鯖街道の旅 3日目―5 京都 建仁寺・両足院
6月11日(土)
建仁寺は祇園花見小路の突き当りに北門があります。大型バスは入れないので川端通りにバスを停めて5分くらい歩きました。
建仁寺
1202年、二代将軍源頼家によって創建、開山は栄西。あ14世紀~15世紀にかけて何度か火災に遭って創建以来の建物は焼失。
天正年間(1573~1592)~江戸初期に再建。禅寺として知られています。
京都五山の第3位で「建仁寺の学問面」と呼ばれています。
15:28門前に到着です。
雨はしとしと降ってきましたが、大粒というわけではなく又風もなかったので傘は必要でもさほど苦にはなりませんでした。
京都の真ん中というのに敷地は広いです。
15:34 両足院に到着
両足院 両足院とは|京都建仁寺塔頭両足院|座禅体験・庭園の特別拝観(特別公開)・樹木葬 (ryosokuin.com)
上記ホームページに詳しく縁起は述べられています。
1536年の火災までは知足院という名でしたが、火災後別院の両足院と合わせて両足院と改称しました。
建仁寺の学問面(がくもんづら)を担った中核塔頭寺院。
ここの大書院前庭の池泉庭園は京都府の名勝庭園に指定されています。半夏生が植えられていていつもは非公開ですが、葉が白くなるこの時期は特別公開されるのです。
入ってすぐ左に
毘沙門天堂
両⾜院の毘沙⾨天は、鞍⾺寺毘沙⾨天の胎内仏でした。関が原の会戦に⿊⽥⻑政が関東⽅として出陣する際、この尊像を内兜に収めて奮戦し、勝利を収めたといわれています。代々⿊⽥家で信仰されましたが、維新の変⾰で明治10年ごろ寄進されたのです。
入口で靴を脱ぐのですが、ポリ袋を持っていくように言われました。途中からお庭におりるからです。
今日は土曜日、宇治から伏見に行く時、渋滞にはまったことからドライバーさんや添乗員さんは新幹線に乗り遅れることを心配して「申し訳ありませんが16:10集合でお願いします」と言われました。ム・ム・ムですがしかたがありません。
入ってすぐに、もうこんな素敵な小さなお庭
閼伽井庭です。
仏前に供えるお水を汲む井戸、三尊石の奥に細長く見えているのが水鉢なのですが、、、。
ここもすっきり気持ちのよいお庭、と言っていいのでしょうか、通路?
唐門前庭
方丈前庭
ここも方丈前庭です。奥を左に折れると大書院前庭になります。
奥の石組を拡大。
あの立石を正面にした写真を撮っておけばもっと姿がよかったのではないかと悔やまれます。
方丈の所から靴を履いてお庭に下ります。
あの階段をあがります。
ほんの少し山道を行くと左下に池が見えてきました。池のふちに半夏生も見えます。
この池は鶴を表しているそうです。右手が鶴の首、そうして羽を広げている形になっています。向こうが大書院。
半夏生とは夏至から11日目にあたる半夏の頃葉が白くなり花が咲くことから、この名がつけられたそうです。葉が半分白くなることから半化粧とも書きます。水辺の植物のようで、我が家の近くのこども植物園でも小さな池のところに生えています。
奥が大書院、左が方丈
池を反時計回りに巻くように降りていきます。
お茶室をバックに眺めています。池の奥に一部、滝石組みが見えています。
滝石組みを拡大
小さな橋を渡って
茶室 水月亭(左)と臨池亭(右)
あら、私もお茶室のぞいてみればよかった!
門からこの飛び石伝いにお茶室に行くのですね。雨でしっとり濡れて、だからといって滑ることもなくいい感じでした。
この角度から見ると高低差がよくわかり立体的にうまく造っているなあと思いました。
ところで遠くに「これが亀石組みです」という声がきこえていたのですが、どこだか分かりません。教えていただきました。上にあがって (15:53)
池の中、木陰に亀頭がのぞいています。そうして右手の小山が亀の甲羅です。石が回りをかこんでいて、上に松の木が立っています。尾の方は最初に方丈から眺めて、石組みだけを大写しにしたあの石組みを横から見ていることになるのです。見る方向が違うと同じ石組みとは見えない姿です。
大書院の中から
ずっと眺めていたいところですが、集合時間が迫っています。
回遊式は色々な方向から見ることができて楽しいお庭です。できればまた来たいです。
秋にも特別公開があるようです。
16:10集合 また川端通りまで歩いてバス。心配した渋滞はなくスイスイと京都駅八条口に着いてしまいました。
帰りの乗車券を渡されて、乗車10分前に13号車のところに再集合です。
30分はあります。少しここからは遠いけれどJR京都伊勢丹に行けそうです。
延々カートを引いて急ぎ伊勢丹へ
地下2階に下りて老舗名店弁当のコーナーに直行。
17:00前で(それに土曜日のせいか)かなりまだ品ぞろえはありました。
迷いました。でももう一度だけ試してみよう、とまた和久傳の「鯛ちらし」を買ってしまいました。(まだ4箱ありました)主人はお昼をしっかりたべてしまってまだお腹がもたれている、と言います。そういえばお昼が遅めでした。それでこれを一つと明日でも大丈夫な柿の葉寿司を買いました。
改札口ではなくホームで待ち合わせですので、西口というのでしょうか、伊勢丹に近い方の改札口から入ってホーム―を延々歩きました。丁度皆さん集まり始めているところでした。
17:13発 のぞみに乗車
新幹線は空いていました。私たちは3人掛けのところに二人ですが、結局お隣は空いたままでした。一人参加の方たちは2人掛けのところをお一人で、やはりずっとお隣は空いたままのようでした。金曜日は混むけれど、土曜日は空いているのですね。お弁当も買えます。一つ勉強しました。ただ肝心のお寺がコロナ明けには混むでしょうね。
乗って、まだ早いかな?そっと見まわすと、どうやらみなさん買い込まれたものを広げはじめていらっしゃるようです。
私もがまんできずに広げました。主人はおなかがすいていないと、ビールとおつまみを買っています。
暑い時期だからでしょうか? 煮物がなくてゴマよごし以外はお漬物の類でした。
鯛ちらしのほうは? 今回はごはんはしっとり、美味しかったです。みなさんのご推奨、納得しました。
でもやっぱり菱岩がいいな。
小食の私 半分しかいただけません。主人と分け合うつもりでお箸も二膳つけてもらったのですが、ビールとつまみでもうお腹がいっぱいとのこと、そのまま持ってかえって家で食べてもらいました。
東京着 19:24ですが、私たちは今度は品川で降りてみました。ところが京急乗り場まで延々と歩き、最後は一度外に出ることになりました。やはり新横浜乗り換えがいいと思いました。(16347歩)
「鯖街道の旅」日記 完
延々、日数がかかってしまいましたが、これで今回の旅行記は終わりです。対馬・壱岐の旅のブログの仕上がりが遅れて予習不足のまま行ってしまって、日記を書く段になって調べてみて、ここも見ておけばよかった、この角度からの写真が欲しかったというところはいくつもあります。いつも今度こそ、もっと勉強して、とは思うのですが。
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対馬・壱岐の旅でご一緒になった方に私があまりにも食が細く歩けないのをご覧になって「あなた骨粗鬆症かもしれませんよ」と言われました。それで帰って整形外科に行きました。
腰椎正面はまあまあだけれれど、大腿骨の骨密度はなんと若い人の44%。これは薬による治療の段階はすぎていて注射でなければだめなのだそうです。その後MRI などの検査もうけて,今回の旅行後から週2回筋肉をつけるためのGーTESという電気による治療に通い、やはり週2回、家で骨粗鬆症治療薬を自己注射をしています。
当面は体のメインテナンス期間と心得て涼しくなってからの旅行に備えたいと思っています。
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