松山・徳島へ(3日目―4)鳴門の渦、再び美術館へ
11:52発のバスを待ちます。おいていかれては困るので早めに来て待機しましたが心配したほどの寒さはありません。検索したブログではバスはとても混むとのことでしたが、待っているのはあと一人だけ。バスは10分遅れで来ました。観光港とかをまわるので少し大回りをして鳴門公園へ。10分くらいかかりました。バスにはそれまでに乗っていた人をあわせても20人はいなかったと思います。バス到着が遅れたので12:13鳴門公園着。バスをおりたすぐ横に山への上り口があります。
案内板の現在地の所から黄色い道が山道、坂階段で手すりはありましたが、少々息がきれました。エディのところを少しまわるように進み高速道の下のトンネルを抜けてもう少し歩くと渦の道入口です。渦の道のところでに入口展望台などがありますが、展望台に上がる時間はありませんからチケットを買ってすぐ橋を歩きます。(12:30頃)自動車道の下になります。
結構歩きます。450mあるそうです。今日は大潮で丁度見ごろ時刻なのに人は少ないです。横は網だけで風は通るのですが 今日は殆ど無風で、この通りお天気がいいので寒さは全く感じませんでした。
実を言うと鳴門に行けばいつでも渦が観られるとおもっていたのですが、大間違い。全く見られない日もあるのです。渦目当てはもちろんついでに、という方も潮見表で確認して旅の日程を組まれた方がいいです。
https://www.uzusio.com/siomi/
途中ぶ厚いガラスを張った、下の海面がのぞける窓がありますが、一部分しか見えないのであまり面白くはありません
渦潮のでき方
播磨灘と紀伊水道の満潮と干潮の水位差と、鳴門海峡が幅1.3㎞で中央がV字型に90mも深く切れ込んでいることが渦のできる要因のようですが、下記のサイトに詳しく説明されています。
http://www.naruto-kankou.jp/uzu/
↓ グーグルマップから実際に見ても波立っているのは橋の周辺だけでその他は全くおだやかなのです。
不思議でした。(上の地図と南北が反対です)
鳴門の渦潮、とても期待していました。大きなロート状に海の水が吸い込まれていく、海に巨大な穴が開く、という恐ろしい光景が見られると考えていたのです。でも実際は波がぶつかりあって、時々小さな渦があちこちにできる、という状態でした。波がぶつかってもどこに渦ができるのかわからず、刻刻とかわるので、なかなか落ち込む様子は写真にとれません。動画ですともう少しわかるのですが、このブログへの動画のはめ込み方がわかりません。
動画からの切り取りです。(ここは「渦の道」終点の展望場所です)。
観潮船も出ています。潮流がぶつかり合うところを少し離れると、海は全くおだやかです。
大きな渦ができることを期待して海を見ながら歩いてズッデーン、みごと転んでしまいました。道しるべ兼ベンチの石があったのです。痛かったですけれど、大丈夫歩けました。でも主人に「これだから一人で海外には行かせられない」と言われてしまいました。いえ、段差以外、気を付けるポイントがまた一つ分かったのだから、と自分をなぐさめました。気が付くともう13:00です。13:26発のバスに乗る予定です。戻ることにしました。
途中トンネルとエディの中間くらいの場所からの眺め
お天気がいいので大鳴門橋が海の青に映えて美しい!!
バス停にはもうバスは来ていました。定刻通り出発して、13:38美術館に戻ってきました。(出るときチケットにスタンプをもらっているので再入場できます)ロッカーにコート類を入れて、お昼です。手早く済ませたいと思いつつ1階へ
一度外に出てガーデンというレストランに行きました。(13:55)
私は 鯛の刺身膳
主人は鯛めしとうどんセット 鳴門わかめがたっぷり入っています。
ともかく料理がさっと出てきたのがよかったです。ゆっくりしたくなるのですが、もうあまり余裕がありません。
主人は渦を観に行く前にもうB1までひととおり観て気に入った絵の写真も撮ったそうです。(美術館ガイドではモデルコースだとB3から地上2階までで80分です)(全体では作品数1000余点、歩く距離4㎞)
14:35に出てエレベータ―でB2 に降りました。
エレベータ―の前には レオナルド・ダ・ヴィンチの作品 ロンドンのナショナル・ギャラリーとパリのルーブルにある「岩窟の聖母子」が二枚並べて置かれていました。私はそれぞれでみましたが隣り合わせて見比べることはできません。それができるのはレプリカだからこそです。(向かって左の大きいほうがロンドン)
午前に見たニコラス・オルファノスとスクロヴェーニもそうです。横に設定されているので、図像プログラムなども比べてみることが容易にできます。そうそうダ・ヴィンチの「最後の晩餐」は修復前と後それぞれの展示もありました。陶板というレプリカで見せる利点をうまくつかっているな、と思いました。
でもゲントの祭壇画は私には?でした。あの教会の隅の薄暗いところであまりにもの興奮で息するのも苦しいほどのおもいで観たのに、すぐ前に上の方だけデンとおかれて光をあびいてまぶしいほど。なんだか拍子抜けしてしまいました。
ここではあの時のドキドキ感はありません。低いところにおかれているので細部までよくみることはできるのですが。そばにあった イーゼンハイム の祭壇画も 同様です。
このあたり私の好きな北方絵画がおかれていました。懐かしい絵です。
ボストンにいってこれがみたい!
↑ロヒール・ファン・デル・ウェイデンの「聖母子を描くルカ」
ペトルス・クリストゥスの「若い婦人の肖像」(1470年)
これは好き、というかとても気になる」絵なのですが、おかれているところが高すぎてよくみえません。ベルリンでは下の方(もしかして台におかれていたような気もする)で 右方向、左方向から、とみることができたのですが。少女の目が左右ちがうので観る方向によって雰囲気がちがうのです。
ようするに、自分にとって思い入れがある作品はやはりホンモノに軍配があがりますが、あまりこだわらなければこの美術館、価値は大いにあると思いました。
このあたりをもう少しみているうちに残り時間がなくなってきました。主人のカメラにはラファエロ、フェルメール、ベラスケス、レンブラント、クリムト、ルノワールなど色々はいっていますが、私は結局イタリア・ルネサンス、近・現代など何もみていません。
17:45発の飛行機に乗るためにホテル発16:00のシャトルバスを予約しています。そのため美術館前を14:58発のバスに乗るつもりです。(15:33発でも大丈夫そうですが用心して、それにホテルのショップでお買い物もしたいですし)
行く前にざっと眺めた程度の作品リスト、今これを書くのに、改めて見ると観なかった絵で気になるものがたくさんあることに、ショックを受けています。でも国内です、飛行機でひとっ飛びです。一番の目的のニコラス・オルファノスはじっくりみたのですから、これで良しとしましょう。
ホテルのショップで一番買いたかったのは 藍染の製品。でも結局ピンとくるものはありませんでした。徳島県って農業が盛んなようです。わかめ サツマイモ、それにたまねぎまで売っていました。オニオンスープの素を買いました。顆粒タイプですが。こくがあっておいしかったです。それにすだちも特産
ゆず姫というのはお酒です。柚風味のお酒、甘めで柚の苦みも少しして美味しい。
ノンオイルドレッシング、少しお砂糖がはいっていて甘めで気に入っています。
16:00 シャトルバス二人きりでもうしわけなかったです。ゆったりした柔らかいシートの小型バス、25分で空港に着きました。
徳島阿波踊り空港、 阿波踊りのオブジェがおかれていました。空港のショップも充実していました。
無事二泊三日の旅も終わりました。美術館に行くことがメインだったはずなのに、美術館の時間が少なかったのはわれながらどうかとは思いますが、旅は旅、楽しければいいのです。美味しい食事もできたことですし。
ついでに行った松山がとてもよかったです。あと半日ほしかった気がします。美術館ももう少し。だからといってどちらか一方では物足りなかったでしょう。
今度はもう少し丁寧に計画をたてて、上手に旅をすることにしましょう。(四国旅行記 完)
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