、残虐場面もあり斜め読みしたところもありました。
ワシントン・ポーシリーズの新作翻訳が8月には出るそうです。待ち遠しいです。 

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